旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家
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みなさま、こんにちは。今朝、9:30に我が家に仔犬がやってきました。犬を飼うのは40年ぶりです。散歩に行くのに相手が欲しくて、何の気なしにお客様に話したところ、先だって生まれた雑種の仔犬がいるとの事で早速、頂くことになりました。面構えのいいオス犬です。名前を考えているところなのですが、ドロン様の作品の≪若者のすべて≫の♪ロッコ♪もいいかなあなんて思っています。まだ、哺乳瓶で粉ミルク状態。後一週間で離乳食になります。なのに、一人前に吼えるし、なかなか強い男になりそうです。何か他に良い名前があればご一報くださいませ。画像をアップいたしますね。山賊みたいなオス犬ですよ・でもモコモコしてとても可愛いです・・・ ということで映画日記は後ほど書き入れますねーー!ーーーーーーーーーーーーーみなさま、こんばんは・今夜の映画日記です。今夜から、私の好きなサスペンスものを何本か取上げてみます・女優シリーズで取上げれなかったイタリアのもうひとりの美人女優、ジーナ・ロロブリージーダとショーン・コネリー、そしてイギリスの名優、ラルフ・リチャードソンが共演した ≪わらの女≫です。イギリスらしい雰囲気とイタリア女優の香りがミックスされたどんでん返しのラストを持つかなり楽しめる作品です。ラルフ・リチャードソンの存在感がとっても良い映画ですね.・まずはストーリーを・私の紹介はラストまで書きますのでトリックが分ってしまいますが、ご了承くださいませ.ラルフ.は英国の富豪でロンドン郊外の大邸宅に黒人の兄弟を含む使用人と十数匹の犬と住んでいるが.今は車椅子の生活である。妻を無くしてからは老人の孤独から、偏屈になり、人間にも犬にも辛く当り、口うるさい扱いにくい老人である。住み込みの看護婦も居着つかず、甥のショーンは伯父の為に美人の看護婦、ジーナを連れてくる。それまでの看護婦は髭が生えたチーズ臭い女ばかりだったとラルフは言った、どうせ今度もそんな女だろうと甥に毒舌を浴びせていたが彼女に会った途端、伯父ラルフは彼女に好意を持った。しかし、表向きの態度は今までどおりみんなに対するのと同じ傲慢な態度であった。ラルフはとてつもない遺産をチャリティに寄付するといっている。ショーンには二万ポンドしか残さないらしい。ジーナは今までの看護婦と違って、悪いことは悪いと率直に言い、必要な看護は手抜きをしない気の付く女性であった。ラルフはそれが本物かどうかを試している風なところもあった。ショーンはジーナを自室に呼び寄せて、相談を持ちかけた。伯父と結婚する気はないか?もしかして遺産贈与を考えるかもしれない・・君の出方によっては・とジーナは”そんなつもりで私を選んだのね”と言いつつ、悪気は無くもその話に拒否の態度は示さなかった。そして見事成功の暁には100万ポンドをショーンに渡すという約束をした。ラルフは持ち舟で釣りに行くと言い出し、ショーン、ジーナと共に黒人の兄弟も連れて乗り込んだ・シャークと格闘するラルフを見ていて、ジーナは身体のことが気になり、ついにナイフで縄を切った・そのやさしさにラルフは彼女に対して気を許すようになり、何でも話すようになった。しかし、嵐が襲い船は大波に揺れて、黒人の弟のほうが海に投げ出された。浮き輪を投げて必死で救助しようとしているのを見て、ラルフが目を向いてにんまり笑ったのをジーナは見逃さなかった。彼女は助け上げた弟を自室に寝かせ、ラルフを批難した。”あなたはあの様子を見て、楽しんでいたわね・あなたは怪物よ!”と怒鳴った。ショーンは黙って聞いていた。黒人の兄に、ジーナは”あんな主人によく使えているわね、わたしはごめんだわ”彼は、”お金のためです。故郷に仕送りをするには給金がいいのです。あなたが出て行くと邸の空気はまた、悪くなる・・・・”と礼を言って出て行った。ジーナは港で船を降りた。その間にも、ジーナとショーンをラルフの目を盗んで会っていた。ラルフはジーナに会いに出かけてきて、結婚を申し込んだ。自分に対して正直な気持ちをぶつけるこの女性を愛してしまったのだ。遺言書を書き換えると言い出したラルフ。その書類をロンドンに着いたら弁護士に渡して承認してから出ないともらう資格は認められないと聞いたジーナであった。ラルフとジーナは無事に結婚式を挙げ、ラルフは素直になった。音楽をこよなく愛す、ラルフは邸中に音楽が流れるようにスピーカーが取り付けられてある。ハネムーンも終わり、ロンドンへ向かう自船に乗り込んだ二人の前にショーンも途中から乗り込んだ。ジーナがふたりの船室に行くと、ラルフはラジオから流れるベートーベンに指揮をとるほど元気になっていたが薬を与えると、ラルフはジーナに言った。”今、この放送の演奏をテープに録音していたんだ・・・”と・翌朝、気分よく朝食の用意をして、ラルフに声をかけに行くと彼は目を開けたまま息絶えていた。見れば呼びベルのスイッチが切られてあった。動転したジーナはショーンの部屋に行き、事の経緯を告げると、”まずい、今死なれては遺産が認証されないから、受け取れない。生きていることにするんだ”ショーンとジーナは彼に衣服を着せ、車椅子に乗せ、船から下ろし、車へと・・・・もちろん使用人や乗組員は見ている。ジーナは言われるままにするも気が気ではなかった。そして、邸に帰ってから死んだことにしたのであった。生きていたようなラルフをみんなが見ていたのである。しかし、検死の結果、前の日の食物しか胃に残っていなかった為にジーナが尋問を受ける羽目になり、事の成り行きから、ジーナは真実を暴露した・しかし、ショーンは”何を言うんだ、生きていた伯父をみんなが見ているんだ!”そしてショーンはジーナに不利な証言をし、彼女は殺人の容疑者として逮捕された。裁判でも彼女の立場は不利で結局有罪となった。ショーンに逢わせてくれというジーナに面会に行ったショーンはここで初めてジーナに真実を教えてやった。ジーナは知らなかったことだが、初めから彼女を利用するつもりで伯父の家に連れてきたこと。君が有罪となった後は財産を受け取る権利はボクさ!”というショーンにジーナは”そういうことだったのね。わたしは遺産をもし、譲り受けたらあなたと半分づつ、それともあなたに全部でもと・・・信じていたわ・””いや、全部ボクのものさ・・・ 遺言書の承認を売る必要があるといったのは嘘さ!英国では、二人が認めればそれでO.kなんだ。だが、君が伯父を殺したという状況を作らなければならなかった。だから、ロンドンへ行くという設定をしたんだ!”邸に帰ったショーンは伯父の机に座り、葉巻をくわえた・・には・。すると、スピーカーから伯父の一番好きだった曲が流れ出した。慌てた彼は、伯父の寝室に走った。イスを回転させてこちらを向いたのは刑事。そして黒人の兄のほうが立っていた。”ラルフ氏は船の中ですでに死んでいたのが真相でしょう!””何を言う・生きて帰った伯父をみんなが見ているではないか!””いや、死んでいた。この人(黒人の兄)が死んだラルフを見ていたんだ。”私は奥様がご主人さまの部屋を飛び出した後に入ったんです。 ご主人様はなくなっておいででした。””・・・・・??”慌てるショーン。刑事は”こんなものがありましたよ”と言って、テープレコーダーを指した。黒人は”このテープを聞いて、お前・・と言うのが奥様だと思って、隠していたんです。奥様は優しい方だった・そんな人がご主人様を殺すのはよくよくの事だろうと・・・”そのテープには・・”わしの毒を盛ったのはオマエだろう。分っている。だからわしは最後の力を振り絞ってここに録音しておく。わしを殺したのはオマエだ!”ショーンは取り乱し、そのテープを引き抜きちぎろうと慌てた。”オマエとはあの女だ!”・・・・”では、何故、あなたが取り乱すのですか?”ショーンは部屋を飛び出した・・が、そこで車椅子を仕舞おうと立っていた黒人はイスを押した。ショーンはイスに押されて、階段からマッ逆さまに転がり落ちていった。伯父が仇打ちをしたのだろう・・・。ジーナは庭に出て、向こうを見た。数十匹の犬達が彼女めがけて尻尾を振りながら集まってくるのだった。その後ろにはにこやかな黒人の兄弟が・・・★、ショーン・コネリーがそろそろボンドシリーズに別れを告げる頃の作品で新境地開拓の為の頭脳明晰な悪役に挑んだ作品です。ジーナはこの作品では南国の情熱的な役ではなく静かな演技の地味な役でしたがやはりその美しさは格別です・恵まれた容姿、戦後一時期、ロロの愛称で親しまれたイタリアのトップ女優であった。南イタリアで生まれる。最初は歌手を目指していたが、家庭の事情で断念。その後、美術学校に通う傍ら、映画のエキストラとして働いた。1947年にミスイタリアコンテストで第三位に選ばれ、それを機に映画の世界に入る。代表作は、≪空中ブランコ≫、≪ローマの女≫、≪ノートルダムのせむし男≫、初期の頃、≪花咲ける騎士道≫や≪夜毎の美女≫などにも出演している。作品としてはラルフの出演場面はイギリス色濃厚であるがショーンとジーナの場面はどうしてもジーナ色になり南国的という妙な感もありますが、トリックと、ラストの構成はヒッチコックの≪ダイヤルMを回せ≫を思わせるもので、結構面白い作品でしたゆえ取上げました。監督 ベイジル・.ディアデン音楽 ビクター・ヤング衣装 クリスチャン・ディオール 1964年度英国作品
2004年02月08日
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