●○なつ。の本棚○●

< 新しい記事

新着記事一覧(全341件)

過去の記事 >

2005年03月11日

庭の桜、隣の犬　　　＊角田　光代＊

(6)

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(100258)

カテゴリ： ★☆☆な本

図らずも夫婦の関係について書かれた本が、きのうと今日で続いてしまいました(^_^;)
先日読んだ「対岸の彼女」が面白かったので、手に取ってみました。

偶然続いてしまった夫婦関係について書かれた本ですが（「Ａ２Ｚ」山田詠美著）内容は全く対照的といえるものです。
前作が夫婦共働きで有能なサラリーマン（キャリアウーマン）だったのに対し、本書の夫婦はどちらも、なんというかぼんやりした毎日を送っています。

ワイシャツも母にアイロンをかけてもらいます。
そして夫の宗二はというと、仕事に対する意欲もなく（浮気に至る手順すら面倒）、ただ毎日がつつがなく過ぎていけばいいと願っています。
ある日宗二は、会社に程近い場所に下宿を借りたい、と房子に申し出るのですが・・・。

『ゼロのものにゼロを足してもゼロじゃん？』

房子が宗二に言ったこの言葉どおりの虚無感が漂ってるなぁ・・・という印象の本です。
正直、読んでいて二人にイライラしてしまいました。(;￣ー￣A ｱｾｱｾ･･･

宗二に対しては、仕事に意欲がわかないのだったら、自分に合った仕事を探す意欲を持って欲しいなぁ・・・と。

二人の虚無感にただただ飲み込まれてしまうような、私には全く共感が持てない内容でした(^_^;)
房子や宗二が今のようになってしまった環境もよくわからないし、う～ん、少し残念な内容でした。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう