仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2007年09月11日
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 今日は旧暦では8月1日だが朝晩は涼しくなったと言うのに、日中の暑さは真夏とあまり変わらないみたいだ。私のように日中は現場に出て外で働いている人間には、本来なら季節の移り間が良くわかるはずなのだが、今年はどうしても「暑いですね」としか挨拶の言葉がないみたいだ。昨日は仕事の関係でぶどう園に行ったのだが、雨が降らないのでブドウが干からびてしまい、商売にならないそうだ。(それだから我々に珍しく個人からの、園地の開発・整備の仕事が来たのだが・・・)

 打ち合わせの最中に農園の奥さんが、冷やしたブドウを持ってきてくれたのだが、確かに甘いがみずみずさが無くなっていた。水分が不足気味のブドウは商品にならないので、廃棄するか個人で葡萄酒にするしかないと奥さんが言っていたのを聞いて、「貴腐ワイン」のことを思い出し雑談の中で、ぶどう園の人に、「貴腐ワイン」が高級である話を、講釈入りでたっぷりとしておいた。フランス語で「高貴なる腐敗」を意味する貴腐ワインは、ワインの王様と称えられているが、このワインは作ろうと思ってできたのではなく、全く偶然によって生まれたもののようだ。

 この貴腐ワインの歴史は、収穫が大幅に遅れてしまった田舎のぶどう園があったのだが、ぶどうは無残にもシワシワにかびてしまい、水分も無く腐ったかのように見えとても商品にはならないものになってしまっていた。ぶどう園ではそのまま捨てるわけにもいかないので、しかたなくそのぶどうでワインを仕込んだところ、今までに無いすばらしい黄金色の甘口のワインが出来あがったというわけである。完熟した特定のブドウが「貴腐菌」によってしぼみ、極めて甘く濃縮されたところで製造に入るものが高級ではあるが、この製法ではあまりにも少量しか製造できない。

 今はこれら貴腐状態のブドウからピュア・エッセンシアと呼ばれる素晴らしい果汁を落として、残ったブドウをよく練って、ベースとなるドライワインと混ぜたものが、一般に出回る貴腐ワインと呼ばれるものになっているらしいが、今回私がこの農園で試してしてみたらと教えたのは、糖度の高い水分の乏しい今のブドウを普段とおりの「自家製葡萄酒」のように醸造して、発酵の途中でブランデーなどブドウを原料としたアルコールを添加して発酵を止めてしまい、強化ワインの手法で糖分の多く残ったワインを作ってみたらと進めたのだ。








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最終更新日  2007年09月11日 10時53分50秒
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