【内容情報】(「BOOK」データベースより)
美大生の春川は、気鋭のアーティスト・布施正道を追って、寂れた海辺の町を訪れた。しかし、そこにいたのは同じ美大に通う“噂の”由良だった。彼もまた布施正道に会いに来たというが…。『プシュケの涙』に続く、不器用な人たちの不恰好な恋の物語。
あぁぁ………あの切なさは、あの痛々しさは、いずこへ……!!
勿体ない。
というのが、読み終えた時の一番の印象です。
前作「プシュケの涙」は素晴らしい作品でした。胸が痛くなるほどの切なさと愛おしさ。
その続編!と聞いて喜び勇んだのですが、若干肩すかしを食らった気分です
プシュケは、「ちょっと反則じゃない?」と思える程計算され尽くされた構成でした。
作者の思惑通りと頭では理解していても、どうしても涙せずにはいられない物語で。
そんなあざとさが、この作品の魅力でもあったのですが……。
柴村さん、今回は力を抜いて書いてしまったのかなぁ
「ラノベらしからぬラノベ」から「ただのラノベ」になってしまいました(笑)
≪オススメPoint≫ 双子の美形兄弟 軽く読める 実際プシュケだけで十分
……とまぁ、ボロクソに書いてしまいましたが、勿論良い所もあります
前作でも登場した美形の双子・由良兄弟。
この二人は相変わらず、、、というよりも前作以上に魅力的かもしれません。
実は、この物語の中である仕掛けがあるのですが、これはすっかり騙されました~
前作同様、 二部構成
になっています。
前半…美大生・春川がある気鋭のアーティスト布施正道を追う謎。
後半…由良兄弟と幼馴染であるグラビアアイドル・Aの淡い恋心。
それぞれ、春川とAが主人公になっているはずなのですが、
由良兄弟(カナタとアタカ)のキャラに完全に飲まれちゃってますね…(笑)
前作に比べると随分と 明るい雰囲気
なので、もしかしたらこっちが好みの方もいるかも?
さて、次は三部作目「セイジャの式日」。これはどんな物語なんでしょう…
このシリーズ、表紙はどれも綺麗だなぁ。。。
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