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流星さがし (光文社文庫) [ 柴田よしき ]価格:770円(税込、送料無料) (2023/10/2時点)
October 2, 2023
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桜さがし【電子書籍】[ 柴田よしき ]価格:713円 (2023/10/2時点)
October 2, 2023
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【中古】いつか響く足音 /新潮社/柴田よしき(文庫)価格:251円(税込、送料無料) (2023/5/24時点)
May 24, 2023
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自滅【電子書籍】[ 柴田 よしき ]価格:792円 (2022/12/9時点)
December 9, 2022
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文庫: 251ページ出版社: 光文社 (2016/11/9)内容(「BOOK」データベースより)誰が犯人だ!?桜川ひとみの自宅で開かれた鍋パーティ。作家仲間である四方幸江を陰で中傷する人物を探り出す。それが、ひとみに任された役割りだった。だが、パーティ参加者の中に、大きな殺意を抱く者がいて…(表題作)いつもクールに謎を解く猫探偵正太郎が、生涯二度目の恋をした!?(「正太郎、恋をする」)珠玉の三編を収録。大好きなシリーズの続編。猫は毒殺に関与しない 文庫書下ろし&オリジナル/連作推理小説/柴田よしき【2500円以上送料無料】
March 23, 2018
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文庫: 308ページ出版社: 光文社 (2006/6/13)内容(「BOOK」データベースより)同居人のミステリー作家・桜川ひとみの転居にともない、東京で暮らし始めた正太郎。早速仲よくなった隣猫、フルフル(アメショー系シルバータビーもどきの大きな去勢雄)とニンニン(茶虎と白の混じった小柄な避妊雌)のコンビと一緒に、新しい街で、新しい冒険に大忙し!?下町の情緒に馴染み、正太郎が活躍する四つの事件。好評シリーズ、いきなり文庫で登場。再読メモ。猫は引っ越しで顔あらう 猫探偵正太郎 4/柴田よしき【2500円以上送料無料】
March 23, 2018
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文庫: 342ページ出版社: 光文社 (2006/2/9)内容(「BOOK」データベースより)人間顔負けの推理力で難事件を解決する猫探偵・正太郎。親友犬・サスケや、近所の猫仲間とまたまた大活躍。そんな正太郎が恋い焦がれる永遠のマドンナ、美しきシャム猫・トーマ。去勢猫・ゴンタと雑種の正太郎、それぞれへの愛情に揺れる彼女の物語も収録。人間も猫も恋する女は悩むものなのだ。殺人事件、恋のさやあて…好評、猫探偵の七つの事件簿。再読メモ。猫はこたつで丸くなる 猫探偵正太郎の冒険3 連作推理小説 (光文社文庫) [ 柴田よしき ]
March 23, 2018
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文庫: 304ページ出版社: 光文社 (2005/11/10)内容(「BOOK」データベースより)クリスマス・イヴに、推理作家・桜川ひとみは、リビングで膝の上の猫・正太郎に語りかける。イヴの失恋の思い出。彼に渡せなかったプレゼント。「プレゼントは、いったい何だったでしょうか。推理してください」正太郎は小首を傾げ、「答」を示した…(「賢者の贈り物」)。本格推理、ラブ・ストーリー、宇宙を駆ける「番外編」など、好評、猫探偵の六つの事件簿。再読メモ。猫は聖夜に推理する/柴田よしき【1000円以上送料無料】
March 23, 2018
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文庫: 358ページ出版社: 光文社 (2004/12/10)内容(「BOOK」データベースより)名前・正太郎(雄猫)、毛色・八割黒に二割白(長めの毛足)、飼い主・桜川ひとみ(ミステリー作家)、住まい・琵琶湖近郊、友犬・サスケ(チャウチャウ系の雑種)、特技・推理―。飼い主を“同居人”と呼び、明快な推理で事件を解決してしまう正太郎。謎解きには、こだわりや、仕掛け、いたずらが満載。猫好き、ミステリー好き絶対満足。猫探偵の六つの事件簿。再読メモ。猫は密室でジャンプする 猫探偵正太郎の冒険 1 光文社文庫 / 柴田よしき シバタヨシキ 【文庫】
March 23, 2018
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【中古】 消える密室の殺人 猫探偵正太郎上京 角川文庫/柴田よしき(著者) 【中古】afb文庫: 281ページ出版社: 角川書店 (2001/02)内容(「BOOK」データベースより)何も聞いてないよ―。またしても同居人の突発的な旅行につき合わされることになったオレ。今度は東京だ。嫌な予感がしていたのだ。上京したオレを待っていたのは猫、猫、猫。そしてやはり、死体。しかも人間の死体とともに、友だちになったばかりのアビシニアン、デビッドも死体で発見される。殺人?自殺?そんなことには興味ないが、殺「猫」犯は見つけださなきゃならない。しかし、密室で誰が、どうやって人間と猫を殺せたのか。オレは他の猫たちと犯人を追い詰める。本格ミステリーシリーズ第2弾。再読メモ。
March 23, 2018
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文庫: 308ページ出版社: 光文社 (2017/6/13)内容(「BOOK」データベースより)人里離れた柚木野山荘で作家仲間の結婚披露パーティが開かれる。飼い猫の正太郎を連れてやってきた桜川ひとみだったが、土砂崩れで山荘は孤立。そして、次々と事件が!毒死、転落死と相次ぐ不審死は事故か殺人か!?猫探偵正太郎が幼なじみの犬サスケ、美猫のトマシーナとともに真相に迫る。人間の会話を理解する猫探偵正太郎が大活躍するシリーズ第一弾。 再読メモ。ゆきの山荘の惨劇 猫探偵正太郎登場 長編ミステリー/柴田よしき【1000円以上送料無料】
March 23, 2018
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文庫: 411ページ 出版社: 文藝春秋 (2012/11/9) 内容(「BOOK」データベースより)警視庁捜査一課に配属されながら、事件で失敗し出世の道を閉ざされた黒田岳彦。一方、過疎の村にあるI県警上野山署捜査課係長の小倉日菜子は警官の夫を職務中に亡くしていた。捜査を通じて心を通わせてゆくが、いくつかの事件がふたりの距離を変えはじめる。悩み、葛藤する男女を描く「遠距離恋愛」警察小説。 文春文庫 し34−14【1000円以上送料無料...価格:750円(税込、送料別)
January 21, 2013
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文庫: 247ページ 出版社: 光文社; 新装版 (2012/9/12)内容(「BOOK」データベースより)京都・北山の奥深く。ミステリ作家の浅間寺竜之介は、愛犬のサスケとともに、地図にも載っていない風神村を訪れた。村に棲息する美しい蝶を模した舞を見てほしいと、ファンの少女から誘われたのだ。通し稽古の直後、舞手の一人が胸を刺され殺された。多感な少女たちの想いが複雑に交錯する。「村の乙女の伝説」が暗示する神隠しの真相とは!?哀切の本格ミステリ。
October 15, 2012
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文庫: 420ページ 出版社: 祥伝社 (1999/07) 内容(「BOOK」データベースより)エレベーターのRボタンを押し惑う飛降り自殺志願者。混み合うデパートの非常ベルを見つめる主婦。彼らの目前に、突然、“指”が現われた、まるでためらう気持ちにふんぎりをつけさせるかのように。そして、指はボタンを押す―。東京各地に指が出現する事件が続発。幻なのかトリックなのか?やがて指は大量殺人を目論みだした。不条理な恐怖があなたを襲う。 死刑が執行された男の指が世の中をさまよい人の心に揺さぶりをかけ、時には死に追いやり、時には犯罪に加担し、時には直接手を下す…。 祥伝社文庫ゆび/...価格:720円(税込、送料別)
August 20, 2012
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文庫: 279ページ 出版社: 新潮社 (2012/4/27)内容(「BOOK」データベースより)かつては理想郷、今となっては古臭いだけのこの団地。借金まみれのキャバ嬢に、息子夫婦から絶縁された老女。猫に執着するカメラマンや、多額の保険金を手にした未亡人。みんな孤独で、寂しくて。どこで道を間違ったのだろう?あの甘やかで、温かな場所に帰りたい―。それでも他人同士が肩寄せ合う空間は、なぜだかとても心安らぐ。「共に生きる」意味を問う、感涙の連作小説集。 古くなった団地に住む、それぞれに問題も抱えた人たちのそれぞれの物語。 いろんな方向から見る短編形式のこの手の物語はいいですね。 いつか響く足音 新潮文庫 / 柴田よしき ...価格:515円(税込、送料別)
June 4, 2012
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文庫: 349ページ 出版社: 文藝春秋 (2012/3/9)内容(「BOOK」データベースより)中学時代から十年来の仲間である歌義、陽介、綾、まり恵。四人が京都郊外の山中に住む恩師宅に向かう道中、一組の男女と出会う。その幸せそうな二人が、一ヶ月後に死体で発見されて―。古都・京都を舞台に、恋愛、進路など人生の岐路に差し掛かった四人が、事件の数々に向き合う青春ミステリーの傑作。 チャウチャウケン犬の相棒を持つ浅間寺も登場する短編集。 桜さがし (文春文庫) (文庫) ...価格:680円(税込、送料別)
April 16, 2012
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文庫: 449ページ 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/9/23) 内容(「BOOK」データベースより)「わたしの宝石を担して貰いたいの」刑事を辞め私立探偵として独立した麻生龍太郎に、奇妙な依頼が舞い込んだ。東京地検の元検事で弁護士を営む早坂絹子とは旧知の仲だったが、叔母から譲り受けた指輪が盗まれたという。唯一の手がかりである叔母のかつての婚約者を訪ねた麻生は、やがて予想外の事実に突き当たり…(「CARRY ON」より)。麻生龍太郎と山内練の宿命―「RIKO」シリーズへと連なる魂を揺さぶる連作ミステリ。 あの麻生刑事が警察を辞め、探偵に・・・。 私立探偵・麻生龍太郎 (角川文庫) (文庫)...価格:780円(税込、送料別)
October 24, 2011
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文庫: 383ページ 出版社: 文藝春秋 (2009/9/4) .......................................... 阪神淡路大震災で亡くした恋人に似ている人とお見合いをし、付き合うようになったメイ。 これであの人を忘れられる。 メイは震災で恋人を亡くし、一ヵ月後に妊娠が分かった。だが、心労が祟って流産していた。 震災を予測していた占い師。 桃色の何かが、あなたのすぐそばにいて、あなたが気付くのを待っている・・・。 震災の時に世話になったかつての同僚の女性が麻薬に手を出し、挙句に何者かによって絞殺された。夫の患者であった為、疑いを掛けられている。 ロックバンドの「PINK」、怪しい宗教集団が絡んだ事件の真相は・・・。..........................................Pink
November 18, 2009
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文庫: 366ページ 出版社: 新潮社 (2009/7/28) RIKOシリーズに登場の、あの麻生龍太郎の若い頃の話を追った短編集。 麻生太郎ではありません(笑) 本庁に異動になるまでのまだ若い時代の物語でした。●大根の花 庭に出してあった鉢植えが壊され、数日後にまた同じことがあった。さらに今度はガレージにあった三輪車のサドルが切り裂かれていた。次は子供に危害が及ぶ可能性もある。 雑草を抜いているのを咎める少女。ドーベルマンを散歩させている青年が浮かび上がってきて・・・。●赤い鉛筆 首を吊って自殺した女性の部屋から、その吊った紐がなくなっていた。途中から切られ首に巻きついていた部分から上が消えていたのだ。 転職の為に校正の勉強をしていたようだが、その通っていたスクールの教材が入ったバッグもなくなっていた。 もしかしたら別の場所から運ばれたのでは、と麻生は着目し・・・。●割れる爪 見ず知らずの女子高生に突然襲い掛かり、顔を引っかいてケガを負わせた若い女はどうやらホームレス風で、風呂に何日も入っていない様子だった。そして何もしゃべらない。外国人なのか。 事件の発端は、散歩中の飼い犬にじゃれ付かれたことから始まっていた・・・。●雪うさぎ マンションのベランダで幼女が叫び声をあげて周囲がパニックになった。 母親は心臓発作で部屋の中で死亡していた。 この辺りでは宅配便を装って主婦を襲う事件が数件起きていた。 一度は病死と片付けられた事件だったが、幼女が使っていたおまるが消えたことから・・・。●大きい靴 早朝、飼い犬が庭から脱走して、数十分後に帰ってきたかと思うと、口に何かをくわえていた。 なんとそれは人間切断された手首だった・・・。所轄刑事・麻生龍太郎
September 2, 2009
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文庫: 494ページ 出版社: 徳間書店 (2009/3/6) 闇の斡旋組織の紹介で1度だけ関係を持った男に連絡を取った貴子。夫が失業してしまい今の生活を手放すことができなかった貴子はその男と契約する見返りに、夫をその男の力で就職させた。 その男を殺されてしまった貴子の携帯にまたしても冬葉を名乗る者からメールが入った。 「困っているみたいね、助けてあげましょうか? 冬葉」 その後のメールのやりとりで本当に冬葉と思わせるような内容のやりとりがされた。 冬葉は本当に生きているのだろうか・・・。 当時の担任と失踪した冬葉の母親が関係を持っていたかもしれない、という情報。 美弥と同じマンションに住んでいる元俳優がメールを送った可能性。 ピアノ教師と冬葉の母親が絡んだ三角関係の末に冬葉は・・・。激流(下)
April 21, 2009
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文庫: 422ページ 出版社: 徳間書店 (2009/3/6) 京都修学旅行中に、一番おとなしい女生徒が忽然と消えた。 それから20年後、殺人事件が起こり美弥のもとに刑事になった同級生が現れた。 美弥は小説で成功し、バンドも組みメジャーデビューを果たしたが、コカインで捕まり執行猶予がようやく解けたところだった。 その美弥のもとに失踪した冬葉の名前でメールが届いた「わたしを憶えていますか?」と・・・。 編集社に勤める美弥の同級生圭子のフロアでは、作家が書いた雑誌の原稿が盗まれた。 その原稿はバイク便で作家の元へ戻され、原稿一枚一枚に赤で×印が付けられ、宛名には圭子の名が書かれていた。圭子ははめられたのだ。いったい誰なのか・・・。 冬葉の名前で来たメールと何か関係があるのだろうか・・・。 当時の担当教師は事件から数年後うつ病に罹り、行方が分かっていない。 仲間6人の内の一人とも連絡がつかない。 一番美人の貴子は自分のステータスを維持する為、主婦売春を続けている。 その貴子の固定客が殺されて・・・。激流(上)
April 21, 2009
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文庫: 475ページ 出版社: 集英社 (2007/08) 地上げに、人物の取替え、浮気の調査をしていた探偵の死。 顔が潰された死体の捜査にあたっていた刑事は、追いかけている女性と以前面識があり、好意を寄せていたことから、自ら犯罪の道に手を染めてしまった・・・。 2件の殺人事件の犯人はダレなのか・・・。水底の森(下)
December 22, 2008
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文庫: 434ページ 出版社: 集英社 (2007/08) シャンソンがエンドレスで流れるアパートの一室で、顔が潰された死体が発見された。 部屋の主ではなかった。 その部屋に住んでいる夫妻は行方不明。 かかっていた曲は、フランス語の曲で『もう森へなんか行かない』という題名らしい。 さらに、行方不明の夫妻の夫の方も公園で、遺体で発見される。 金沢でのホステス時代に、病院の副院長の愛人として過ごしていた風子。 だが、副院長は破産してしまい、風子を道連れに自殺。風子は助かったのだが、地元にいることはできなくなった。 そして、東京に出てきた風子はヤクザ物に拾われ、妾として舎弟たちも住む屋敷に一緒に住むように。 やがて風子はそのヤクザの跡取り息子を産んだ。 ホステス時代に将来を約束した相手のことが忘れられない風子。 偶然にも夫が地上げしようとしていた男は、その忘れられない男だった。 なんとかそれを止めようとするが風子にはそんな力はなかった・・・。水底の森(上)
December 22, 2008
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文庫: 408ページ 出版社: 祥伝社 (2007/9/1) アンソロジー等に書き下ろした作品を集めた一冊。●月夜 山道で怪我をしている女を拾った。足から血が出ていて、さらにとても臭かった。警察へ連れて行こう。そしてこれがアリバイになるはずだ・・・。●フェアリーリング 若い女房をもらい、痩せていった男と山登り。 だが、そこでは、15年前崖から落ちて苦しみながら死んでいった女性の復讐劇へと・・・。●ウォーター・ヒヤシンス 小さい頃から負け続けてきた。 そして大事な人の子供を流産してしまった。一度だけのチャンスだった・・・。●つぶつぶ つぶつぶ、同じ配列、同じ大きさの物を見ると、気になって気になって、とうとう怖くなってしまい・・・。●語りかける愛に 海が嫌いな夫には何かがある・・・。 やがて夫は妻を外出させないよう足枷をはめ・・・。●夕焼け小焼け 父の浮気が原因で死んだ母。 父も死に東京に出て、スナックに勤め、そこで知り合った男と付き合うが・・・。●顔 ごくありふれた女といえるタイプの中条亜梨抄は、名前だけはありふれてない。有名芸能人と同じ名前だったのである。 病院で名前を呼ばれるときは、とても恥ずかしい思いをすることになる。 誰にも笑われない美人になりたい・・・。●毒殺 毒で死に損なった父は、夫を道連れに交通事故で死亡した。 それから沙織は水道水に毒が仕込まれている、と思うようになり・・・。●願い 男に騙され500万円渡し、さらに会社の金まで使い込んでいた女は・・・。夜夢
November 21, 2008
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文庫: 325ページ 出版社: 光文社 (2004/9/10) ★★★☆☆出版社/著者からの内容紹介「猫は水が嫌いなのに、どうして魚が好きなんでしょう? 女の子は辛いこと、苦しいこと、めんどくさいことなんかみんな嫌いなはずなのに、なぜ、いつも恋を追い掛けているのでしょう?」(「あとがき」より) 不倫、万引き、覗き、睡眠傷害……。日常を生きるために、恋をまっとうするために、普通に“壊れて”しまう“あたし”たちをストレートに描く九編。 どのシリーズにも属さない短編を集めた、様々な女性の物語。●どろぼう猫 中学時代から損な役回りをしてきた友人が仕組んだ罠。子猫を郵便受けに入れておくこと…。 子猫が買えないアコは友人に頼み飼ってもらう。 猫に会いに入り浸っていると男友達がやってきた。アコのタイプだった。 アコは罠にかかったのか、そうではなかったのか…。他8編。●トム・ソーヤの夏●やすらぎの瞬間●深海魚●花のゆりかご●誰かに似た人●切り取られた笑顔●化粧●CHAIN LOVING猫と魚、あたしと恋
November 3, 2008
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文庫: 335ページ 出版社: 祥伝社 (2005/06) ★★★☆☆ 京都を舞台に、私立探偵下澤唯が活躍する短編集。 失踪した夫、貴之がいつ帰ってきてもいいように、唯は探偵事務所を閉めずにいた。 学生時代に仲の良かった刑事の兵頭風太とは、お互い情報交換する間柄だ。その風太ももう諦めろという…。 何故、出て行ってしまったのか・・・。●観覧車 毎日何の意味があるのか、退職してぶらぶらしている白石和美は、家と遊園地を往復し、観覧車に乗るのが日課となっていた。 刑事も彼女を追っており、浮気相手を殺した容疑が掛かっている。 山桜、松の木がヒントとなり・・・。●約束のかけら ホテルで密会しているところを撮影していた唯であったが、その後相手の男が殺されたことが分かった。 撮ったビデオを刑事に見せ、身内のアリバイを確かめる。 ビデオの画像を取り込み処理していくうちに、指から消えているダイヤに気付く。 唯は彼らに利用されていたのだった・・・。●送り火の告発 人気女優、相澤ミナミの依頼で、婚約者の素行調査。 そして、その婚約者の弟が殺された。 『送り火』の生中継をしていた鉄壁のアリバイを崩す唯であった。●そこにいた理由 60歳を過ぎた夫が浮気をしている。 調査をしていると、以前浮気をしていた女と会っていた。 そして、6月1日衣替えの日に何かあるらしいことが分かったのだが、犬の散歩中に心臓発作で逝ってしまったのだ。 1日に女と何の約束をしていたのだろうか…。 実は、朝早くに水無月という名前の付いた和菓子を…。●砂の夢 「好きな人がいます。一年経って18歳になったら結婚します。それまでの間探さないでください」と手紙を残し、消息を絶った娘の捜索で新潟に向かった唯。 そこで、能登に渡る船に乗り込む、消息を絶っている夫の姿を捕らえたのであった…。●遠い陸地 唯は失踪した夫の捜索の為、再度佐渡島を訪れる。 一方では女子中学生からの依頼に困惑する…。●終章、そして序章 消息を絶った夫の行方はつかめたのか・・・。観覧車
October 28, 2008
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文庫: 302ページ 出版社: 文藝春秋 (2000/11) ★★★☆☆ いっそ死んじゃおうか― 会社を辞め、その足で夜の公園で佇んでいると、何やら時計の様な物をぶら下げ、白い身体で耳が長いウサギの様な生き物が突然現われた。 これは幻覚なのか・・・。 不思議の国のアリス? 精神安定剤を服用している為か・・・。 さらに、その公園には死体が転がっていた・・・。 半年前に別れた不倫相手が死体で発見された。ビルから飛び降りたのか、植え込みの中で三ヶ月間発見されずにいた。 お互い慰謝料を請求し、示談はしていた。 友人とお酒を飲んでいると、通りであのウサギを見つけた。何やら配っている。それはレディースローンのチラシだった。 近づいて声を掛けると中に入っていた若い男は「こないだはどうも」と言った。だが、男はきょとんとしていた。空耳だったのか? 公園で見たあのウサギはこの着ぐるみだったのか? その後友人と歩いていると、乱暴運転のバイクが幅寄せをしてきて、紗季が店先に並んでいたワゴンにぶつかってしまう。 紗季にケガはなかったが、ワゴンが壊れてしまい店主は110番をした。 何者かに狙われているのか・・・。 公園で見かけた死体と何か関係があるのか・・・。 ホスピスのプレート、赤く塗られた白い薔薇、マンションの以前の持ち主・・・。 不思議の国のアリスで、何かのメッセージを伝えようとしているのか・・・。 中学時代に誰もいないプールに入り死んでしまった友人。 15年前の記憶・・・。 真相はなんと・・・。紫のアリス
