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虎・マートン、竜倒V打!ナゴヤD好き本領

 (セ・リーグ、中日0-3阪神、5回戦、中日3勝2敗、24日、ナゴヤドーム)長年、猛虎が苦しめられていたナゴヤドーム。竜の巣が持つ負のオーラも、輝きを取り戻した助っ人の前では無力だった。一回、マートンが先制打。2本の内野安打を記録し、自慢のバットだけでなく、足でも鬼門攻略に貢献した。

 「西岡が塁に出てくれて、チームのためにヒットが出てよかったよ。前に転がしたら、なんとかなると思っていたんだ」

 普段以上に汗をしたたらせ、帰りのバスへと乗り込んだ。勝利のため、懸命に走った証しだった。一回二死三塁だ。先頭・西岡の左前打などで迎えた好機。このチャンスで虎の安打製造機は、カブレラが投じた2-2からの5球目を叩いた。ボテボテの当たりが三塁方向へ転がる。その間、必死に一塁ベースを目指した。三塁手・ルナは素手での捕球を試みるが、M砲の猛ダッシュぶりに半ばあきらめたように、ボールをつかみ損ねた。三走・西岡が生還し、待望の先制点を挙げた。

 続く福留の打席中に二盗を決め、今季3個目の盗塁に成功。七回にも遊撃へ内野安打を放ち、今季9度目のマルチ安打を記録した。

 苦手意識のなさが、結果につながった。昨季ナゴヤドームでは、打率・357、1本塁打、3打点と、1人打ちまくった。チームがなぜか苦戦する球場だが「ナゴヤドームだとか、気にしていないよ」と笑う。12安打を放ち、2試合連続2けた安打。同球場での2試合連続10安打以上は2008年9月16日(●2-5、10安打)、同17日の(○11-6、12安打)以来、5年ぶり。M砲に率いられて、ヒットパレードが止まらない。

 鬼門攻略の突破口を開くため、英気も養っていた。敵地への移動日となった22日には、ステファニー夫人らを連れて名古屋市内のステーキハウスに出かけた。肉汁があふれ出るほどの分厚いステーキ、添えられたポテト-。なにより、愛する家族の笑顔を見ていると、自然と力がこみ上げてきた。そのパワーを原動力とし、足をフル回転させた。

 「とにかく、チームが勝てたので、それが一番だよ」

 前夜の悪夢はもう振り払った。M砲に鬼門という言葉は通用しない。
(西垣戸理大)










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Last updated  2013年04月25日 15時46分42秒
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