ねこっぽ雑記

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2004年05月19日
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 昨日の第一部に引き続き今日は「妹背山婦女庭訓」第2部の観劇です。第2部は16:00~21:10まで。しかも最後の2時間30分は休憩がないんです。おしりが痛くて大変でした。でも私は第2部だけなので大したことはないのですが、中には第1部第2部を通しでご覧になる方もいらっしゃるんですよね(泣)。頭の下がる思いです。

 通し狂言「妹背山婦女庭訓」ということで第2部も観ることにしたんですが、実は私、お三輪の件が嫌いなんです。お三輪というキャラクター自体好きではないし、お三輪が蘇我家の官女にいじめられるのも観ていて気持ちのいいものではないし、お三輪は「自分の死が求馬様の役に立つなら」と喜んで死んでいくけど結局最後までお三輪の片思いなので話に救いが感じられないし……。
 そんなことを思いながら観劇したのですが、前回観たのが歌舞伎だったのに対し、今回は文楽だったので、人間が演じるより生々しくない分救いがありました。「曾根崎心中」を文楽で観たときは、生々しさがないのが逆に物足りなかったのですが、今回は文楽に軍配が上がりました。とはいうもののやっぱりお三輪の件って好きじゃないなぁ。
 私が第2部で心に残ったのは芝六の女房お雉(人形遣い:勘十郎さん)です。猟師芝六は入鹿を滅ぼすために、この地で猟が禁じられている鹿を射止めます。お雉の連れ子である三作は、生さぬ仲の義理ある父芝六に難儀が掛かるのを防ぐため、鹿殺しの下手人として名乗り出ます。鹿殺しは石子詰の極刑。母お雉は「生きながら石子詰で殺すとは、なんぼ前世の約束でも余り惨い約束事。なんぼうでも殺さぬ殺さぬ。どうぞどうぞ助けてくださりませ、叶はぬことなら土の中、母も一緒に埋んで。」と歎きますが聞き入れられず、三作は引っ立てられていってしまいます。
特に「生きながら石子詰で殺すとは」のところが心に訴えました。 勘十郎さんのお雉の首(かしら)には表情が感じられました。私の中で一番感情移入がしやすい登場人物だったということなのでしょうか。第一部第二部を通して一番印象的でした。





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最終更新日  2004年05月23日 20時08分23秒
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