October 28, 2008
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文庫: 503ページ 出版社: 講談社 (2008/7/15) ★★★☆☆ 山内の子供だという赤ん坊が登場し、山内の体調が危ぶまれている中ハナちゃんの取る行動とは…。 今回は3つの依頼を区分けして構成されていました。 山内はすべてに登場しています。●ゴールデンフィッシュ・スランバー 芸能人である立花亮子はストーカー被害に遭っていた。無言電話に白紙のハガキが送られていた。 何十通目の白紙はがきを良く見るとエンボス加工してあるらしく「死ね」という文字が浮かび上がっていた…。 夜、眠るのが怖いという彼女が抱えている過去、トラウマとは何なのか…。 山内からは2時間で20万円の仕事を依頼されたハナちゃん。 えらいモノを預かってしまったハナちゃんであった…。●イエロー・サブウエイ 山内から依頼された赤ん坊の調査に乗り出すハナちゃん。 相当高価なアンティークのジュエリーがカギを握る…。●ヒー・ラブズ・ユー ノーベル賞候補らしい男がストーカーまがいのことをしている女性の調査。 女探偵の太めのえっちゃんも加わり…。シーセッド・ヒーセッド
October 7, 2008
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文庫: 525ページ 出版社: 講談社 (2003/08)★★★★★ 花ちゃんシリーズ第2弾。再読です。 ハナちゃん、缶コーヒーの角を凶器(武器)にするとはね。 実際やったら死にそうだけど…。 今回は、胸にアゲハチョウの刺青が入った男のことが忘れられないから探して欲しい、という依頼。 怪しい匂いがぷんぷんすると思ったら、やはりその男はヤクの売人だった。 花咲と交際している理沙が、妹の家を訪ねたまま行方不明になった。 意外に若い妹に会うと、麻薬パーティーで知り合った男の子供を身ごもり憔悴していた・・・。 さらに相手は暴力団だと名乗っているらしく、しつこく付きまとわれていた。 妹絡みで事件に巻き込まれたのか…。 妹の美貴子は、結婚を迷っている男から婚約指輪を渡されていた。 その指輪を売人と一緒に入ったホテルで無くしたというのだ。 婚約を解消するにしても、結婚するにしても指輪は見つけないとならない。 理沙は麻薬取締官と間違えられ、拉致されていた。 監禁されている部屋へ踏み込むと、理沙は無事だった。だが、拉致を命じた本人は女と供に殺されていた…。 何故か山内絡みの事件へと発展し、ハナちゃんは物凄い危険な立場に追い込まれていた…。 山内と敵対する組の間に入ってしまったハナちゃんは、山内に真犯人を見つけ出すよう命令され・・・。フォー・ユア・プレジャー
September 25, 2008
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少女達がいた街内容(「BOOK」データベースより)1975年、渋谷。ロックの熱狂が鳴り響く街に16歳のノンノはいた。親友チアキはバンドの道を突き進む。ノンノは自分に似た少女ナッキーと出会い、惹かれ始める。それぞれの青春は光に満ちていった。しかしそこに見えない影が差す。不可解な出火事件。焼け落ちたノンノの家からは二つの焼死体と一人の記憶を失った少女が発見された。21年後、既に時効になったこの事件をたったひとりで堀り起こす刑事がいた。そこにはあまりにも意外な真実が…。宿命に操られる少女達ふたりの魂の謎を追い、青春と人生の哀歓を描いた、横溝正史賞受賞女流の新感覚ミステリ。柴田よしきさんの作品なのに、挫折・・・。
September 8, 2008
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文庫: 493ページ 出版社: 講談社 (2001/10)★★★★☆ 花ちゃんシリーズ第一弾。再読。 春日組の韮崎の名前が出てきました。そして山内練は女医さんの前に現れ・・・。 保育所の土地がらみでは山内にすごまれ・・・。 ホモと風俗の街新宿2丁目にあるぼろビルに、無認可保育所『にこにこ園』はある。 3階には花咲が構える探偵事務所があり、保育所を経営する傍ら探偵業に勤しむ。 保育所の客は夜の仕事を持つ女性が殆どだ。 トルエンを捌いていた男がヤクザに拉致され、その男を取り戻して欲しいと、その姉からの相談。 その男を助け出すと、なんと花咲のことをオレの親父だという。母親が死ぬ間際にそう言い残したというのだ。 母親は同級生だった。 一方、13歳の家出女子中学生の捜索。その捜索していたベテラン探偵も行方不明。 母親は花咲も知っている前科を持つ女性だった。何か関係があるのだろうか・・・。 同性愛者の父親に、有名漫画家が絡み・・・。 解説:ピーコフォー・ディア・ライフ
September 4, 2008
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文庫: 645ページ 出版社: 角川書店 (2000/05) ★★★★★ RIKOシリーズ。 5人もの刑事が次々と吊るされ、リンチを加えられた挙句、両手足を切断され殺されていた・・・。 共通点は若い警視庁管轄の刑事で独身ということ。そして5人とも美男子だった。 アイドルのファンクラブ、電動ノコギリ、山内練の姉が開設しているホームページに掲載されている写真の裏に書かれた犯行声明文のようなもの、近○相姦、ルナ・ケース…。 アングラサイトで出回った可能性のある刑事のリスト。 麻生を追いかけ回していた宮島静香は危険な目に…。 静香の仇を取るために山内の元へ行くが…。 1985年に起こった、現職刑事による女子大生殺害事件。 その事件で冤罪により一ヶ月拘置され、取調べを受け、結局は釈放されたのだが、一人娘を残してその男は首を括った・・・。 若い刑事を殺している犯人は誰なのか・・・。月神の浅き夢
August 28, 2008
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文庫: 547ページ 出版社: 角川書店 (1998/03)★★★★★ RIKOシリーズ第2弾。 あたしは一生銃を手に戦い続ける。 そしていつか、撃たれて、死ぬ。――― 緑子は育児休暇を明け辰巳署へ異動になっていた。 『聖なる黒夜』のあの山内練と麻生龍太郎も登場して、さらに磨きが掛かったRIKOシリーズ。 山内のキャラはなんとも凄い。悪党だけどどこか憎めない。 こんなキャラは初めてですね。 そして最近話題のあの『椿姫彩菜』を彷彿とさせる女性?も登場。.......................................... 美人なニューハーフ磯島豊から相談を持ちかけられた緑子。友人が失踪し管理売春をさせられ、ヤク漬けになっているというのだ。 証拠がなく、公用では動けない為、警察を辞めて探偵をやっている麻生龍太郎に相談。 ヤクザから取り返そうと動いた矢先に、その友人は抗争に巻き込まれ死亡してしまう。巻き込まれたのではなく彼女がターゲットだったのか・・・。 廃工場では、主婦が凄惨なリンチを加えられ殺された。 ごく普通の生活をしていた主婦がなぜ・・・。 やがて、殺された主婦とニューハーフの友人が一緒に映っている写真を発見。2人が繋がったのである。 2人は何故殺されたのか。 4年前の幼児誘拐事件、警察の失態、一人責任を被った城本刑事。 緑子に近づく山内、麻生とのことを知らない緑子…。 様々な女性が絡んだ事件の真相はどこにあるのか…。..........................................聖母(マドンナ)の深き淵
August 20, 2008
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文庫: 396ページ 出版社: 角川書店 (1997/10) ★★★★★ RIKOシリーズ第一弾再読。 高校の男子生徒が輪姦され、録画されたDVDが流出。捜査線上に浮かんできた生徒1名は自殺。もう一人の若い男は車に轢かれ死亡していた。外国人の犯行との情報も。 捜査にあたる村上緑子警部補は、上司との不倫の末、相手の妻にナイフで切りつけられ、本庁を追い出されていた。 やがて緑子相棒で彼氏でもある刑事が殺されてしまう。ヘロインの大量注射によるショック死だった。いったい誰が殺したのか…。 目撃情報から緑子に嫌疑が掛かる。 緑子のふりをしてマンションから出て行った女は誰なのか。 そして緑子に突然突きつけられた事実、妊娠…。 辞めデカが絡み、緑子が襲われてしまい…。 事件の発端は警察組織への復讐なのか…。
August 20, 2008
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文庫: 591ページ 出版社: 角川書店 (2006/10) ★★★★★ 情報提供をしたいと警察署を訪れた中年女性だったが、躊躇したのか何かを考え直したのか、目を離した隙に警察署から出て行ってしまい、その女性は失踪してしまった。 奇麗な顔、そして、白檀のような甘い体臭を放つ山内錬。そして山内にもてあそばれる麻生刑事。 違法捜査が冤罪を生んだ。 「とりあえず罪をみとめろ」 そして子供を殺された復讐に燃える女たち。 やくざの大物組長を油断させ、医療用メスで殺したのは一体誰なのか…。 意外な人物が黒幕だった…。●サイドストーリー2収録かなりのページ数と登場人物の多さに戸惑いました。性描写がなんたって男同志なので、ちょっと引きますが、気持ち悪くはなりませんでした。そこが柴田よしきさんのなせる技なんだろうな。男社会に生きる若い女刑事も少ししか登場しませんでしたが、なかなか魅力的な女性でした。解説:三浦しおん(真面目に解説しつつも笑わせてくれる三浦しおんさんってホント面白いなぁ)(登場人物)麻生龍太郎 新宿署及川警部 本庁捜査四課宮島静香韮崎誠一 死亡 東日本連合会 春日組幹部 山内錬 稼ぎ頭 岩下圭吾 従兄弟長谷川環香田雛子植田陽介野添奈美 女医皆川幸子望月路子塚原冨美子神田陽子 看護婦藤原勝人 弁護士
July 17, 2008
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文庫: 668ページ 出版社: 角川書店 (2006/10) ★★★★★ 久々の超長編。宮部さんの「模倣犯」とまではいかないけど、なかなかの読み応えでした。 元刑事の園長探偵花咲シリーズともリンクしています。 山内練が登場していたとはね。もしかして もぐりの女医先生のところに現れた男かな? そしてその女医野添奈美も本作に登場しています。 花咲シリーズまた読みたくなっちゃったなぁ。 本作は冤罪をテーマに、麻生龍太郎警部と山内練の現在と過去が時系列で前後して語られる。 そして、ゲイ、ホモ、オカマ、バイセクシャルとそっち系色が濃い。 1986年、強○未遂で女の顔をカッターで切り裂いた山内練は刑務所にいた。 顔が女性っぽいので男たちは山内を放っておかなかった。 1995年、関東最大の暴力団組織春日組の大幹部がホテルのバスルームで殺された。 頚動脈を鋭利な刃物で切られ出血多量。風呂場で殺されていること、争った跡がないことから身内である可能性があると、新宿署の麻生たちは考えた。 死んだ韮崎のナンバー2である稼ぎ頭の山内は、韮崎に何度か殺されかけたことがあるという。だが、山内にはアリバイがあり、しかも韮崎とデキていたのだ。 山内が以前に実刑をくらうことになった暴行事件を捜査したのは麻生だった。初犯にしては刑が重く、不可解なことが多かった。 山内は娑婆に出て男たちに日々まわされ死にたくなり、線路の上で覚悟を決めていたところを韮崎に拾われた。 その韮崎が死んだ…。 山内は悲しみ激昂した…。 『石橋を、たたいても渡らない』といわれている麻生龍太郎警部は決して冒険はせず、徹底的に調べ上げて捜査を地道に解決する優秀で天才的な刑事だ。 だが、その麻生は過去にミスを犯していた…。●サイドストーリー1収録聖なる黒夜(上)
July 17, 2008
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文庫: 243ページ 出版社: 光文社 (2005/6/14) ★★★★☆ 元中学校教師で作家の浅間寺は京都の山間の農家を借りて、相棒のチャウチャウ犬とのんびり暮らしている。 今回は犬のサスケ目線では語られることはありませんでしたが、場面場面でサスケがしゃべりそうなことを想像しちゃいましたね。 正太郎の話もちょこっと出てきました。 村祭りで踊るので見に来てほしい、とファンからのメールが浅間寺の元に届いた。 その村は風神村という地図にも載っていない村だった。 その村に着いてみるとなんとも懐かしく、40年前にタイムスリップしたような様々な光景が目に飛び込んできた。 ゼルフィスという風の神様を祭る催しで、ゼルフィスの舞という踊りを彼女たちは踊るらしい。 毎年4人が選ばれゼルフィスの舞を踊るのだが、必ず一人に死が訪れるというのだ。 そして現実に一人の少女が楽屋で殺されてしまう。刃物で一突きだった。 村から脱出したいと心の中で思っていた少女たち。アヘンの元、芥子を栽培していた男。よそ者を住まわせていた男。誰が少女を殺したのか…。 終わり方は、まー、あれで良しとしましょう。(謎) 「ブナの木」を伐採し、杉などを植林した結果、豪雨により山が崩れやすくなった。ブナの木は根が深くて水分をよく吸収してくれる、とのことです。 なるほどねぇ。風精の棲む場所
June 29, 2008
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文庫: 308ページ 出版社: 光文社 (2006/6/13)★★★★☆ 今回はニンザブローという白猫と、フルハタという雄猫が登場します。●正太郎と天ぷらそばの冒険 新幹線が嫌いな正太郎が車内で叫んでいると、同居人が「うるさーーいっ!静かにしないと多摩川に沈めるからね!」と言われてしまう・・・。 東京に移住する為、物件を糸山くんに紹介されたところは、ネズミが出たり、ヤクザの事務所が近くにあったり、共同便所を交代で掃除するとか、ろくな物件がない。10万円以下に抑えるという条件だからしょうがないといえばしょうがない。 何件か回る物件には、なんともいえない謎の共通点があった。殺風景な部屋にカップ麺の容器だけが放置されていたのだ。●正太郎と古本市の冒険 真夏なのに、引っ越した家のエアコンは壊れており、同居人は図書館に入り浸っている。正太郎は図書館には入れないので留守番だ。 正太郎は隣の猫を誘い、近くの神社で古本市というものが開催されているらしいというので探検に行く。 途中、横断歩道を渡っているとおばさんに笑われた。 古本市場では妙な男に遭遇した。買ったばかりの新刊を古本屋に黙って置いて言ったのだ。それは飼い主である桜川ひとみの本だった。 何かのメッセージなのか・・・。●正太郎と薄幸の美少女の冒険 フルフルとニンニン、そして正太郎の3匹は、こたつの中で犬の幽霊話で盛り上がる。 そこへ中山医院で飼われている柴犬のしんのすけも登場。 幽霊話を作り、部屋を誰にも貸すまいとしていた男は放火をしようとするが・・・。●祈鶴 通り魔に殺された男性が、交際していた女性に残した折鶴。 正太郎がくわえていた猫のおもちゃに入っていた草の臭い。 それが未だ捕まっていない犯人逮捕に繋がる・・・。猫は引っ越しで顔あらう
June 25, 2008
