「 ファウンテン 永遠につづく愛/ THE FOUNTAIN (2007) 」
16世紀、21世紀、そして26世紀と、3つの時代を舞台に、複雑な構成と斬新なヴィジュアルで綴ってゆくファンタジー
監督は、「π (1997) 」でその脚本力を評価され、「レクイエム・フォー・ドリーム (2000) 」で監督、脚本を手がけた、ダーレン・アロノフスキー。本作は主役が二転三転し、最終的にやっと撮影にこぎ着けるなど難航を極めたようです。
しかし、撮影をきっかけにレイチェル・ワイズとの間にはロマンスが芽生え、2006年1月に婚約、5月には待望の男の子が生まれました。簡単言えば、今流行の?できちゃった婚と胃ことですかね・・・。
主演は「 X-メン (2000~)シリーズ」、「ソードフィッシュ (2001) 」のヒュー・ジャックマン。
そして、「コンスタンティン (2005) 」、「ナイロビの蜂 (2005) 」のレイチェル・ワイズ 。
Story : 医師のトミーは最愛の妻イジーを死の病から救うため、新薬の開発に没頭していた。運命を受け入れたイジーは、残された時間を少しでも夫と過ごしたいと願うが、薬の完成を焦るトミーは彼女を遠ざけてしまう。そんな中、イジーは「私の死後、あなたが完成させて」と書きかけの本をトミーに託す。それはトミーの前世とおぼしき中世スペインの騎士が、愛する王女のために、永遠の命を授けるという<ファウンテン(生命の泉)>を探す物語だった…。
「 2007年7月14日公開 」ー goo 映画より ー
映像は神秘的内面の世界観がブッダ風の宗教観をたたえつつ、神話的な物語を書く妻イジーの小説の内容に吸い込まれて行くように過去と現代を行き来するのです。
ヒュー・ジャックマン演じる主人公トミーは、神にもすがる思いや迷いや必ず助けたいとの思いがレイチェル・ワイズ演じる妻イジーの小説の内容と交錯するのか、不死を約束すると信じられている伝説のファウンテン(生命の泉)を探す旅に出るのですね~
死を受け入れた妻イジーは物語の空白の最後の12章を夫に託すことで夫トミーとの絆を永遠に繋ごうとします。
命とか永遠といった内面の世界観を描こうとするときには、神や黄泉の国などブッダなどの宗教観で表現されることが多々ありますが、その世界観は概して光とかゴールドの映像で描かれる事が多いですね。その映像自体は非常に美しく描かれていて、ぼーっとながめるのには心地良いのですが、その映像美に力を注ぎすぎたのか、ストリーが上っ面なものになっていて、はっきり言ってつまらなくなってしまっています。
ファウンテンにそびえ立つ生命の木のエキスを飲んで生命が創造されていく神秘を描くなら絵画で十分です。監督の言いたいことは読みとれるのですが、哲学的思想に走っていて物語を魅せると言う映画の最も大事な観点か軽視されている・・・そんな感じがする映画でした。
~おしまい~
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