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2025.03.30
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カテゴリ: べらぼー



「なぜ吉原の者たちとおるように声が弾まぬ」
「なぜじゃ?わしはそなたが望むことはすべて叶えておるではないか」

瀬以「吉原の者と話す声が弾んで居るとすれば親兄弟に似た親しみがあるからかと」
「それは旦那様をお慕いする気持ちとは別のものにございます」

検校「所詮わしは客という事か…」
「どこまで行こうと女郎と客…そういうことだな?」
「もうよい、嘘ばかりの女郎声など聞きとうない」

瀬以を本部屋に軟禁する。

「不義密通の罪じゃ」
「いくら金を積まれようと心は売らぬ。そういうことであろう?」
「どこまで行こうと女郎と客」
「お前は骨の髄まで女郎だな」

瀬以「仰せの通りでござりんす」
「重三はわっちにとって光でありんした
あの男がおるならば
吉原に売られたことも悪いことばかりではない
一つだけはとてもいいことがあった
そう思わせてくれた男でござりんした」
「重三を斬ろうが、わっちを斬ろうが、その過去を変えることはできんせん」

人の心を察し過ぎる主さんを、わっちのいちいちが傷つけているということも。
人というのは、どうして己の心ばかりはだませぬのでありんしょう。
いまや抱いたって詮なし、主さんを傷つけるばかりこの思い、こんなものは消えてしまえと、わっちとて、願っておるのでありんすよ」

「けんど、この世にないのは四角の卵と女郎の実(まこと)。信じられぬというならどうぞ、ほんにわっちの心の臓を奪(と)っていきなんし!」





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最終更新日  2025.03.30 22:47:08
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