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2006.02.10
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カテゴリ: いろいろメガネ
福寿草

 県民が四面楚歌状態のなかで立ち上がって見事に当選したあとも、県議会によって前代未聞の罷免をされた田中知事でしたが、再選挙も長野県民の圧倒的支持を受けて再選されました。

その後は「脱・ダム」宣言、「県庁内大改革」、「脱・記者クラブ」宣言、など、矢継ぎ早に“改革”を断行し、森林整備による“緑の公共事業”、「製造業・農林業・観光業」×「福祉医療・教育・環境」の3×3(スリー・バイ・スリー)による新たな産業と雇用の創出促進、といった事業を進めてきた田中知事ですが、ここにきて支持率が30パーセント台を低迷しています。
今年の夏には知事選があるが、これでは再選もおぼつかないではないかと心配するむきもあります。一時は80パーセントを超える支持率だった田中県政が、なぜ、このような状態になっているのでしょう。

幾つかとりざたされていますが、僕の視点で気がつくものをあげてみましょう。

そのひとつは「五輪帳簿焼却疑惑」。
これは、冬季長野オリンピックの招致活動に使われた出あろう20億円という金額の動きが、あやふやのまま帳簿が消却されたというものです。
吉村前知事時代の事件で、田中康夫も知事選では疑惑の解明を公約していた問題です。
ところが、解明が進まないどころか、当時のオリンピック招致の責任者だった人物が田中康夫後援会(しなやか会)の会計として起用されている、ということで県議たちも鬼の首をとったように大騒ぎをしています。
これはおかしい。「五輪帳簿焼却疑惑」は、本来前県政時代の問題で、それを支えてきた人たちにこそ、その時代に解明しなければならなかったわけです。そして、そのしなやか会の会計についている人に疑惑と証拠があれば、風聞として流すのではなく、きちんと正面から証拠を添えて刑事告発なりするのが筋ではないでしょうか。
いつの間にか、田中知事が「五輪帳簿焼却疑惑」に関わっているかのようにすり替えて喧伝していることに不自然さを感じてなりません。
たしかに、オリンピック招致に重要な役割を果たしてきた人が、後援会の会計に収まっていたことには、僕も首を傾げるところです。が、例の名刺折り事件の部長を骨のある人だとして県の重要ポストに登用しようとしたように、田中知事の過去の人事のやりかたを見ていると、予想外の出来事ではありません。敵側にいたから干すという手法でなく、能力さえあれば誰でも登用してゆくというところがありますから、さもありなんというところかも知れません。

もうひとつ、田中知事誕生前から田中知事を支えてきた後援会幹部K氏(下水道業者)が、下水道工事で県の担当者に(自社に有利になるよう)働きかけた、と言われる問題。
これは、働きかけたとするメモを、知事が廃棄させたかどうかをめぐって「百条委員会」にかけられました。

下水道局に働きかけたという後援会幹部は、選挙の時にはずっと知事を支えていた人なので、僕も少しは経過を知っています。
前県政時代は、県議や県幹部たちのコネや利権駆け引きが入り乱れているのが実情でした。その中で、ある程度の規模の業者でないと入札に参加できないというハードルがあって、大きな土木工事のほとんどは県外のゼネコンに流れていました。
ところが、実際の工事は(ジョイントという名目の)丸投げで、県内の業者に下請け、孫請けされていることが多かったわけです。このような仕組みを壊して、地元業者に直接入札参加できるようにしたのが、田中知事でした。
この仕組みに詳しかったK氏が、知事や県庁内の担当者に(県内業者が直接発注できるというように)指導し、結果的に県内の業者に仕事が回るようになったというのは、利益誘導というより、ある意味で必要なことでもあったわけです。
結果として、工事規模に比較して県費の支出が大幅に圧縮されているわけです。ただし、疑いを持たれやすい事案については、後ろ指のさされない方法をとるべきだった、というのは当然です。

それにつけても、「百条委員会」なるところで、県議たちが大騒ぎしている案件は、前知事時代には考えられない、小さなものばかりです。偽証の疑いをいわれる証言者まで用意して、多数決で知事を犯罪者のごとく有罪の評決をするのは、魔女狩りとしても異常です。
これから、仕立て上げた罪状をどのように立証させてゆくのでしょう。指示メモを破った破らないということの罪科が、どのように確認されるのかじっくりと見てゆきたいと思います。

それはそれとして、田中知事も公職の責任ある立場に立った以上“李下に冠を整さず”は当然です。
行政のトップとして疑惑をもたれないように、日頃の活動を律してゆかなければなりません。ましてや前県政の腐敗を強く糾弾して、支持を受けてきたわけでもありますから。
そういった意味では、脇が甘いと指摘されても仕方がないでしょう。

