October 5, 2007
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【 クワイエットルームにようこそ  】10月20日(土)公開
監督・脚本   : 松尾スズキ
出演   : 内田有紀 /宮藤官九郎 /蒼井優 /妻夫木聡 他
期待度 : ☆☆ → 観賞後の評価 ★★★☆(★5点満点☆は半分)
原作  : 松尾スズキ 『クワイエットルームにようこそ』(文藝春秋刊)

「 クワイエットルームにようこそ (2007) 」


爆裂オバカコメディの中にちょっぴりブラックな真理のエッセンスを一滴 と言う感じ。

監督は、大ヒット映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン (2007) 」の脚本を手がけ、長編監督第2作となる松尾スズキ。


主役は、「花より男子(だんご) (1995) 」、 「BEAT (1998) 」の内田有紀。「花より男子 (1995) 」では1995年・第5回日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞を受賞しています。

ちなみに余談で大幅に話はそれますが、 花男 ってこんな前からあったのですね(笑)・・・しかも、道明寺司には谷原章介、花沢類には藤木直人ですって!(笑)。まったく花男の映画は存在すら知りませんでしたぁ~

しかも、山野美奈子役で藤原紀香まで出てました!!今になってみればという感じですが、まじ豪華メンバーですね。

私にとっては、道明寺はTVシリーズの松本潤のイメージが濃ゆ~~っく印象づけられていますので、谷原章介の道明寺は想像がつかないなぁ~~逆にどんなんだったのか興味深々でもあります(笑) 機会があったら観たいものです。

・・っとまたまた、話がそれ始めるとバリバリ暴走しそうなので、この辺で本作に強引に戻しますが・・・

本作でも、なにげに豪華メンバーです。

夫の鉄雄役でクドカンが出てきたかと思えば、蒼井優 が出てきてびっくり・・・・そして、コモノと呼ばれる鉄雄の舎弟役で妻夫木聡がまったく普段のキャラでない役で出てきて、最初一瞬、妻夫木君とは気がつきませんでした(笑)  

また、ハリセンボンの箕輪はるかなんって、はまりすぎて恐いぐらいの適役で笑えます(笑)

ちょっとしか出てこないのですが存在感はバッチリな、ビジュアルを気にしなければ良い先生と言う白井医師には、徳井優。・・っなどと出ているだけで笑っちゃうメンバーが多数出演しています。

蒼井優と徳井優・・・同じ優でもこの差は大きいでございます(笑)。(知ってるよ!って・・・かんじで・・・

また、過食症で際物の西野役で大竹しのぶも脇を固めています。 そして、なぜか俵万智。 

一番良い味出ていたのが、 脱走魔の着物の女性、筒井真理子演じる金原。私の病人のキャラの中で一番お気に入りです(笑)すんごい笑っちゃいました。




Story : 佐倉明日香、28才、バツイチ。職業フリーライター。締め切りに追われ、仕事に行き詰まる毎日。同棲相手とも、すれ違いの微妙な状態。そんなある日、目が醒めると、見知らぬ白い部屋にいた。そこは“クワイエットルーム”と呼ばれる閉鎖病棟だった…。





「 2007年10月20日公開 」

ー  goo映画より ー

ここからは少々ネタバレになりますので、未見の方はご注意ください

映画の中身を知らずに、当然まったく原作も読まずに観にいきましたので、もうちょっと違う内容を想像していました~

どんなのを予想していたかと言うと、ライターとして仕事に生きてきた女性の人生の挫折と再生のストーリーとかかな・・・っと・・・・・・

ところが、上にも書きましたが、クドカンが出てきた超びっくり!

こりゃぁ~爆裂コメディの予感~~(笑)

予感通り前半は爆笑に次ぐ爆笑という感じだったのですが、中盤から後半に向かっては、ぐっぐ~っとテイストをねじり、ちょっぴりブラッキーなテイストに変って行きます。

800字のコラムを担当するライター内田有紀演じる主人公佐倉明日香は締め切りに追われる毎日・・・・

そんな明日香が目がふと幻想から覚めて気がつくと五点拘束されていて、状況がつかめないまま困惑している時に現れたりょうさん演じる看護婦江口は、無表情な鉄面皮で最低限必要な事だけをてきぱきと事務的に説明し無駄なく去って行きます。りょうさんってこんな役がぴったりですよね~

患者が暴れたりしたとき注射を片手に現れる姿は、ニュースで観た某ソ○の国家に抗議する市民に後ろから影のように現れて眠らせてしまうあの女医の姿を思いだして恐いやら可笑しいやらの絶妙な雰囲気を醸し出しています。

前半、マトリョーシカが使われていたコネタは、なにげにその前フリかと勝手に思いこんで笑ってしまいました。多分考えすぎでしょうけど・・・

内田さんは特に演技がうまいかなと言う印象はないですが(・・ってかなり失礼だ・・・・)、明日香の性格とかを演じるのに素のままで楽に演じられているような印象を受けました。とってもぴったり。ヘアスタイルがかっちょいいな・・っと映画と関係ないところでニンマリしながら。

ライターで自分の髪を燃やしちゃう女、太るのを気にしながらカロリー、カロリーとつぶやきながら病棟を競歩で歩く女、過食と嘔吐を繰り返し実の娘から勘当された元ヤンの女西野、一日2万円の個室に5年間も入院しているブルジョワの娘、傍目には一番まともそうに見えるのに旦那の力ですぐ退院はするものの結局入退院を繰り返す女、脱出間の着物の女、それぞれ良い味出していましたが、その中で、食べたくても食べられないミキを演じた蒼井優の演技はうまいなと思いました。

精神病棟を明るくデフォルメした感じのキャラがそれぞれ笑わせてくれながら、尋常な精神状態では居られないこんな場所からはやく抜け出したたいと奮闘するうちに、自分が本当に抱えていた心の闇から抜け出せる希望を見いだして行く・・・そんなストーリー。

最初、クドカンとの絶妙なからみで爆笑させられながら明日香目線で展開していくストーリが、大竹しのぶ演じる元ヤンの女西野が、明日香に貸した借金の取り立てをしようと勝手に明日香の荷物をあさって見つけて読んだ手紙がきっかけで、ストーリーの視点が切り変り、客観的視点から現実が見えてくる絶妙な脚本も面白いです。

病院からタクシーに乗ってすべてを脱ぎ捨てるように走り始めたその先には、長い長いトンネルを抜け、さわやかな晴天が広がっているようでした。

大なり小なり誰もが自分の目線で世の中を見ているものなので、自分が間違っているとかおかしいとは気がつかない事も多々ありますよね~そんな風刺的意味も含まれつつ・・・

宣伝もあまりされていませんし、まったく観る予定もなかった本作ですが、なかなかのスマッシュヒットの予感・・・・(笑)

っというか、私の中ではめっけもんのスマッシュヒットを飛ばしてくれた作品です・・・・ あくまでも当社比 ・・・・・保証の域ではありません(笑)

・・・・っと言うことで、大好きなジャンルでした~マル



~おしまい~


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Last updated  October 7, 2007 06:53:02 PM
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