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個人と組織の対立人間は一人一人、この世に生れ落ちた時から、遺伝や、病気や、環境など、自力ではどうしようもない多くの条件に縛られているため、幾ら機会は均等に与えてやるから、あとは自力で成功しろと言われても、背負わされたハンデキャップの方が大きすぎて、そう誰もがみんなアメリカン・ドリームを実現出来る訳ではありません。それどころか、初めから個人より強い力を持たせるために企業を作ったのですから、いくら個人が抵抗したところで、企業に勝てる訳はありません。だからこそ国家が独占禁止法や、公正取引委員会、消費者保護制度、環境保護法、などを作って、企業活動を規制しているのですし、持てる者からより多くの税金を取って持たざる者を支える、社会福祉もやっているわけです。それはそうやって強制的にでも所得の再分配を計らなければ、経済を下支えしている弱い働き蜂達がみんな死に絶えて、結局この経済制度全体が崩れてしまうことが、経験的に分っているからです。然し企業というのは、本来飽くことなき人間の欲望を最も効率的に追及するために作られた組織なのですから、そうした規制や、所得再分配のメカニズムを、歓迎する訳はありません。そこで彼等は出来るだけ規制を減らし、法人税を下げ、国の財政支出を削って、企業利潤を最大に出来るようにしてくれる政党にお金を出します。また弱者保護を約束し、企業への締め付けを強めるような政党が政権を取った際には、出来るだけそうした規制の少ない国へ逃げ出し、そこで生産活動をしますし、溜め込んだ利潤は一番税金の安い国の銀行に預け、為替レートや地域経済の変動に応じて、その資金を動かしては利益を増やし、ひいては意図的な市場操作や、ファイナンシャル・エンジニアリングのような奇術を用いて、更なる利潤を得るなど、文字通りやりたい放題のことをしているわけです。経済のグローバル化というと聞こえはいいかもしれませんが、その実態はまさにこういうことであって、昔、企業が国内でやっていた、なりふり構わぬ金儲けを、今は世界的規模でやっているに過ぎません。ところが国際社会には、国内ほどしっかりした規制や監督のメカニズムが存在しないため、企業は今でもかなり伸び伸びとやりたい放題のことが出来るのです。トランプが知っているのは、こうした企業のやり方であって、それをそのまま国に当てはめて、今まで自分がやってきたのと同じように、アメリカという国家企業を、世界一にしてみせる、と言っているにすぎません。然し国家運営とビジネスとは全く別のものです。一方の理屈を当てはめて適当にかき回せば、他方もうまくいくような話ではないのです。確かに国家も、国境という線で囲まれた一地域の住民の利益を守るために作られた組織ではありますが、それは企業と違って 「住民の強欲を最も効率的に実現するための組織」 ではありません。そんなことはもう帝国主義の時代にやりまくって、世界中が滅茶苦茶になってしまったことは、まだ人々の記憶に新しいところです。国家とはそんな風にみんなで金儲けに血道を上げるための組織ではなく、本来民間では出来ないことをするために作られた組織なのです。例えば教育、医療、防災、社会福祉、環境保護、外交、立法、司法、治安、国防、などといった作業がそれに当り、これはある意味では 「企業に任せてはおけないから国がやる」 という風にも考えられるものです。それをトランプのように 「自分はビジネスで成功した。だから政府も同じように、徹底して自分だけの利益を追求すれば、絶対うまく行く」 ・・ と言われても、それは 「自分はアパート作りで成功した。だから子育ても上手なんだ」 と言われているのと同じくらい不毛な発言にすぎません。而も彼の豪放で自信に満ちた話し方を聞いて、「彼なら自分の苦境を打破してくれるかもしれない」 と感じている支持者達というのは、グローバル経済の進展と共に、自分だけが取り残され、働いても働いても貧しくなるばかりだという、そのやり場のない怒りのはけ口を求めているのですから、彼等をそこまで追いやった経済の仕組みを、もっと徹底させてやると言っている男に投票してみたところで、その怒りが解決される筈はありません。仕事にもありつけず、子供もろくに食わせられず、医者にもかかれず、ガソリンも買えない状態で、ほとほと行き詰ってしまっている彼等が、自分を置いてきぼりにした企業や、組織や、システムをもっと強くしてみても、自分自身は益々取り残されるばかりで、勝ち組に入れてもらえることなど決してないのです。それなのに国が本当に強くなれば、ひょっとしたら自分にも波及効果があるかもしれないと思うのは、全くの幻想に過ぎません。その点が理解出来ない限り、哀れな働き蜂達は、実際にトランプを選んでみて、数年後にその結果がどうなるかを具体的に体験してみるまでは、自分の犯した間違いが理解出来ないことでしょう。然し恐ろしいのは、そうやってようやく自分達の過ちに気づいた彼等が何をするかということです。曲がりなりにも法の支配が保たれている今のアメリカですら、銃を乱射して無差別に何十人もの市民を撃ち殺す事件が後を絶ちません。そうした精神異常者や、狂信者が、散発的に引き起こす事件だけでも、これだけあるのですから、国民の何割をも占めるような、精神的には正常だけれど経済的には追い詰められた人々が、本当に人生に絶望して、くそくらえという気になったらどんなことになるか、それは想像するだけでも恐ろしいことです。 而もこの国には今のままで、既に国中を血の海にして有り余るほどの銃器が充満しているのです。 (2016年6月) 木村 洋
2016.06.30
