※プロ試験に思う
http://plaza.rakuten.co.jp/nipparat/diary/200710290000/
ただその中でも、実にもったいないと思う事がある。
10代のそれもできるだけ早いうちから高いレベルの相手との真剣勝負でもまれる事が一流になるには何より大事と多くのプロが言っているけれど、芸を売りにする料理人とか職人などの世界を想像しても良く理解できる。
また入段するまでは大したことないのに、プロになった途端に恐ろしいほど強くなってしまうという現象も頻繁に見てもいる。調理師学校の成績優秀者が料理屋の見習いに歯が立たないという漫画があったけれど、どの世界も同じだと思う。
プロになる時の強さよりプロになってからが勝負と思う。実際、おそらくずっと以前から中部のプロが入段する時は東京で入段する子より弱い事が多かったと思うけれど、入段してからあっと言う間に追いつき追い抜いてしまう事が多い。最近中部は外来受験を広く受け入れていて、地元の院生は百戦錬磨の東京の元院生などに苦戦しているけれど、けして弱いわけでも将来性がないわけでもない。面白い個性のある子が何人もいる。勝つテクニックが足りないのだ。
もったいないと思うのは、日本では貴重な存在である10代半ばで相当なレベルにある子が、何年もプロ試験で苦労して時間を浪費してしまうことである。プロ棋戦のオープン化が無理でも、この世代の有望株を見習いプロにするとかしてどんどんプロ棋戦に参加させてあげれば良いと思う。すぐに勝率をあげるテクニックはなくても、高いレベルに入れる事で大きく伸びる可能性のある子をすでに何人も逃しているのではないだろうか。
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