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ライプツィヒはドイツで3番目に古く大学が創立されたことで有名です。現ドイツ首相のメルケルさんもライプツィヒ大学にて物理学を学んだというばかりではなく、化学反応速度論で顕著な功績を残したオストワルド、量子力学の確立に貢献したハイゼンベルク、メビウスの輪で有名な数学者メビウスなど、科学の発展に古くから大きく貢献してきた大学として、重要視されています。一方、芸術分野でも、多くの著名人を輩出していて、作曲家のシューマン、ワーグナー、そして文学ではゲーテや森鴎外などがこの大学に通っていました。 さて、市庁舎から歩いて数分のところに、中規模の教会があります。この教会は聖トーマス教会と言い、外観を見る限り、ドイツ国内ならどこにでもありそうな地味な教会です。しかし、この教会はドイツ国内で最も重要な教会の1つに数えられています。その理由として、作曲家バッハが27年間にわたり教会合唱団の指揮者として活躍し、また教会内のパイプオルガン演奏者として音楽を奏でた、歴史的に重要な教会です。 雪の積もった聖トーマス教会 教会前にあるバッハ像聖トーマス教会の入り口には、薄雪をかぶったバッハの銅像がたっていました。さすが世界中の誰もが知っている作曲家!彼の銅像の周りには人だかりができていて、記念撮影をする人でごったがえしていました。ちなみに、この銅像をよく見ると、バッハ像の上着の左ポケットの中身が外に出ています。これを見た人々は、「彼はお金が無い」ことを示しているんだと、いつの間にやらそんな噂が広まっていったと伝えられています。 バッハが眠る墓 ぽんカノの願い事トーマス教会には、65年の生涯を閉じたバッハが祭壇の前に眠っています。墓の上には、切花と折り紙で折った2羽の鶴が添えられていました。偉大な作曲家にしては、地味な墓となっているのは、彼の生前を物語っているのかも。そして、教会の前方部には十字架があり、そこに願い事を書いた紙を貼り付けると、願いが叶うと言われています。早速、ぽんカノさんが、「あなた(バッハ)の曲が、上手に弾けるようになりますように・・・・」との願い込めて、十字架に貼り付けていました。 遠くにあるのがバッハが弾いたオルガンかな? バッハのステンドグラストーマス教会のもう一つの見所は、バッハのステンドグラスです。ただし、あまりにも小さくガラスに描かれているので、これを探し出すのに一苦労しました。教会内はクリスマスのムードが漂う、独特の雰囲気に包まれていました。たくさんの名曲が生まれた教会を去り、さらにライプツィヒの魅力を探ることにしました。
January 16, 2011
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こんにちは。年が明けて雪が融けて、ようやく暖かい日々が戻ってきました。とは言え、雨が1週間ほど断続的に降っていて、すっきりした天気は望めません。また、窓の外では、ビューと音を立てながら突風が吹いています。数週間後に、ヘルシンキに向かうの予定で、飛行機が強風によって絶叫マシンにならないことを願うところです。 さて、旅の1日目(12月26日)、ライプツィッヒの旅日記を書いていきます。このとき、大雪によって、市庁舎裏にある文豪ゲーテの銅像には、雪が積もっていました。そのゲーテの銅像の向かいにあるは、メードラー通りというショッピングアーケードで、その中にたくさんの店が軒を連ねています。そのアーケードの中央部へと足を進めると、ファウストとメフィストフェレスの像(ゲーテ作、戯曲ファウストの登場人物)がたっていて、そのちょうど地下に、アウアーバッハス・ケラー(Auerbachs Keller)というレストランがあります。 雪をまとったゲーテの銅像 メードラー通りのアーケード実は、ここがライプツィッヒでは最も有名なレストランで、観光名所となるほどの人気を誇っています。ゲーテは、若き頃、ライプツィッヒ大学法学部で学んでいて、その時によく通っていたという酒場が、同じ場所で今でも営業を続けているのです。さらに、このレストランは、ゲーテの代表作である「ファウスト」に登場し、それが理由でレストランのメニューの挿絵や入り口の銅像には、その戯曲の登場人物であるファウスト博士と悪魔のメフィストフェレスが用いられています。 メニューの表紙 店先の看板早速、店内に入ってみると、大盛況。このとき、お昼の2時という時間なのに、客足が減らないところが、噂通りの人気店であることをうかがわせます。これでは、席が見つかりそうになく、予約を取って夜に出直そうとしました。しかし、ぽんカノさんが、またここへ来るのは面倒との理由で、ウェイターさんをつかまえて、空き席をたずねたところ、運良く席が空いているとのこと。 戯曲ファウストのワンシーンを描いた壁画 ビールが旨い!! 店内の雰囲気見渡す限りでは、この日は観光客の姿はほとんどなく、地元の人で賑わっていて、まさにゲーテが通っていた頃と同じように、酒場としてのムードが立ち込めていました。 さて、ここのメニューは、主にザクセン地方料理を出してくれますが、クリスマスの時期と重なっていたため、その特別料理として、この地方で獲れた野生動物を使った料理を振舞ってくれるようです。ということで、ガチョウのスープと、この近郊の荒野で取れたイノシシのシチューを注文しました。 牛肉の細切料理 野生イノシシのシチュー典型的なドイツ風の調理法で、盛り付けも若干大雑把(笑)。いやいや、これこそ、ドイツ料理の本質なんです。人気店というと、お値段が気になるところですが、これが意外と標準的な料金よりも安いぐらいでした。ちなみに森鴎外も通ったといわれていますが、残念ながら鴎外ゆかりのものは見つけることができませんでした。