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文庫: 375ページ 出版社: 新潮社 (2007/03) ★★★★☆ 東証一部上場、大手総合音楽企業入社14年のベテラン。みんなから煙たがられている37歳墨田翔子。 女性の多い職場には様々な恨み辛み、妬み、僻み、蔑み、そしてイジメが・・・。 男に負けず、頑張る女性の物語。●ピンクネイル・ジャーニー 若い女性社員の一人である神林麻美を陥れようと、休憩室の畳に彼女がつけているのと同じ色のマニキュアがこぼされていた。いったい誰なのか・・・。 ●ペリカンズ・バトル 翔子はリフレッシュする為に旅行に出る。行き先はオーストラリアのケアンズだ。 オーストラリア行きの旅行について翔子がメールでやりとりした相手は、日本を離れ旅行会社に勤める嵯峨野愛美だった。その愛美目線で語られる。 騙されやすそうな風貌の大泉嶺奈はあるカップルに狙いを定め何かを企んでいるようだった。きっと別れた男が新婚旅行にでも来ていて、それを追いかけてきたのだろう。 愛美は「何かあったら知らせて」と翔子にお願いをするが・・・。●リバーサイド・ムーン 翔子がケアンズ旅行から戻ってもまだ麻美に対するイジメは続いていた。 飲み会に誘われたので会場に行くが誰も居なかったり、仕事の妨害にまで及び、自作自演の疑いをも掛かった・・・。●ホリディ・イン・ディセンバー オーストラリアから嵯峨野愛美は久しぶりに日本に帰ってきた。 実家の神戸へ帰る前に京都へ。 新幹線の中で隣り合わせたピエールくんと会話をする。どうやら彼はフランス人で、フランスに数ヶ月来ていた日本人女性のことが忘れられず追いかけてきたようだ。 女性のほうはといういとどうやら遊びらしく、彼は騙されているようだった・・・。 何故かその女性を一緒に探す羽目に・・・。●ブラディマリーズ・ナイト 七海は怒り狂っていた。 男性社員には相談できないモノが盗られる、というのだ。 探偵役に抜擢されたのは契約社員のみどり。 そんな中、デザイナーに書いてもらったイラストがシュレッダーされてしまう事件が起きた。●バイバイ、ロストキャメル 添乗員嵯峨野愛美の今度の仕事はシドニー、エアーズロック、ケアンズとまわるオーストラリアツアーだ。 自分を捨てて他の女と結婚した男の新婚旅行をぶち壊す為、ケアンズに来た経歴を持つ大泉嶺奈。 その嶺奈が画家と結婚しオーストラリアへ新婚旅行にやってくる、というのだ。 嶺奈と待ち合わせをし、食事をしていると、他のツアー客からの呼び出しが掛かった。夫が夜の砂漠で遭難してしまったというのだ。 「なんてこったい」●ワーキングガール・ウォーズ 女たらしな上司の宇田とは以前翔子も付き合ったことがある内のひとりだ。 宇田が今度ターゲットにしているらしい派遣の娘から相談を受ける翔子。付き合わないと辞めさせることくらいできるんだ、とまで言われているらしい。 そして社内探偵みどりに指令を出す。彼女はまんざらでもないらしい ひょんなことからマニキュア事件の真相に突き当たった・・・。ワーキングガール・ウォーズ
June 15, 2008
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文庫: 396ページ 出版社: 角川書店 (1997/10)★★★★★ 第十五回横溝正史賞受賞作 RIKOシリーズ第一弾。 他にはない世界観の刑事モノ、と感じました。 清廉潔白な女性刑事ではなく、男関係だけでなく女性とも?・・・。 決して悪事は働きませんが、辛い過去を背負い込み、男社会で生きる強い女性の物語でした。.......................................... 中学生と思われる男の子が出演しているビデオが押収された。 数人の男の子が被害に遭っており、その中の2人は事故に見せかけ殺されていた。 事件は誘拐事件へと繋がり外国人が係わっていると想定された。 不倫交際が発覚し、本庁を追い出され、今は新宿署に席を置く女性刑事村上緑子警部補。 数人の男を振り回す緑子は同僚の女性警官とも関係を持つ・・・。 緑子をそうさせているのは、同僚に輪姦されたことが原因なのか。 医者の診断書と告訴状は大事にしまってある。 やがて、緑子とコンビを組み、体の関係もあった若い刑事が殺された。 交際していたことが分かり、緑子に嫌疑が掛かった。現場で緑子を見掛けたという目撃情報も。 誰かが緑子を陥れようとしているのか・・・。 そして、連続婦女暴行事件の犯人を捕まえる為、緑子は囮になるのだが・・・。 事件の真相は身近なところに転がっていた・・・。..........................................(登場人物メモ) 村上緑子 32 警部補 元本庁 鮎川慎二 27 防犯 巡査部長 陶山麻里 交通課 30 高須義久 警部補 尊敬する上司 円谷啓刑事課長 安藤明彦 警部 不倫相手
June 12, 2008
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文庫: 327ページ 出版社: 祥伝社 (2004/06) ★★★★☆ 小料理屋「ばんざい屋」の女将は、比較的無口な為、そこに集まる客も静かにじっくり呑みたい客が自然と集まるのだ。バカ騒ぎする酔っ払いはひとりもいない。 昔どこかで食べたことのあるようなどこか懐かしい味がする料理を食べたくて集まる。 女性に特にうけていた。 女将はフリーマーケットなどで古い雑貨(ブロカント)を集めるのが趣味だった。 随分前に子供を亡くしているという噂、海外に長い期間居たという噂、本当の名前「谷山美鈴」に隠された過去とは・・・。 なかなか、胸が熱くなる一冊でした。●聖夜の憂鬱 幼少時代の悪い想い出が真奈美を、クリスマスが大嫌いな女性にさせていた。 クリスマス・イヴに父は、真奈美へのプレゼントを持ったまま他の女性のところに寄って行く途中で、電車に轢かれて死んでいたのである。 クリスマスプレゼントとして貰うはずだった人形の家と家具のセットは25年の歳月を経て真奈美の元に・・・。 女将が彼女のためにと、思い描いた作戦なのであった。●桜夢 「ばんざい屋」の常連客が殺された。 コンビニの袋に入ったタバコとライター、保険金のことで疑いの掛かった女性が居たが、ばんざい屋で交わされた客の会話が彼女を救ったのである。●愛で殺して アンティークショップの清水と女将は、飲みに行って知り合った作家の河田のことで警視庁に呼び出された。 どうやら河田の娘が毒殺されかけたのだという。別れた妻と河田が交際している女性に嫌疑が掛かった。 事件はアンティークの指輪が鍵を握っていた・・・。●思い出ふた色 4歳の女の子の、養子にもらわれてくる前の記憶「パンダちゃんのお茶碗でごはんが食べたい」 2歳半で親から離れ養護施設に入った真子のどこでの記憶なのか。 真子なりに、過去の思い出を整理しようとしていたのであった。●たんぽぽの言葉 中学時代に母親が強盗に殺され未解決のまま時効になっていた。 当時の重要参考人と結婚した美香は・・・。●ふたたびの虹 女将は以前、パリ時代に有名な洋画家と結婚していたことが分かってきた。 財産目当てとののしられ、子供とは引き離され・・・。 そして、画家を階段から突き落とし、逮捕され数ヶ月間フランスの刑務所に入れられた。 だが、実際には突き落としてなどいなかったのだ・・・。●あなたといられるなら 赤ん坊だった息子は大きくなり女将の前にとうとう現れ・・・。ふたたびの虹
June 2, 2008
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文庫: 342ページ 出版社: 光文社 (2006/2/9) ★★★★☆ どんくさい推理作家の桜川ひとみと、賢い猫正太郎や他の猫や犬が登場する短編集。●正太郎ときのこの森の冒険 「猫ときのこ」というお題で短編を書いてくれ、と編集者である糸山からの依頼に悪戦苦闘していた桜川ひとみ。 困ったあげく、正太郎の育ての親でもあり、山奥に引っ込んで生活している浅間寺の助けを借りてきのこ狩に行くことに。 正太郎もチャウチャウ犬のサスケも一緒だ。 官能小説を書いている如月睦月と一緒に行くことになるのだが、彼は妙に憔悴し落ち着きが無い。血の臭いと新しい土の臭いがするとサスケはいう。 もしかしたら来る途中で人を轢いてどこかに埋めてきたのではないか?! 正太郎とサスケはなんとかそのことを伝えることが出来ないか考えるのであった・・・が・・・。●トーマと蒼い月 発情期と花言葉の話。●正太郎と秘密の花園の殺人 取材の為、花を栽培している温室を訪れた桜川ひとみと浅間寺。 花談義に花を咲かせていたのが一変し、温室の中で人が倒れているのを正太郎とサスケは発見してしまう。