仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2009年01月24日
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 石垣研究の成果を報告する、文化庁などの「第六回全国城跡等石垣整備調査研究会」が、松山市で今日から開催されたので、私も興味を持って参加してみた。午後からあったシンポジウムで東北芸術工科大の北野博司助教授が、江戸期に何度も修理・修復した松山城の石垣について、「時代に応じて石の積み方や加工法が変化してきた『石垣の博物館』だ」と述べ、文化財修復への研究を重ねる必要性を強調していた。そのシンポジウムの前に事例報告として、松山城・高知城・宇和島城・高松城の石垣修理に関して行われたのだが、最近完成した今治城の改修工事のこれは発表されなかった。(資料が間に合わなかったのか…)

 この「全国城跡等石垣整備調査研究会」は、文化庁を中心に全国の石垣整備の専門家等が一同に集い、石垣を含む城郭等の整備上の諸問題について専門的な情報を共有して、修理の理念や手法をより高めていくことを目的としておりのだが、昨年はちょうど今頃の時期に熊本市で行われたそうだ。今回の松山市で行われる「第六回全国城跡等石垣整備調査研究会」は、全国の石垣整備の専門家等のほか市民の参加を募り、松山城やその石垣の素晴らしさとその魅力を、どのようにしてまちづくりに生かしていく契機としるみたいで、ボランティア・ガイドの人も大勢会場に見えていた。私は石積みの技術者としてこの研究会に参加しているのだが、ボランティア・ガイドとして松山城の案内もしているのだ。

 松山城の石垣は国の史跡等に指定されており、安土・桃山時代から江戸初期における近世の城跡をはじめ、顕著な石垣・石積を含む遺跡を対象として、築城当時の構築技術や江戸中期以降の修理技術などの保存と継承を図るとともに、遺跡を整備する上での技術的行政的諸問題に関して、関係者の共通認識が大切であると良くわかったのだが、文化財として保存を目的とする改修事例報告者は、やはり行政マンで土木のことなど知らないなと痛感した。特に松山市の改修に当たった学芸員は、「石工の意見と改修委員会の意見では、学術経験者である委員会の意見を尊重している」と言い放っていた。

 石垣を積みなおすのに、石も触ったこともなうような学者の意見など何の足しにもならないことを、少しも理解してないのに驚かされた。







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最終更新日  2009年01月24日 03時29分43秒
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