「 魍魎の匣 (2007) 」
監督は、「突入せよ!「あさま山荘」事件 (2002)」の監督・脚本を努めた原田眞人。
主役は、京極夏彦原作の「京極堂シリーズ」第1作目「姑獲鳥の夏(2005)」の京極堂こと中禅寺秋彦から続投の堤真一。
阿部寛、宮迫博之、田中麗奈などの前作からの続投の出演人に加えて、新たに関口巽役の永瀬正敏の代わりに本作では椎名桔平が配役されました。
Story : 戦後間もなくの東京。元・女優、陽子の娘が行方不明になり、探偵・榎木津が捜査を担当していた。一方、作家・関口と記者・敦子は、不幸を匣(はこ)に封じ込める謎の教団の陰謀を掴むべく調査していた。更に巨大なはこ型の建物の謎を追う刑事・木場。全ての事件は、複雑に絡まり、一つに繋がっていた。それぞれの謎を解くため、彼らは古書店・京極堂の店主、中尊寺のもとに集まった。
「2007年12月14日公開 」ー より ー
人物相関図がストーリーを追いながら順に説明されている形になっているので、通常ならシリーズものなのに、人間関係に迷うことなく観れました・・・っと言いたいところですが(笑)
その説明が、難しい言葉の羅列や、やけに早口だわ、わざと同時にみんな一斉にしゃべり出すわで、きっと意図的・・・・わざとだな!とも思えるわかりくくさ満点ですので、いつもの事ながら原作のは未読な私は、書店でちょっと立ち読みぐらいしてくれば良かったかしらと、ちょっと眠くなりながらも、絶妙な音響効果やセンスの良いBGMなどから醸し出される不思議な魅力に刺激され、睡魔に襲われることなく最期まで鑑賞できました。
田中麗奈の元気な演技はこの手の映画にぴったりで心地よいし、 堤真一 、阿部寛、椎名桔平のプライベートでも仲良しタメ 3人組も息がぴったりで良い味だしていて、黒木瞳などのその他の出演人の魅力と演技に加えてスタイリッシュな作画と音響効果が魅力的な映画でした。
全体的な感想としては、戦後の軍事機密研究の名残を題材に、手塚治虫ワールドに影響されたSFチックなサスペンス・スリラーの実写版という感じです。
多少のグロさもあるので、あまりローティーン向けではありませんし、後半のSFマンガチックなストーリー展開がお好みでない方にはちょっとつまらないかもしれませんね。
出ているだけでコメディな雰囲気を漂わせてしまう全身コメディ男という印象をかなり怪奇的に押し殺して、最初からもろ怪しく演技ていたクドカンは、最期はいじられ放題な結末を・・・(笑)
魍魎と言うものは、特別な怨念やばけものの霊だけではなく、もしかしたら・・・・どこにでもいる女の心の中に住み着いていたりするものかも知れませんね~
~ おしまい ~
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