●フォロー・ミー トマシーナとゴンタの飼い主である編集者の山県の周辺で、謎の人間がうろうろし・・・。●正太郎と惜夏のスパイ大作戦 気晴らしに琵琶湖の湖畔まで飼い主に連れ出され、近所の猫、金太と出くわし一緒に散歩することに。 金太のうちの子供が集めていたと思われるバッジを2つ拾ったので帰りに届けてあげる飼い主。 しかし、バッジの持ち主である雄太郎は登校拒否をしていてどこへも出掛けていないという。そして、バッチはひとにあげたものだという。 そのバッチがある児童の誘拐に役に立つのである。●限りなく透明に近いピンク 山県の家にはノンフィクション・ライターの絵里が訪れ、結婚詐欺殺人の真相について推理していた。 ゴンタとトーマが写真に残された真実を発見し・・・。 (どこぞで聞いたことある題名w)●猫はこたつで丸くなる 景品で当たった炬燵に喜んでいる正太郎。 フローリングな為、今までは炬燵はなかったのである。 編集者の山県と「邪魔だから処分しちゃおうかと思って」と言っている同居人に反抗する為、正太郎は炬燵の布団のふちで丸くなって死守していた。 何やら2人は謎解きをやっているようだ。 「rgw@r」 猫でも分かる推理だという。 謎はローマ字打ちとひらがな打ちに隠されていた。 解説:図子慧猫はこたつで丸くなる
May 14, 2008
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文庫: 338ページ 出版社: 文藝春秋 (2003/05)★★★★★ 次々に不幸が訪れる原家、何者かによる陰謀なのか。 事故で意識が戻らない「かおり」は深い眠りから眼を覚ますのか。 財産絡みと近○相姦、複雑な人間関係がもたらした事件の真相は2転3転する。 ラスト2ページは凄かった・・・。.......................................... 夫の借金により3年で新居を負われた瑞穂は、35歳の未亡人である原愛美宅に、パート家政婦として通っている。 ある日、長女のかおりが家の前でひき逃げされ、昏睡状態がずっと続いている。 瑞穂が学生の頃に付き合っていた幸彦に再会、今は弁護士になっており、ちょうど原家の顧問弁護士だったのだ。 そして、第2の事件起きる。 原家の長男である浪人生の祐次が、灯油をかぶって自殺したのだ。 原愛美の唯一の実子である16歳の祥は学校も行かずぶらぶらしている。 聞かれないことまで警察に話すことはない、言い切る冷めた態度である・・・。 その祥が突然妙なことを言い出した。かおりを撥ねた車を見たというのだ。夜なので運転していた人間は見えなかったが、誰なのか想像が付くという。焼死した祐次だって殺されたんだ、と。 そして、瑞穂の夫の浮気が発覚。 残りの借金含めて受け入れるから別れてくれ、と浮気相手に言われる瑞穂。 だが、翌日、通夜の最中に刑事が現れ、その浮気相手の女が殺されたというのだ。真っ先に瑞穂に疑いが掛かったわけである。 肝心な夫は行方不明となっていた。 なんと35歳になる愛美は腹違いとはいえ、19歳の義理の息子、焼死した祐次と関係を持っていたのだ・・・しかも子供まで身ごもっていた・・・。..........................................解説:法月綸太郎 犯人は祥だった。母親と肉体関係を持つ義理の兄と母が憎らしかった。瑞枝も夫と愛人を殺していた。 かおりを車で轢いたのは幸彦だった。そして、かおりは玉枝の娘だったのである。 かおりの代わりに今度は瑞穂が寝たきりの状態に。 だが、意識はあり、瞼の開閉で意思表示をし・・・。象牙色の眠り
May 12, 2008
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文庫: 322ページ 出版社: 新潮社 (2003/01) ★★★★☆ 7つの短編ミステリー集。●貴船菊の白 刑事の妻は子宮がんで死亡した。そして、40代という若さながら刑事を辞めた。 そして、15年前の最初の事件である思い出の地である京都を訪れる。 不倫相手を殺し自らも自殺した男の妻は15年の時効を待っていた・・・。●銀の孔雀 志保美を追い出すこととなった銀色の孔雀のブローチ。 憧れだけで京都に来て、女子大を卒業、不倫の恋を経て、条件のいい男と結婚し、普通の生活をしばらく送っていたが、子供が出来ず姑に苛められ、居場所がなくなり不倫相手とよりを戻した。 だが、すべてが姑によりずっと前から仕組まれていた・・・。●七月の喧噪 家庭内別居状態の結婚生活は10年を迎えた。 彼女がこの10年間抱えてきた殺人の疑惑は解明されるのか・・・。●送り火が消えるまで 実の姉が憎い妹は中学教師と付き合っていた。先生は本当は姉のことが好きで、ストーカーをしているのだった・・・。 そして、中学教師は殺された。●一夜飾りの町 年末に年下の恋人に裏切られ夜行バスに乗り、旅に出た祥子は、人生を左右する男性と出会う。 その男は刑事で殺人犯のアリバイ崩しの為に夜行バスに乗合わせていたのだった。●躑躅幻想 医療機器メーカーを辞め作家となった男は取材旅行で訪れた京都で、居なくなってしまった子猫を探している少年に出会い・・・。●幸せの方角 桜の町京都で、旨い酒と旨い肴を囲んで女性の話に花を咲かせる。
May 9, 2008
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文庫: 341ページ 出版社: 集英社 (2003/03) ★★★★☆ まり恵、綾、歌義、陽介、4人の大学生の様々なかたちの恋物語と、様々な事件を綴った短編集。 正太郎の育ての親である浅間寺竜之介とチャウチャウ犬のサスケも登場。 『翔べない鳥』が一番良かったかな。 「ペンギンが飛んでいった」という話の中で出てくるゴイサギ・・・。 確かにペンギンに似てるな。 ゴイサギくん このお方 ↓●一夜だけ 京都の奥地にある浅間寺のログハウスに同窓生が集まった。 食用犬呼ばわりされているが、サスケは喜んでいる。 そして、浅間寺のファンだという元テニスプレーヤーとその妻も現れ、山の幸を囲み宴会が始まった。 だが、翌日2人は山の中をさまよい、死に場所を求めていた・・・。●桜さがし まり恵は桜を見ると、受験に失敗したことを思い出す。 ゴールデンウイークに京都に咲くしだれ桜を探す女性。 その桜が、事故により記憶喪失になってしまっている女性が関わる迷宮入り事件の鍵を握っていた。●夏の鬼 姫だるまを売っている京都の節分祭りに出る鬼を見に行こうと、後輩の男の子に誘われる綾。 帰りに気のいい女将がやっている居酒屋でしばらく呑み、久々に楽しい日々を過ごすのだが・・・。 ●片想いの猫 ホステスに容疑が掛かった殺人事件を救ったのは、ハナナスという生け花に使う植物と、二つの陶器でできた猫の置物だった。●梅香の記憶 京都の北野天満宮にある梅園で黄色い梅を探していたモデルの女性は、浅間寺と以前隣同士に住んでいたという。 その女性は母が殺された時に書いていた絵に描かれていた黄色い梅、それを探していたのである。●翔べない鳥 ペンギンが空を飛んだ、とわけの分からないことを言っていた歌義が事故にあったと、綾のところに電話が入る。 歌義は後ろから突然殴られ意識を失っていたらしい。バイトで法律事務所に勤めており、何らかの事件で恨みをかっているのだろうか。 そして、立ち退き料として高額な金額を請求していた男に捜査のメスが入る。 その男は幼い頃に父親を殺され、男が逃げるところを目撃していたのだが、その時にペンギンが鴨川の方向に飛んで行ったと言った為、虚言壁があるとして証言が認められず犯人は無罪となっていた。 そしてペンギンはゴイサギではないかと行き着くのだが。●思い出の時効 小さいわらじのお土産にまつわる一編。●金色の花びら 食べられる金色の花びらについての相談に、歌義は久しぶりに浅間寺のログハウスを訪ねる。桜さがし
May 6, 2008
