仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

PR

プロフィール

HbA1c 6

HbA1c 6

フリーページ

2009年04月17日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 私も建設業に従事して30年以上現場監督をしてきたが、(ここ数年はセクションリーダーになった関係で後進の指導が多くなり、自分で管理する現場が減ってはきており、大規模な工事を直接は監督しなくなったのだが…)それでもクレーンを使用知る工事を監督しているのだ。今回起こった東京都千代田区麹町のマンション建設現場で、大型クレーンが横転し6人が負傷した事故は、アームを傾けて資材をつり上げようとした際に、想定を超える荷重がクレーンにかかってバランスを崩し、そのために横転した可能性が高いと建設会社が発表したそうだ。新聞やTVのニュースでは事故は、マンションの基礎工事に使う円筒形の鋼材をつり上げる作業中に起きたそうだが、警察の調べではクレーンで吊る鋼材の重量を約7トンとしていたそうだが、その後の調べで実際には10.5トンの鋼材を吊ろうとしていたみたいだ。

 建設現場でクレーンを使用する場合、当然吊り荷の重量を計算してクレーンの大きさを決めるのだが、私が現場の写真を見る限りでは、使用したクローラークレーンの大きさが、アームの長さにくれべてキャタピラの幅等が小さすぎると思った。マンションの建設現場では事故のあった移動のクレーンではなくて、ジブクレーンなどの固定式のクレーンを使用する場合が多いのだが、今回はまだ基礎工事ということで、移動式のクローラークレーンを使用していたのだろう。クレーンと言う機械は当たり前なのだが、アームの角度を水平状態に近づけるほど、つり上げられる重さが減少し、バランスを崩して横転する危険が高まる構造になっているのに、今回は無理をして鋼材を吊ったのだろう。

 我々がよく工事現場で使う移動式のクレーンは、今回事故を起こしたようなクレーンではなく、ラフタークレーンと呼ばれるものを使用するのだが、(昨日起こった川崎市のクレーン横転事故で使用されていたクレーンと同じ型のものだが…)少し無理をして吊るときには、アームリガーの一部が浮くようなこともしばしばあるのだ。今のクレーンは横転防止のために、無理な作業をしようとするとアラームで警告するようになっているはずなのだが、今回の事故はきっと警告装置を切って作業をしていたのだろう。警察はこれから事故当時のクレーンのアーム角度などを調べて、安全管理に問題がなかったかも捜査するみたいだが、会社側は事故当時の距離について、「クレーンの操縦者がけがをしており確認できていない」とコメントしているが、安全規則違反が立証されて、業務上過失傷害でクレーンの運転手が逮捕されるだろう。

 このような事故はよく続くもので、昨日にも川崎市のマンション建設現場で、作業中のクレーン車がバランスを失って倒れたそうで、クレーンのアームの先端が敷地外に飛び出し道路脇の電柱に接触したそうだ。昨日の事故も資材をつり上げている最中に倒れたみたいだが、事故の原因は調査中となっていた。(きっと東京千代田区の事故と同じように無理な荷重の資材を吊っていたのだろう…)今回のクレーン事故に関して無責任はコメントしては、自民党の細田博之幹事長が民主党への政権交代について、「若葉マークの車で、吹雪の中を走るようなものだ。今回のクレーンじゃないが、ちょっとしたことで倒れて、けが人が出る」と述べたそうで、都内で発生した大型クレーンの横転事故を引き合いに、民主党の政権担当能力を皮肉ったのだ。よくもこのような被害者の感情を無視した発言ができるものだと、私は憤慨しているのだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年04月17日 04時17分34秒
コメント(1) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

砥部焼祭り@ Re:減税派の方が少数だといわれているが・・・(04/17) 砥部焼祭りについては、 0896240183 をど…
スマホ@ Re:ディールの好きな大統領といっても・・・(03/31) スマホの知りたいことは、0896244450 か…
aki@ この様な書き込み大変失礼致します 日本も当事国となる台湾有事を前に国民の…
aki@ Re:速歩をはじめよう・・・(03/17) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
aki@ Re:能登半島地震で行われていること・・・(01/16) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: