離人症の器

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凪2401

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2013年05月29日
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カテゴリ: 映画。
またまたものすごく更新があいてしまいましたね。
しばらく更新してないな、とは思っていましたが、
ここまであいてしまったのは久しぶり……

まあ、それはそれとして、久々にDVDを見ました。
久しぶりに映画を見ようとレンタルショップを練り歩いて、
なんとなく気になった一本を手に取りました。

漫画が原作、ということですが、私は未読です。
見終わってから他の方のレビューも読んだのですが、原作とは別物のようですね。
原作を好きな方は、登場人物の性格設定や展開がマイナス評価がとても多かったので。



貸しボート屋で母親と共に主人公は、根暗で内気な設定なのでしょうが、
「普通最高!」なんてクラスで叫んでしまう時点で、大分普通からはかけ離れています。
ヒロインの女の子は、そんな主人公の語録を壁に貼るほどに主人公に心酔しています。
主人公の父親は絵に描いたようなダメ人間で、暴言暴力当たり前、
母親は母親で、新しい恋人と共に家を出てしまい、主人公はひとり残される。
絶望に絶望を重ねていくように、主人公を打ちのめす物語は続いていきます。
そんな主人公と、主人公をどうにか救おうとするヒロインの、お話です。



否定的なレビューも多いんですが、私は出来に対してそこまで酷い印象は受けなかったです。
それもひとえに、主人公とヒロイン、特に二階堂ふみさんの演技があったからかな。

園子温氏が監督ということで、ある程度その極端さとか救いのなさは覚悟していましたが、
そこの過剰さのようにところにしらけずに見れたのは、役者さんのおかげかと。


「普通最高!」とか叫んじゃう主人公、その主人公に絡んでいくヒロインの雰囲気、
主人公の住む貸しボート屋にホームレスとして住み着いているおじさんたちなど、
(そしてなぜかこのおじさんたちは主人公を「すみださん」と敬愛しています)
最初はなんだかわざとらしく物語にも人物にもリアリティもあまり感じないんですが、
物語の最後に行くにしたがって、彼女に引きずられるように。


彼女の必死さが、すごくすごく伝わってくるんです。
それがいとしくさえなってくる。

ストーリーうんぬんより、その牽引力がすごかったように感じました。

本当の主役は、自身も家庭の絶望的な状況に悩みながら、
主人公をどうにかすくいあげたいと不器用で稚拙にあがくヒロインだったんじゃないか、
と思えるほどに、二階堂ふみさんの存在感が圧倒的でした。

もし彼女がいなかったら、私も「見なくてもよかったな」という感想だったかもしれません。
ラストシーンでは、私自身も、「がんばれ!」とそう声を大きくしたくなるような。

そういえば、意外と救いのあるラストでしたね。

そんなこんなで久々のDVD。
この調子で、色々見たいです。







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最終更新日  2013年05月29日 20時24分34秒
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