もりくまの単なる日記

もりくまの単なる日記

2025.06.07
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カテゴリ: 美術館博物館
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​​2025/06/03

​​上野の森の後、トーハクへ。蔦重展の後期展示を見てきました。
​​メインはこの展示をきっかけに見つかったという「ポッピンを吹く娘」の初期摺。
東京国立博物館ブログ ​​​

保存状態が良かったそうで、色が残ってて綺麗でした。浮世絵はたくさん摺られて販売されてはいたものの、綺麗に残ってるものは少ないのが現状。美術品ではなく印刷物ですからね。​​今私たちが買うポストカードとかクリアファイルのような感じなんだろうし、飾って楽しめば色も褪せるし、破けるし虫も食うしねぇ。

そして考古展示室を軽く見ていこうと入ってみたら、ケース入り埴輪が新しい埴輪に!しかも見たことないやつ!

<埴輪 裸の女子>古墳時代6c 栃木県真岡市 鶏塚古墳出土
顔にベンガラで化粧をして裸で踊る姿を現しているそう。なぜ裸とわかるのかというと、女性器が表されているから。ほぇ〜。

続いて本館10室で浮世絵を。
最近覚えた版元印を探す。
左:「初代佐野川市松の久松」石川豊信(1711-85)18c  
版元印は三つの鱗の鱗形屋。まだ蔦重が出てくる前の浮世絵。

右:「青樓三美人」喜多川歌麿(1753?-1806)18c
版元印は鶴のマークの鶴屋さん。歌麿は蔦重のライバル鶴屋さんからも出してる。
ドラマの見過ぎかw

「鳳凰舟での美人合奏」鳥文斎栄之(1756-1829)18c
版元は三つ巴紋の西村屋さん。

常設展示の方も版元どこか書いてくれるとありがたやま。

そして、本館14室でやってる特集「日本の伝統模様 虫」

蝶は幼虫からサナギ、成虫へ羽化するのが不死の象徴とされた。
左:陣羽織 黒鳥毛揚羽蝶模様 安土桃山時代16c 
織田家の家紋、揚羽蝶を山鳥の羽毛を1本1本留めて表したってすごいなこれ。羽毛なので防水効果もバッチリらしい。

右:蝶柄の装束裂 19c
これは宮廷で使われていた布裂だそう。蝶がデザインされている。

左上:胡蝶透鐔 芸州貞刻作 17c
中右上:草花に虫図大小鐔 後藤一乗作 江戸時代安政4(1857)年
真ん中は夏夜に飛ぶ蛍、裏に春空を舞う蝶。右は秋空を滑空する蜻蛉。
蜻蛉は攻撃的な習性から武士にとっては勇敢さの象徴であり、勝虫とされていた。

下:虫籠蒔絵菓子器 中山胡民作 19c
秋草に玉虫やキリギリスが螺鈿で表されている。綺麗。私の写真じゃ伝わらん。

虫が身近にいて虫柄を身につけていた時代の人にシンパシーを感じる。不死とか勝虫とか願掛けではないけど、私は虫が好きなので、これからも身につけて出かける所存です。

上野エキュートと蔦重展のコラボやってて、スタンプラリーのスタンプ押してきました。ぬいぐるみ、当たったらいいなぁ。








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Last updated  2025.06.07 12:41:49
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かおりーぬ@ Re:起立性調節障害 認知度アップ!(12/28) ご無沙汰しております。2,3年ほど前に…
もりくま4461 @ Re[1]:花モチーフのスヌード(04/30) agehaSwellaさんへ お久しぶりです。ここ…
agehaSwella @ Re:花モチーフのスヌード(04/30) お久しぶりです。 もりくまさんの編み物っ…
sabi@ Re[2]:ギャザーたっぷりプルオーバー(02/28) もりくま4461さんへ 早速ありがとうござい…
もりくま4461 @ Re[1]:ギャザーたっぷりプルオーバー(02/28) sabiさんへ どうも初めまして。 えっと、…

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