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今回の選挙は、最終的には現憲法を変えるべきかどうかが争点だろう。が、多くの有権者は切実に憲法改定問題が切迫のこととは感じていないようだ。「国民主権、平和主義、基本的人権の尊重」をなくさないと、真の自主憲法とは言えない。と発言したのは自民党の某議員だが、このまま多数を与えてしまうと本当に改憲が俎上にのってしまう。ところで、当地商工会議所で行われた「W氏(与党候補)を応援する会」(日本商工連盟主催)で配られた資料なるもの。これは、相手候補の誹謗・中傷ビラ以外の何物でもない。事実と違うことがもっともらしく書かれているが、あきらかに野党候補者を陥れる目的でつくられたものだ。もちろん、発行元も書いてない。内部資料とも記されてない悪質な謀略ビラ(4枚)だ。こんないかがわしいものを、公的に近い組織が選挙ツールとして堂々と流布することがいかがなものかと思う。どんな手を使ってでも議席を取ろうとする熱意の裏返しだとしても、これは行きすぎだろう。
2016.06.29
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以前にも紹介したが、地元の中学生が年に1、2度職場体験に訪れる。3日間だけの研修だが、今年の5月に訪れた生徒さんから手紙が届いた。田舎の中学生ということなのだろうか、可愛い女の子が一所懸命障がい者のなかに溶け込み学ぼうという姿はとても初々しくも微笑ましく、毎回訪れるのをひそかに楽しみにしている。そんなとき、あるルポタージュが目にとまった。「子どもと貧苦」という記事。極貧家庭の子供を取材したものだが、中学生が生活のために売春とは…。いったいここまで追いつめられている子供の貧苦とはなんだろう、と考えさせられた。このケースは社会の経済格差だけが原因ではなく、家庭の崩壊も重なってのものであるが沖縄では未成年を集めた風俗業があるという。そして、それらが赤字でもつづけなければ経済的に生きられない若者たちがいるという現実があるという。こうして経路をたどって社会に出た子供たちにどんな人生が待っているのであろうか。ただ、希望の見えない苦海だけが拡がっているとしか思えない。ぼくも子育ての頃は人並み以下の貧しい生活を強いてきた。子供たちは高校や大学ではあたり前のようにバイトをしていた。しかし、人間として最低限の尊厳を捨ててまで生きなければならないところまで陥ることはなかった。それぞれが貧乏暮らしをしても、人生体験として活かしてゆくだけの余力は残っていたと思っている。現在、最底辺に追いやられ、もがくほどに苦海にと堕ちてゆく若者たちを救う手立てを社会は本気に考えているのだろうか。グローバル経済を標榜しだしてからの時代は、年を追うごとに格差が拡がり、救いがたい人々を生みだしている。それもかなり深刻な数になろうとしている。この先にはなにが待っているのだろうか。こうした現状を救えない社会、是正に向かわない社会は、すでに文明国とはいえない。桝添東京都知事を辞任に追い込んだことで、国民の溜飲をさげたということでいいのだろうか。あの大騒動の影で、さまざまな重要案件が置き去りにされてはいなかっただろうか。職場体験にきた女の子の手紙に、ほっこりとした希望を感じるのであるが、どうかどこに暮らす中学生、若者にも希望のもてると感じることのできる社会を政治の力で実現して欲しいと願うのであるが、暗澹とした気持ちは簡単には晴れそうにない。
2016.06.17
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ネットによる詐欺の噂はあまた聞きます。それは、ネットから遠い人か、ネットに疎い人としか思っていませんでした。まさかまさか、自分が詐欺に引っかかるとは思いもよりませんでした。どのようなきっかけで詐欺にひっかかるものなのか、恥をしのんで皆さまにお伝えしましょう。ひとり暮らしを始める利用者が使うための電化製品を探していました。「価格com」とか「Amazon」は皆さんもよくご利用になると思います。ぼくは、そうした有名サイトのほか「Google」でも一応検索して、製品の内容や価格、送料を比較して目星をつけたところに発注するわけですが、たまたま見つけたこのサイトに目星の商品が安く、しかも送料無料で出品されていました。店頭だと4~5万円でのものが、2.5万円という値段です。ネットだとときにこのくらいの価格差が出ることも不思議ではないので、発注しました。クレジットカード払いにしようとしましたが、決済不能というメッセージがありました。そこで気がつくべきでしたが、システムに何らかのトラブルがあったのだと善意に思い込みクレジット決済を諦めました。翌日、在庫があるので代金の振り込んでくださいとの依頼メールがあり、指定口座に振込みをしました。それから1週間。品物が届かないので、先方に問い合わせしようとメールで問い合わせると同時に電話番号を探しましたが、ありません。念のため住所を検索してみました。すると架空の番地です。いよいよ疑心暗鬼になって、振込み先銀行に電話して「斯く斯くしかじか…」で商品が届かないことと、振り込み口座名を知らせると、20分ほど待たせたあと、「お客様、大変申しわけございませんが、フィッシング詐欺の疑いがありますので、最寄りの警察に被害届を出してください。なお、その口座の現在の状況は警察からの指示があるまでお知らせすることはできません」ということだった。そこでしかたなく警察に行って、約3時間ほど事情説明をして被害届を提出。3時頃行って、終了した時間が午後の6時を過ぎていたので「今日は銀行の時間外になってしまいましたので口座凍結は明日の朝させます」とのこと、今夜引き出したらもうダメじゃんと思ったが、まあ仕方がないかと帰宅しました。案の定、妻からは「つくづく勉強が好きねぇ」とダメだしされてしましました。どうぞ、皆さんはご注意を遊ばせ。なお、ひとつひとつ返事を書くのも億劫なのでコメントは不要に願います。参考までに
2016.06.16
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自慢できるものって何にもないんじゃない? って言われ、発憤してつくったのがこの映像だそうです。よかったらわが故郷伊那市を観てあげてください。
2016.06.01
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