さて、これらの話題が地元紙の信濃毎日新聞では、特集を組んだり、3段、4段抜きの記事として大きくとりあげられています。ちなみに信濃毎日新聞は長野県民の6割以上が読んでいるオピニオン紙です。
今の小坂文部大臣など小坂財閥の経営する新聞ながら、戦時中には、唯一軍部を批判する社説を掲載するなど、これまではリベラルで進歩的な新聞として県民の信頼と支持を受けてきました。
その「信濃毎日新聞」が、この数年一貫して田中知事に批判的な記事を流しつづけています。
「信毎」記者の知り合いもおりますので、意見を聞くこともあるのですが、彼らからは県政に対してはしごく真っ当な答えが返ってきます。
どうやら、内部に田中県政ウオッチングの特別チームがつくられ、そこの主導で記事が編集されているようなのです。
その火元が「脱・記者クラブ」宣言にあるとしたら、マスコミとしてまことに恥ずべきことです。
いうまでもありませんが、記者クラブという制度はそこに加盟しているマスコミにとって、まことに便利でラクな仕組みです。
机や通信機器など用意されていて、ぬくぬくと待っていれば大本営ならぬ行政などから情報が伝えられ、それを記事にすればいいわけです。
「信毎」は県内トップのマスコミとして記者クラブを仕切る役割も多かったので、ニュースも早く手に入れやすかったことでしょう。
週刊誌やミニコミ紙などは仲間はずれですから、そこには同席できず、情報が伝わらないこともありました。
しかし、これらのシステムは問題があります。一番大きな問題は行政(ことに理事社者)にとって都合の良い情報が、精査されずにそのまま流れるきらいがあります。
もちろん「信毎」にも地道に足で記事を稼いでいる記者も大勢いますから、それだけで誌面ができているということはありません。部分的には大新聞より主張もしっかりしていて、いい記事も掲載されています。
しかし、こと県政関連の記事については、徹底して田中批判へと導かれる記事構成になっているようです。
新聞社としての体面もありますから、表向き過激な表現はありません。しかし、ソフトだからよりボデーブローは効果的に効くわけです。このチームは、地道に記事を集めている一般の記者たちとは治外法権的に存在しているのでしょうが、公器ともいわれるマスコミとしては誠に無不可思議な動きです。
田中知事も、あらかさまにこうした「信毎」の姿勢を批判しますから、より燃えさかるという面があるのかも知れません。
田中康夫という人は、その場の損得を計算をしない人ではありますから…。

「信毎」がオピニオン紙としての立場を自覚するのなら、そろそろ大局的な視点で県政を俯瞰するべきだと思うのです。
ここまでの田中県政は、旧い枠組みを壊しながら、県庁職員の県民への奉仕者としての意識改革をさせてきました。そのことは県に関わる人は誰もが感じているところです。
また、あれほどあった財政赤字も見事なほど改善させてしまったけれど、新たに創ろうとしている諸々の試みはどれもスタートしたか、ようやく軌道に乗せ始めたものが殆どで、目に見える成果が少ないわけです。
たとえば、林業の再生の一環としての木製ガードレールも費用が(既製品の3倍)と予算が掛かりすぎるということで、県議会では予算案を否決してしまいました。試作段階のものがコスト高につくのは当然で、大量生産されるようになればコストも下がのは自明の理だと思うのですが。
何よりも、(使う場所によっては)美しい景観と、切り捨てられるか放置されていた間伐材の活用や、林業の再生、地場産業の育成としても一役買うわけですから、これを政争の具にして潰してしまうといった短絡発想に、一緒に荷担するかの編集は、本来のオピニオンの役割からはずれているといえます。

人としての好き嫌いと、信州を発展させるためには田中知事にどのようなものを求め、活用してゆくかは分けて考えて欲しいのです。「信毎」を信頼している県民がどれほど、記事によって迷いを生じているのか、その影響を自覚して欲しいのです。

そして、ことあるごとに足を引っ張ろうとしている県議たちと、その黒幕たちにも言いたい。
自分たちの仕事(平たく言えば利権)の根拠を奪われた遺恨があるとはいえ、知事提案のすべてを否定すしてゆく議会運営に、本当に長野県を変えて発展させようという意志があるのでしょうか。
仮に思惑通り知事の首をすげ替えることができたとして、前県政のような好き勝手な県政運営はできようもないことを、いったい自覚しているのでしょうか。
新しい発想や創造の芽が出る端から摘み潰してゆく人たちが、担ぎ出そうとする人と、いったいどんな改革をすると言うのでしょう。改革というお題目だけ貼っておけば、すべて解決するというものではないはずです。

田中知事になって4年、ようやく財政再建団体の入口から脱出し、全国的にみても飛躍的に健全財政に向いてきた長野県です。
しかし、そのためにさまざまな緊縮財政をとってきました。僕たち零細印刷業なども、学校や役所の売り上げは何分の1にまで落ち込みました。土木建設業もだいぶ淘汰され、多くの人が転職を余儀なくされました。
田中県政の目玉であった福祉予算でさえも、厳しいやりくりの中で少なからず削られてきました。
これは、他の誰かが知事になれば直ちに改善できるというものではなく、県民がひとしく分け合い乗り越えなければならない痛みでもありました。
そうした痛みの声を、聞き漏らすことなく少しでも改善させ、低いほうに手厚く盛るよう調整をしてゆく県政を、もう少しじっくりと田中知事とともに育ててみたらどうだろう、と僕は思うのです。
僕らも、田中知事のすべてを無条件に肯定するわけではなく、詰め寄って糺したいものも少なからずもっています。耳の痛い言葉であっても、機会があれば知事にもの申してゆくつもりです。
それらは、すべからず信州が良くなるための、人々の生活や環境が改善されるものとして発せられば、必ず通じてゆくだろうと信じています。
急ぎすぎて、ここまでのすべてを喪うことのないよう、長野県民の皆さんには考えて貰いたいのです。






自画像?














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Last updated  2006.02.11 01:01:22
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