仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2009年01月10日
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 昨日は、私が所属する建設業界の仲間で作っている「労働組合」の今年最初の会合があったのだが、労働組合などの年頭行事を昔から「旗開き」とよんでいるのだ。どうして労働組合と旗がひっついたかというと、フランス革命での「旗を振る自由の女神」の絵画が始まりらしいのだ。

 本来は仏国において戒厳を示す旗が「赤旗」だったが、フランス革命において革命派の内部で急進派だった一派を、ラワイエットが軍隊を率いて弾圧した事件を契機にして、このラワイエットの行った弾圧に対する抗議として、戒厳令旗である「赤旗」を革命旗に採用したとされているそうだ。

 そして組合の「旗開き」とは、正月のあいだ、畳んで保管してあった労働組合の団結旗を、新年に再び開いて、その旗の下、心新たに団結を誓い合うという意味合いの労働組合の行事の一つで、まあ強いて言えば新年会ということになるらしいのだ。(調べてみるとけっこう面白いものだ・・・)

 最近では、いろんな色の旗も見受けるのだが、我々の組合もそうなのだがほとんどの労働組合は、赤い旗を使っているのだ。赤色というのは、「血の色」を連想するわけで、そこから「革命」というイメージにつながっていって、政治的に赤は革命・社会主義・共産主義を象徴しているからなのだ。

 昔の米国などでは共産主義者は「アカ」という蔑称で呼ばれることもあるのだが、労働組合もその流れを汲んでいるので、赤い旗を使用しているのだ。一説によると体制や経営者との争議において、流された労働者の血の色だといわれており、革命思想を象徴するのが「赤旗」なのだ。

 ところが最近ではそういった歴史の流れや、共産主義の思想を嫌う(「蟹工船」が若者読まれているのに・・・)からとか、思想や運動論の違う労働組合がなんらかの目的で合併した場合などに、赤ではない色を、組合旗(団結旗)に選択することも増えてきているそうだ。

 新しく立ち上がった労働組合に団結旗を寄贈したり、また争議を支援して貰った御礼に団結旗を贈ったり、争議に勝利した記念に団結旗を新しく作ったり、組合結成○○周年記念団結を強めるために新調するなど、労働組合に新しい団結旗が増えるときには、かなりの想いがあるものなのだ。

 うちの労働組合にも、いろいろな団体や労働組合から寄贈された団結旗がたくさんあるのだが、今利用しているのは組合結成50周年を記念して、数年前に新調したものを利用しているのだが、この旗というのが需要が少ないせいかけっこう高価なもので、小さいやつでも数万円はするのだ。




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最終更新日  2009年01月11日 12時17分29秒
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