「 自虐の詩 (2007) 」
業田良家のコミック「自虐の詩」の映画化
監督は、トリック 劇場版 (2002~) シリーズ」、「明日の記憶 (2005) 」の堤幸彦。
主演は、「電車男 (2005) 」でセレブなお嬢様を好演し、一躍ファン層を広げ、「嫌われ松子の一生 (2006) 」では女優として一皮剥けた演技で日本アカデミー賞主演女優賞を受賞した中谷美貴。
本作でも、松子の演技で魅せた幅の広い演技力をまた磨きをかけている感じがします。
共演は「トリック(2002~) シリーズ」、「大帝の剣 (2006) 」に続き堤監督作品に出演している阿部寛。記憶に新しいところでは、「HERO(2007)」で芝山検事を演じていました。
そして、カルーセル麻紀や西田敏行などの個性派俳優人も脇を固めています。
Story : ひなびたアパートに住むイサオと幸江。イサオは無口な乱暴者で、仕事もせずに酒とギャンブルに明け暮れる。内縁の妻の幸江がラーメン屋で働き生計を立てていた。少しでも気に入らないものが並ぶとちゃぶ台をひっくり返すイサオだが、幸江は彼を心から愛していた。幸江は幼い頃、母が家出し、父が銀行強盗で捕まったという過去があり、自分は不幸の星の下に生まれたのだと思い込んでいた。しかし、幸江が妊娠している事が分かり…。
[ 2007年10月27日公開 ]
ー goo映画より ー
原作コミックは未読でしたし、映画の存在もポータルサイトで試写会の募集が始まって初めて知ったのですが、どこのサイトを観ても同じ阿部寛がちゃぶ台をひっくり返すただ一つのスクリーン・ショットだけでしたが、妙にそそられると言うか、一瞬みただけで観たいと思っていました。
でも、人気ないのですかね~、試写状も当るは、当るは、来る日も来る日も「自虐の詩」の試写状だけが・・・・(笑)
他の用事や他の試写会と日にちがダブっていたりして、なかなか観に行けませんでしたが、やっと観ることができました~
いやぁ~、予想していたよりはず~っと面白かったですし、まさか泣けるとは思っていなかった展開でぼろぼろと泣かされてしまいました。
早くに母を亡くし、貧乏のどん底で父が銀行強盗で刑務所に入ってしまい、中学の同じ貧乏仲間の熊本さんとのエピソードの回想と平行しながら、コントのような毎日の食卓風景で、気にいらないおかずや特上の寿司まで高い!と言ってはお約束のようにちゃぶ台をひっくり返す阿部寛演じるイサオに怒りもせずに淡々と来る日も来る日もなけなしのお金で買った精一杯のおかずを作り続ける中谷美紀演じる幸江。
傍目には不幸のどん底の女、幸江には、イサオの良いところしか見えていない・・・・
そんな健気な女に惹かれるあさひ屋マスター、親代わりのように幸江を心配する隣の福本小春、イサオが乱暴者して事件を起こしては連行される警察署の難波警部など、彼女を支える人情溢れる街の住民達の間には溢れんばかりの愛が満ちている。
そして、何よりも幸江とイサオの間には揺るぎない愛の絆が繋がれている。
そんな風景をユーモラスに描きながら、不幸とか幸せとかはなにもひとつに決める必要などないのだ・・・だれでも人として生きていると言うことに価値があるのだと気づかされるのでした~
深いことを考えなくても大笑い出来てほろっと泣かされ、それでいて、幸せってなんだろうって気づかされるそんな映画かも~
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