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文庫: 413ページ 出版社: 新潮社 (2005/01) ★★★★☆ 運命の朝、阪神淡路大震災により、朝を迎えられなかった娘のことを思い杏子の能力を利用しようと企む父親・・・。 特殊な能力が開花した、杏子にまつわる切ない物語集。 弁当屋でアルバイトをし、夜はジャズバーで唄っている杏子は、ある特殊な能力を持っていた。それは、過去の物音や声が聞き取れる、というものだ。幻聴ではないと確定したのは、未解決の殺人事件を解決に導いたことだった。 だが、いつでもその声が聞こえてくるわけではないのだ。 石神に暴力を振るわれ流産したことが起因しているのか分からないが、その頃から過去の声が聞こえるのだ。 杏子の中にある憎悪と恐怖が、別の憎悪と恐怖を呼び起こしているのか。●呟き 空きビル5階フロアで、子供を身ごもっていた若い女性が殺された。 その女性は代理出産を引き受けていたのである。 杏子の持つ能力の助けを借りたいと刑事に捜査協力を求められ…。 15年前の殺人事件の容疑者の指紋、ビルのオーナーと小料理屋の板前が鍵を握る。●来なかった、明日 高級クラブのオープンイベントで神戸へ向かう杏子とピアニストの東海林。 しかし、杏子の能力を聞きつけた人間が、杏子を利用するために呼び寄せたらしいことが分かった。 震災が起る前に首を絞められ殺されたであろう娘に、いったい何があったのか知りたい、そして誰なのか、というものだった。●薔薇の刻印 マンションの風呂場で、血だらけで殺害された女性を殺した真犯人は誰なのか。 化粧品の訪問販売、薔薇の花びらが関係、嘱託殺人…。●気泡 杏子の特殊な能力を取材させてくれ、と迫るルポライターの男。 その男の、親友が殺されたが犯人が分からず、杏子に助けを求めてきた。 そして、杏子と友人でもある女刑事の葵が事件に絡んでいた・・・。●残響 男が絞殺されたのは、三角関係の縺れなのか。 なんと杏子が殺人現場の部屋で声が聞こえてくるのを待っていると、最も聞きたくない相手 「石神」の声が聞こえてきたのであった・・・。残響
April 30, 2008
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文庫: 304ページ 出版社: 光文社 (2005/11/10) ★★★★☆ 猫目線と人間目線の両方で描かれる猫探偵正太郎シリーズ短編集。●正太郎と井戸端会議の冒険 正太郎と同居人が住むマンションには不審な男が出没。上階のベランダから白い絵の具のようなものが垂らされた理由とは・・・。井戸端会議と絵の具が鍵を握る事件に、正太郎は近所の猫や犬と共に立ち向かう。●猫と桃 就職活動をしている女子大生は、キャバクラのアルバイト時代に知り合った男性のコネを期待し、久しぶりに連絡し夜を共にした。 そして、京都に一緒に旅行に行くのだが・・・。 カバンに入れてあった桃と正太郎のお陰で命拾いすることになる。●正太郎と首無し人形の冒険 下の階に住んでいる女の子のバービー人形の頭がもぎ取られ、絵本が悪戯され、そして、男の子はジャンパーに火を付けられた。 いったい誰が何のために・・・。●ナイト・スイーツ 桜川ひとみの家庭教師をしていたことがある男性は、推理小説を書き賞に応募した。久しぶりに桜川ひとみに連絡をし、選考会に同行してもらうことに。●正太郎と冷たい方程式(番外編) 2101年の未来で起こる宇宙ステーションでのミステリー。●賢者の贈り物 桜川ひとみが20代の頃のクリスマスイヴの思い出。 読者代表:今井美希(陸上女子走り高跳び選手) 解説:前田マリ(表紙のイラスト作者)猫は聖夜に推理する
April 23, 2008
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文庫: 525ページ 出版社: 講談社 (2003/08) ★★★☆☆ 元刑事の園長探偵第二弾 For your pleasure 「楽しみに」 「あー、えんちょうせんせい、おんなのひとをなかしてるー」 と園児に騒がれるハナちゃん。 事件絡みで嫌な思いをしても、園に戻って小さい子供たちと接することで精神的に癒されていたのである。 ナンパされベッドインした男の捜索を引き受ける花咲。男の胸にはアゲハ蝶の刺青があり、ヤクの売人らしい。 やがて男の身元捜査から指輪の捜索へ。 そして、花咲の恋人である理沙が行方不明になってしまう。妹の家を訪ね、そこで拉致された痕跡があった。 理沙が監禁されていた部屋までたどり着くが、そこで男女の死体を発見してしまった。殺されていたのは稲葉組の松崎で、なんと疑いがハナちゃんにかかってしまったのである。フォー・ユア・プレジャー
March 30, 2008
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文庫: 493ページ 出版社: 講談社 (2001/10) ★★★★☆ for dear life 一所懸命、命からがら 刑事を辞めるに至った苦い過去を持つ、無認可託児所『にこにこ園』の園長花咲慎一郎、通称ハナちゃんは刑事の経歴を生かし、城島探偵事務所からの依頼も受け持つ。アルバイトでもしないと経営が成り立たないのだ。 園児やその親たちのごたごた、土地の名義人が変わったことにより持ち上がった立ち退きの問題が絡み合う中、ある男を組事務所から連れ戻す仕事は入った。 トルエンを売り捌いていたのだが、別の組の島を荒らし監禁されているというのだ。 そしてもうひとつの依頼は、13歳の家出少女の捜索だったのだが、なんと少女を探していた別の探偵が失踪しており妙に危険な匂いが漂っていた・・・。 高橋克典主演でドラマ化されたんですねー。キャラがぴったりかも。 普通の病院にかかれないチンピラやヤクザ専用ともいえる診療所の女医さん他、様々なキャラクターが登場します。 全体的にほんわかしている探偵ものでした。 内容も厚さも文字数もなかなかの読み応えでしたね。フォー・ディア・ライフ
March 23, 2008
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文庫: 281ページ 出版社: 角川書店 (2001/02) ★★★★☆ 鉄人28号を操る少年からとったというネーミングの正太郎。 飼い主の気分次第で適当な名前で呼ばれる正太郎。クロちゃんだったりタマだったり…。 あとがきで柴田さんが言っていましたが、柴田さんは2匹の猫を飼っており、やはり適当に呼んでいるんだそうです。めんどくさい時は2匹同時に「ねこさん」だったり。(笑) 一緒、一緒!うちもそうでした。 やはりみんなそれぞれ適当な名前を呼んでいましたね。にゃんこ先生、にゃんちゃん、ねこ、おじょうさん、にゃん太郎(メスなのに?) でも「太郎!」って呼んでもちゃんと返事をしていました。 なんでもいいんじゃんね。(笑) そもそもきちんとした名前がなかったんです。(笑).......................................... バスケットに入れられ電車に揺られ、正太郎はそうとう飽きてきた。 「もうすぐだから静かにしてよぉ、駅からタクシーに乗ればすぐだから」 まもなく東京―、東京終点です、お忘れ物のないよう―。 正太郎が連れてこられたのは東京であった。滋賀県から東京へ。こりゃまた大胆だな、と正太郎は思ったのであった。 なぜ、突然東京へ? あるエッセイストが桜川のことを「離婚しても逞しく明るく作家生活を続ける作者の云々……」と雑誌に掲載されたことに対してクレームを付けにきたのであった。 だが、事件が起きてしまうのであった。 猫の撮影所に来ていたカメラマンがプレハブのトイレの中で猫と一緒に青酸カリのようなものを飲んで死んでいた。 そして、正太郎たちは事件解決に向けメッセージを送るための行動に出るのだが、 「しょうたろぉぉぉぉぉぉぉっ!」 「あ、ああ、あんたって猫は、なんてことしてくれたのよっ!すぐ降りてきなさぁぁぁぁいっ!」 怒られた…。.......................................... 目次に笑っちゃいました。 猫は知らなかった 赤虎同盟 長い尾は彼 お上の灯 あくまで手毬唄 そして誰もいなくなった? 人間が証明 すべてがチャラになる(登場人物、猫ども) 桜川ひとみ 糸山大吾 出版社 山県雅美 渡会優香 エッセイスト 堤庸一 刑事 正太郎 雄猫 ケメコ 赤虎 雌猫 蘭子 三毛猫 雌消える密室の殺人
March 18, 2008
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