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May 6, 2006
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カテゴリ: よしなしごと
水戸芸術館 磯崎新 先生の作品。
(昨年、青山のギャラリーでやっていた、先生の展覧会を観に行ったら、日曜で閉まっていた、という目にあった覚えが…。)

先生自身の設計についての解説は こちら

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水戸芸術館

さておき、まずは、このくねくねタワー(by chobiさん
非常に目立っていたので、朝からあれは何だろうなぁ、と思いながら水戸をうろうろしていたのですよ。

水戸芸術館モニュメント

そして、入口近くのモニュメント。
宙に浮いた大岩に、水飛沫が注がれるダイナミックな造形。
迫力十分です。
(うむ。この写真では十分伝えられない。)

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芸術館内の案内ツアーをやっていたので申し込みました。

係員のお姉さんが案内を…って、あの、参加者は私1人ですか?
「そうですね。よろしくお願いします。」
こちらこそ。


ホールではパイプオルガンコンサートをやっているので、先に劇場から案内頂きます。

をを。すごく吸音性が良い空間♪

舞台の上は何もないフラットな状態。
真黒な壁。縦長で円形の客席。
えっと?あれ?どこかで見た事がある気が…

「グローブ座ですか?」
「そうです。グローブ座を模した造りになっています。」


私も何度か「東京グローブ座」でお芝居を観た事があります、って、もう5年以上行ってないですけど。

せり出したような客席が、広い劇場なのに、小劇場感を高めてくれる、なかなかに素敵な造り。
ちょっと息が詰まる感じはありますけど、この一体感が気持ち良いのですよ。

茂山 先生が来られて、狂言なんかもやられるそうです。
その時は橋掛かりも用意するのだそう。

また、専属の劇団も抱えていらっしゃるとのこと。
公務員演出家に公務員役者?(3セク?)
うーん。すごいプレッシャーだなぁ。

また、市民劇団として、オーディションで一般参加者を募って、ということもしているそうです。
子供の部は大盛況だとか。
…ちょっと羨ましい気もします。

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次にコンサートホール。

天井の高い、白と金に彩られた、豪奢な空間。
舞台自体はさほど広くないのですが、その分、客席がゆったりと取られています。

音の響きも、さっきと違い、吸音ではなく、反射される造り。

うわぁ。何ていうか、セレブ?
健全で健康的で高級な感じですが…はは。
音楽に疎い身には、場違いな雰囲気ですね。

さっきの劇場の方が落ち着くのは、小劇場の血だな。

こちらにも専属の楽団があって、 小澤征爾 さんが指揮をされるコンサートを開いたりするそう。

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そして、現代美術ギャラリー。
さっきも来ましたけど、今度は「器」の鑑賞です。

真っ白な壁、高い天井。
天井から光が入る造りですが、もちろんこれは光をさえぎることも可能です。

壁は自由に使って良いそうで、直接ペインティングなどをした場合は、あとで塗り直されるのだそう。

もったいない気もしますけど…。

横浜美術館の 『李禹※展』 でも、壁に直接描いた作品があって、「残すんですか?」と聞いたら、「基本的には残しません」という返事でした。
ワタリウムさんの フェデリコ・エレーロ展 なんかも、壁に描いていましたけど…取っておけないですものね。

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そもそもこのギャラリー、作品を持っていない、のだそうです。

気合の入った企画展を開くなぁ、と思っていたら、そういうわけだったのですね。
つまり、収蔵作品がないので、常設展を開く必要もないし、開けない。だから、企画で勝負する。

いや、これは本当に面白い試み。
何より、実際にこれまで素敵な企画が開かれているわけで、キュレーターの方々の苦労は並々ならぬものがあるとお察しします。

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劇場にしても、コンサートホールにしても、ギャラリーにしても、運営の方法に緊張感がありますし、市民との一体感が心地良い。

単なる市民ホールとしてではなく、オリジナリティがある、最先端の企画を打ち続けることによって、ソフトの価値を高く保っている。

「ハコモノ行政」で終わらせない、一つの方法論をここに見た気がします。

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そして、タワーへ。
高さ100mというのは、水戸市制100年を祝って造られたから、とのこと。

本来、展望塔として造ったわけではなかったそうで、窓を後からつけたため、円形の窓から外を見る、面白い造りになっています。

円窓から水戸タワー内観円窓から

天気が良くないので、海までは見えないか…。

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いやぁ、半日ここで過ごしてしまいました。
それにしても楽しかった♪

本当は今日中に佐倉まで出て、『 日本の神々と祭り 』を見て帰るはずだったのですが、これは一泊追加せねばなりますまい。

ま、午後の美術館ツアー&芸術館ツアーに参加しようと思った時から、覚悟してましたけど。

さて。
となると、また水戸に泊まるのもなんだから、鹿島まで出ますか。
明日は、朝一で鹿島神宮を参拝、佐倉に出て歴博、と。

よし。予定が決まったところで、えっと、鹿島のビジネスホテルの電話番号は、と…。





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Last updated  May 25, 2006 07:48:22 AM コメント(2) | コメントを書く
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RonaldBus@ Transforming your landscape with gorgeous blue stone slabs. Understanding the Benefits of Choosing …
mrtk@jp @ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
浅葱斑@ 心のハレっていいですよね? こんにちは。 誕生日の暦から今の自分、未…
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