「 007/カジノ・ロワイヤル 007/Casino Royale(2006) 」シリーズ第21作
原作は『007/カジノ・ロワイヤル』イアン・フレミング箸(東京創元社刊)
誰も知らないジェームス・ボンドは肉体派!!
巷の予告やTV紹介などでは、今までのボンド役の中で最も人間臭いと言われていますが・・・・
本作のボンドは、今までのハイテクの粋を極めたスパイツールを駆使し、スマート&エレガンスな香水漂うボンド像から離れて、「人間くさいというより、むしろ 汗くさいボンド 」というイメージがぴったりです。
それが良いとか悪いとかというのはちょっと置いておいて、厳しいダイエットと鍛え抜いたボディビルダーのようなマッスルボディをフルに魅せようとする、「YAMAKASHI」か「アルティメット」かと思わせるような、ビルの屋上からビルの屋上へ、工事現場の細い足下をもものともせず、縦横無尽に走り回って飛び回る肉体派です。
インターネットではクレイグのボンド役に反対するウェブサイト、「クレイグノットボンド・ドットコム」が立ち上がり、誹謗中傷を受けていることを、ご本人が知って大変傷ついたとコメントしています。
これまでの「007」シリーズのボンド像が大御所的な、洗練されたダンディズム&セクシーさなどを兼ね備えた、香水漂うスマートなイメージが強い事もあって、イメージに反すると感じる人も多いのもたしかですが・・・・。
ちなみに、余談になりますが、ショーン・コネリー主演の007シリーズが人気の時代に、同名映画「007/カジノ・ロワイヤル(1967)」が、パロディ・コメディとしてピーター・セラーズ主演で映画化されていますが、あまりぱっとしなかったようですね(笑)。
監督は、「007/ゴールデンアイ (1995) 」も手がけ、「ゾロ」シリーズ2作、「バーティカル・リミット (2000) 」などを手がけたマーティン・キャンベル。
主演は、サム・メンデス監督作「ロード・トゥ・パーディション(2002)」で絶賛され、「ミュンヘン(2005) 」、「ジャケット(2005) 」に出演のダニエル・クレイグ。
共演は、「ルパン (2004)」、「キングダム・オブ・ヘブン (2005) 」のエヴァ・グリーン。巨匠ベルトルッチ監督の「ドリーマーズ」で、この作品に感銘を受けたジョルジオ・アルマーニによってエンポリオ・アルマーニのモデルにも起用され、アルマーニの旧友であるリドリー・スコットへ推薦された事で「キングダム・オブ・ヘブン (2005) 」のヒロイン役に抜擢されています。アルジェリア出身の女優マルレーヌ・ジョベールを母に持ち、双子の妹がいます。
また、M役には、ピアーズ・ブロスナンの新生007の第1弾の「007/ゴールデンアイ(1995)」から「007/ダイ・アナザー・デイ(2002)」まで4作出演し、ダニエル・クレイグ新シリーズでも続投のジュディ・デンチ。
全米ボックスオフィスでは、イライジャ・ウッド、ニコール・キッドマン、ロビン・ウィリアムズ、ヒュー・ジャックマンなど超豪華俳優が声を努めたアニメ「ハッピー フィート」にわずかに及ばず2位スタートとなっています。
Story : 国家予算1500万ドルを賭けた、カジノでのポーカーゲーム。それがジェームズ・ボンドの最初の任務だ。敵は、世界中のテロリストに資金を提供する“死の商人”ル・シッフル。ボンドのパートナーは、監視役として送り込まれた美女、ヴェスパー。最初は彼女を信用しなかったボンドだが、彼女の勇気と思いやりの深さに心を奪われていく。全財産を賭けた白熱の戦いに惨敗したル・シッフルはヴェスパーを拉致、追いかけるボンドにさらなる罠と危険が降りかかる。しかし、ボンドに一生消えない刻印を残した真の衝撃は、もっと先に予想もしない形で待ち受けていた…。
新シリーズにふさわしくオープニングムービーもオリジナルなアニメーション仕立てになっています。
主演はダニエル・グレイグってわかってるんだけど、走っているのも本人ってわかっているんだけど、いつになったらジェームズ・ボンドが出てくるの?っという感じな、今までの007を想像していくとちょっと違うのです(笑)
ただ、CGに頼りすぎない自前のアクションで迫力満載です。心臓が破れちゃいそうな勢いで38歳ダニエル、走りに走りまくります。60歳のジャッキー・チェンがまだまだ現役で走り回っているのを観ていると、彼はまだ若いのでしょうけれど、そうとう疲れるだろうな、なんって考えながら関心しちゃいます。
今までの007シリーズの数倍もあるだろうなと思わせるアクションシーンの多さは、今までのイメージを少し忘れて新しいシリーズと割り切って観れば、アクション映画としては見応えあります。ただ、今までの007を愛している人達にとっては、エレガントさもクールさも感じさせないボンド像に違和感を感じるのは必至でしょうね~
最近、戦争映画などを多く公開されていて、拷問シーンとかも目にする機会が増えちゃったのですが、今回も男性にとっては最大?の苦痛を伴う拷問シーンがあります。こういうのは青少年にはあまり見せたくないですね~。
今日TVでホームレス狩りが立て続けに起っていると言うニュースを観ましたが、殴る蹴るの暴行ばかりではなく、爪を剥がしたりと、どこかで観たような恐ろしい事が少年達によって行われるようになったと思うと心が痛みます。
ボンド・ガールというイメージとはまた違うエヴァ・グリーン扮するヴェスパー・リンド 。はじめてボンドを愛さないボンドガールです。水中で溺れるシーンはCGなのかぁ~?体当たりな凄い迫真の演技でした。
ダニエル演じるジェームズ・ボンドは「00(ダブルオー)」に昇進したばかりなので、次回からがどう作られていくのかが真価をを問う分かれ道になりそうです。
2時間24分とちょっと長いのですが、私は最後まで飽きずに観ることができました。
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~おしまい~
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