黒が私、白は招待のMさん。右下白小桂馬かかりにいきなりカタツキして(osama流)、模様作戦で臨んだ。その後白にあまされて苦戦となったが、中盤から左辺の白石を追いかけて大激戦となった。白は途中でかわす道もあったと思うが、真向勝負で大石同士の攻め合いの形になった。ただ、黒はここはセキになっても右上の封鎖に回れば勝ちになる。
実戦は白 3 が悪手で黒 10 まで白のダメが一気に詰まって黒勝ちになった。今AIを利用して研究しても難解すぎて結論が出せないが、白 1 ぶつかりでは白に良い図ができず、 2 線に下がる方が粘りがあったようだ。
実戦図 1
3 回戦の相手は元院生でトップ選手になったTさん。彼にすれば落とせない対戦で固くなったのかも知れない。私の白番で中盤までかなり打ちやすい碁形になった。上辺黒の 2 から 8 までは、右も左も地にしようするかなり頑張った手。白の確定地が多く、黒は上辺と左辺が兄弟喧嘩になる意味があって大きくはまとまりにくいので、優勢を意識した。紛れずに逃げ切るにはどうしたらいいか考えた末、今から見ると信じられない手を選択した。
実戦図 2

白 1 とはよほど震えたと思う。少なくとも大桂馬には打つべきだった。ただこれでも黒はまとめにくいと思っていた。ここで、予想を超えた手を打たれた。
実戦図 3

黒 1 から 3 がTさんらしい力強い手で、全く想定外だった。
実戦図 4

白 1 には以下の狙いだと思うが、これでも白は十分戦えた。
参考図1

参考図2

実戦は白
1
と受け、黒
10
まで黒は目一杯の形。まだ少し白が良いようだが完全に流れを失った。さらに損を重ねて
6.5
目負け。悔いの残る一局となった。
実戦図5

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