『羊たちの沈黙』でアカデミー賞を総なめにした鬼才、ジョナサン・デミが、自ら 「 もう一つの
「羊たちの沈黙」 を作るために制作した 」と語る衝撃のサイコロジカル・スリラーです。
この映画のストーリー自体は現実的にも行われている可能性がある通信機の体内への埋め込みやMC(マインドコントロール)等によって殺人を行わせ、その記憶すらも消してしまうというある巨大な組織の陰謀を描いたもので、特にストーリーが優れているといった感想はもてなかったものの、扱っている根底のテーマが重く大変に印象に残る映画です。
私は、この作品を観る前に、「マインドコントロール」や「サブリミナル」効果とういうものがテーマに描かれているという映画であるという記事を目にして非常に興味を持ちました。
将来的に一歩間違えれば、考え得るすべてにの事において無限大な効果を及ぼす善と悪との諸刃の剣であると思います。
医学的にトラウマや精神ストレスの緩和等の効果も絶大なものだと言う事が言えると思う一方で、悪の方向で使用されたとしたら、想像しただけでもそら恐ろしい多くの現実が見えてきますね。
1962年に人気歌手フランク・シナトラが主演したジョン・フランケンハイマー監督作品
「影なき狙撃者」 という 隠れた傑作
のリメイクだということです。朝鮮戦争下、ある男が洗脳され、暗殺者に仕立て上げられるというストーリーです。
映画公開の翌年11月、ダラスで ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺事件 が起こり、犯人とされた オズワルド が、朝鮮戦争に従軍し、北朝鮮での捕虜経験があったことから、この映画との類似性が取りざたされました。このウワサに心を痛めたシナトラは映画の権利を取得し、20年以上に渡って劇場公開を封印していた、といういわくつきの作品 !!!です。
シナトラは88年になって、やっと映画会社側と合意し、リバイバル上映とDVD発売を許しました。今回の「クライシス・オブ・アメリカ」にはシナトラの遺志を継いだ娘ティナ・シナトラも、プロデューサーとして参加しています。敵は前作の共産勢力に代わって、現代らしい 新しい脅威 が設定されています。
「 主人公を苦しめるマインドコントロール(以下・MC)の悪夢は、湾岸戦争が背景になっているが、実は現実の湾岸戦争でも、米軍による 「 砂漠の嵐 」作戦
の一環として、イラク軍に対するMC実験がひそかに実行されたフシがあるとのことです。
「洗脳」という用語が最初に登場したのは冷戦下の1950年代。中国が米兵捕虜に共産主義思想を強制的に教えこんだ実態をアメリカのジャーナリストが「BrainWash(洗脳)」と報道したのが端緒とされているが、(MC)と洗脳は重なり合う部分が多いので区別するのは難しい。
民間の教育機関でも応用され、商業ベースではエンターテインメントや、広告宣伝への応用研究が進んでいる。有名なところでは映画のフィルムに 「Drink Coke」
という文字を刷り込んだところコーラの 売り上げが18%伸びたというサブリミナル実験
などがある。米経済誌『フォーブス』によれば、音響機器メーカー、アメリカン・テクノロジー社が03年に ハイパーソニック・サウンド
なるサブリミナル極超音波スピーカーを開発し、東京中の飲料用自動販売機に仕込む計画を立てているという。側を通りかかった人の頭の中にだけ、氷がグラスに落ちる音や、缶の蓋が引き開けられる音が聞こえて、ドリンクがやたらに欲しくなる効果があるという。
( 解読マニュアル
より) 」
~おしまい~
■ K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝(… November 28, 2008
■ 彼が二度愛したS / DECEPTION (200… October 28, 2008
■ ゲット スマート / GET SMART (200… October 16, 2008
PR
Keyword Search
Category
Comments