静寂の中から静かに浮かび上がる1本のロウソクの炎・・・

頼りの父が死の時に語った「 自分が天国に行ったら、後に音楽の天使を授ける 」との言葉に、影で自分にレッスンをほどこすファントムの正体を知らずに、ファントムを父が授けた音楽の天使と信じて疑わないクリスティーヌ。しかしその正体が明かされる時が来てクリスティーヌはショックを受けます。天使として信じて疑わず憧れ慕っていた影の師が数々の怪事件を引き起こしていたオペラ座の怪人と知り、クリステーヌの心は揺れます。丁度そのころ運命の出会いを果たした幼なじみのラウルの求婚に心が一気に傾いて行きます。
このシーンでクリスティーヌは持っていたファントムから送られた一輪のバラを手元から話してしまうのです。 ここで、落ちている一輪のバラを観て、ファントムの気持ちを考えて涙した人も多いと思います。
そして、クリスティーヌとラウルを影で見ていたファントムは裏切られたとショックを受け復讐を誓うのです。
どんなに一途に慕い、与えても、焦がれても叶わなぬ 暗闇の愛
と
運命の下に惹きつけられる 光の愛
その悲しい運命によって交錯する二つの暗と光の愛の行く末にクリスティーヌの決断が・・・
・・・そして最後にモノクロのスクリーンから、クリスティーヌの墓に備えられた一輪のバラを赤く照らしながら静かにロウソクの炎が消えて幕を閉じました
。
私がここでハンカチを使わずにはいられなかったのは、 ここでは平気で人殺しもする悪者であるはずのファントムの悲しみが胸に刺さって悲しくて悲しくて、止めどなく流れ落ちる涙を抑えられなかったからです。
ファントムの悲しい運命に思いを馳せながら、醜く産まれたのは、彼のせいでは無いのです。世間の心ない人々だけでなく、実の母親にさえも疎まれさげすまれ、地下に潜って生きていかざるるをえなかったファントムが、一度で良いから愛する人から愛されたかった、愛しているという言葉をかけて欲しかった。その心があまりにも哀れで悲しかったからです。
ラウルを救うためにファントムの言うとおりにせざるをえなかったクリスティーヌのセリフ
「神が与えてくれた勇気であなたに示そう、あなたはひとりぼっちじゃないと」
そしてクリスティーヌとのキスにファントムは気が付いたのでしょう~
悲しすぎて空しすぎて涙が止まらなかったファントムはクリスティーヌとラウルを開放したのです。
涙ながらに語られた過去形の言葉に、自らのしたことを後悔し、ようやく愛する人の幸せを願う身を引く愛を選んだファントムの姿が非常に悲しかったからです。
ラストシーンで、きっとその日はクリスティヌの命日だったのでしょうか?、ラウルがオークションで落した猿の仕掛け人形を墓に供えた時、墓の隅には一輪のバラが備えられていました。
これを観て私はほっとしたのです。
「 あ~生きていてくれたのだな
」と それだけで悲しい運命の下に産まれたファントムに対して、私は少し救われた気がしました。
ずっと遠く蔭でクリスティーヌの姿を見守って生きて来たのでしょうか・・・
あまりにも有名な傑作ミュージカルが映画化され、アンドリュー・ロイド=ウエバーの美しすぎる旋律を見事な歌声で魅了してくれた主役の 「ファントム役」 ジェラルド・バトラー と 7歳からニューヨークのメトロポリタン・オペラの舞台に立ってルチアーノ・パバロッティら世界的に有名なオペラ歌手たちと共演という経歴を活かし、美しいソプラノの声を惜しみなく披露してた 「クリスティーヌ役」の エミー・ロッサム そしてクリスティーヌと幼なじみでもあり強烈に惹かれあい恋に落ちていく 「ラウル役」の パトリック・ウィルソンの 3人に 「 ブラボウ!! 」
舞台にはなかった映画ならではの場面が数カ所追加される形で作られています。
一つは、ファントムが産まれた生い立ちによって、今の怪人と化して地下に潜る事になるいきさつと、二つ目は、ラストシーンのクリスティーヌの墓地にオークションで落された品が納められるシーン。
そして、三つめは父親の面影に別れを言うために墓場に向かうクリスティーヌのシーンですが、白馬にまたがって彼女を救おうと墓場に追って行くラウルがあまりにもかっこよすぎて
o(≧∀≦)oステキーーーーーー!!♪っと目が星になってしまいました。
**************ここから追記部分です******************************
どういうわけか、いつも頭の中で流れている部分を紹介します。
メディアプレーヤーにDLされますので、重い方は詩のみ読んでくださいね♪
他の部分を観たい方は、こちらの goo
サイトでどうぞ
☆ このレビューには追記があります「 オペラ座の怪人 リピート編 」続きはこちらへどうぞ♪
「オペラ座の怪人」 Vol.2 映画
~おしまい~
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