●○なつ。の本棚○●

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2006年11月07日
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カテゴリ: ★★★な本
引越してきたアパートで隣人の美青年から、ある本屋を襲わないか?と持ちかけられた椎名。彼の標的は…たった1冊の広辞苑。そして動物虐待をする連中と、ふとしたことから関わりをもってしまった琴美。一見、関係なく見えるこの2つの物語が接する時…。


このお話は、現在と二年前が交互に描かれているのが特徴で、「現在」の主人公は「僕」こと椎名、二年前の主人公は「琴美」という女性です。

最初二人にはまるで接点がないように展開するのですが、椎名の隣人と、琴美の友人が同一人物であることがわかり、少しずつ少しずつ、現在と二年前が交錯して・・・という内容。


こ、こ、 怖かったぁ~~!! 号泣
っていきなり、すみません・・・・。

二年前の琴美の物語は、動物虐待をしている連中を偶然見てしまったというところから始まるのですが、そのお話が、も~~とにかく、怖い!!んです。

だんだん追い詰められていく琴美が、まるで自分自身であるかのように感じられて・・・。

動物虐待って、物語の中だけの架空の出来事というわけじゃなく、実際にニュースでも時々流れていたりしますよね。

抵抗できない、言葉を話すこともできない動物を無意味に虐待して殺す・・・

身の毛もよだつ、そんな犯人たちと接触してしまった琴美。





ってところで、「現在」の「僕」にバトンタッチ(^^;)

正直、二年前の物語だけ先に読んでしまいたい衝動に駆られましたよ・・・・。

でも、そんなことはしちゃいけません。(当たり前)

ちゃんと、交互に物語が展開しているのには理由があったのです。


読後いろんな感情が自分の中であふれそうになって、泣けてしまいました・・・(T-T)


伊坂氏の本はほとんど順番に読んできているのですが、前と今ではだいぶ印象が違うような気がします。

作風が変わった、というわけではないのでしょうけれど、私自身でちょっと納得できない部分があったのがほとんどなくなりました!

今まで読んだ伊坂氏の本では、一番好き・・・かも?

う~ん、 「陽気なギャングが地球を回す」 といい勝負。(悩)

アヒルと鴨のコインロッカー
「アヒルと鴨のコインロッカー」





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最終更新日  2006年11月09日 11時34分13秒
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