January 15, 2011
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2010年12月25日、東欧の旅の前夜、1つ気になることがありました。それは、歩道に積もった大雪の上を歩いて、しかも10日分の衣類をつめたスーツケースを駅まで引っ張っていくことは、厳しいということです。そこで、ぽんカノに頼んで、市内のタクシー会社に電話をしてもらい、翌日の早朝に家まで迎えに来てもらうことにしました。しかし、この時、12月25日、クリスマス。これが理由なのか、市内にある全てのタクシー会社に電話をしても、全く電話に出てくれないのです。クリスマスは、こちらでは特別中の特別な休暇なんです。一度はあきらめたものの、もう一度掛けなおしてもらいました。すると、あるタクシー会社とつながり、耳の遠いおじいちゃんが電話に出てくれて、何とかかんとか会話が成立。翌朝迎えに来てもらう確約ができて一安心。 12月26日、早朝4時過ぎに目覚ましがなり、もう少し眠りたい気持ちを抑えて起床しました。タクシーも時間通りに迎えに来て、長い旅の幕が明けました。隣町の中央駅までは近郊電車で行き、そこから特急列車(ICE)に乗り換えて、真っ暗な早朝の町を列車はスピードをあげて走り抜けていきます。実は、食堂車で食事をする予定だったのですが、本日休業というアナウンスが入り、ガッカリ。朝から何も食べずに、6時間の列車の旅というのは、少々厳しいところがありますね。 早朝の駅(雪で真っ白) 食堂車(休業中) 雪景色を見る女列車は、文豪ゲーテの足跡を記念して作られた「ゲーテ街道を」をたどって、東に向けて走っていきました。ちょうどゲーテ街道に合流した辺りから、雪が次第に深くなってきて、それと同時に列車も、20分、30分・・・といった具合に、どんどん遅延していきます。列車はアイゼナハ、エアフルト、ワイマールなどの名所に停車し、これらの町はゲーテのみならず、音楽家のバッハ、リスト、ワーグナーや、宗教改革で有名なルターでも名をあげてている人気の観光地です(詳細は過去ブログで書いております)。 大雪の積もったエアフルト駅 車窓から見えた古城真っ白の車窓の景色に退屈してきたころ、ようやく最初の目的地ライプツィッヒに到着しました。このとき、定刻よりも45分も遅れて、お昼の12時を回っていました。この中央駅はドイツで最大級の規模を誇っていて、ドイツの各地から長距離列車が乗り入れていますが、そのほとんどの列車が遅れているようです。 45分遅れてライプツィッヒ駅に到着 中央駅の巨大な出口駅から数百メートルのところに位置するホテルにチェックインするために、歩道を歩いていくのですが・・・・・・ 雪があまりにも深いために、スーツケースを引っ張るのが大変。雪かきがしていない歩道では、30センチ以上の雪があり、歩く足がズボズボと雪に埋もれてしまい、これには参ってしまう。 駅のコンコース 駅の外観まっ、何とかチェックインできて、しばらく小さな2人部屋でのんびりと休憩。ちなみに、このホテル、朝食付きで2人で3800円という、すごくお得な宿泊料でした。そもそもここは、かつての郵便局をホテルに改造したもので、かつてはたくさんの郵便物がこの建物内で取り扱われていたようです。 格安の小さな部屋 ホテルの外観は、重厚な石造りで素晴らしい外の気温は氷点下5℃。これから、市内観光に出ます。町自体がそれほど大きくないので、半日あればほとんどの見所を見ることができます。まずは、昼食をとるために、市内でも有名なレストランに向かうことにしました。この続きは次回にします。
January 9, 2011
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日本にお住まいの皆様、明けましておめでとうございます。只今、ハンガリーのブダペストからブログを書いております。こちらはあと2時間弱で、年が明けようとしています。12月26日に旅をスタートし、ドイツ・ライプツィヒ、ドレスデン、そして国境を越えてチェコ・プラハを訪れました。ドイツとチェコの最低気温は平均してマイナス14℃、体感気温マイナス18℃近いという中、たくさんの観光客にまぎれて旅をしました。昨晩、寝台特急に乗ってチェコ・プラハを発ち、眠っている間にスロバキアを通過して、ハンガリーのブダペストに到着しました。ブダペストはハンガリーの首都でありながら、隠し切れない「貧しさ」が至る所に見られます。錆付いた地下鉄、老朽化したバス、壁のペンキが剥がれ落ちた町並み、などなど・・・・・・旅の詳細は、旅が終わった後に、ブログで報告したいと考えています。では、またネットの環境が調ったら得られたら、旅先から報告したいと思います。=============================2010.12.26 Rathaus in Leipzig Germany2010.12.27 Altstadt in Dresden Germany2010.12.28 Moritzburg in Dresden suburb Germany2010.12.29. Nightview in Praha Czech Republic
January 1, 2011
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