仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2009年05月08日
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 私も糖尿病の定期健診を受けているので、昨晩は食事と疾患に関する本を読んでいたのだが、食事と生活習慣病が大きく関係しており、食生活指針の策定が行われるようになったそうだ。これは米国で食事と疾患に関する栄養疫学が活発に行われるようになっているのだが、なかなかためになる内容だったので、明日事務所で大事な箇所はコピーして、嫁さんにも渡しておこうと思っている。この「栄養」という言葉をITで調べてみると、「栄養とは生物が自らの体を構成して生活活動を営み、健康を維持・増進して生命を維持してゆくため、必要な物質を外界から身体に取り入れ、これを利用する現象をいう」となっていた。しかも、この「栄養」という言葉を発明したのは、愛媛県出身の医学博士ということだった。(なんと語源は寺の名前だそうだ…)

 この栄養学の創始者である佐伯矩博士は、愛媛県の西条市の生まれで大学に行くまでは伊予市に住んでいたそうだ。昨年がその佐伯矩博士の没後50周年だったみたいで、「栄養」の語源となった伊予市の栄養寺で法要が行われたそうだ。この栄養寺の今の住職というのがまちづくりに熱心な人で、栄養寺の本堂でまちづくりの講演会などを開催したりしており、私も何度かこの栄養寺には行っているのだ。日本での栄養学の創設期にあたって佐伯博士は、食品に含まれる栄養成分の分析や、「何を、いつ、どのくらい」食べたらいいのかを研究したそうだ。注目すべきは当時使われていた「営養」という言葉を、食によって生活が栄えるようにと「栄養」という公用語に改定したのも、佐伯博士によるものだそうで、そこには少年時代に親しんだ栄養寺の寺名にあったようだ。

 もっと面白いと思ったのはこの佐伯矩博士が、大根のから消化酵素を発見しているのだが、その消化酵素こそ「珍野苦沙弥先生」が愛飲していた「タカジヤスターゼ」なのだ。これは1905年出版の夏目漱石の処女作である『吾輩は猫である』にも登場しており、この「珍野苦沙弥先生」は漱石自身がモデルとなっていることから、この消化酵素の機能が広く知られ、多くの人に用いらるようになっていた証拠なのだ。私は胃のほうは丈夫に出来ているみたいで、胃薬などは二日酔い以外では飲まないのだが、佐伯博士の発見した消化酵素類は、現在でもお世話になっている人は多いみたいだ。私の事務所でも飲み会の後は、ミネラルウォーターと胃薬がよく売れているのだ…)

 この栄養学では「正しい食事をすれば健康な身体になるというのが、佐伯博士が発見した理論の根本」とされているそうで、国立栄養研究所での栄養学的な研究により、食事は1日3回と決定されたそうだ。それ以前の日本では1日2回の食事を朝餉と夕餉と呼んでおり、日に3度食事をするのは職人さんくらいだったらしい。それを研究によって1日の栄養摂取量を1日3食で、3等分で食べることがもっともいいと結論付けをし、これを毎回食完全と呼んで食事の摂取として望ましいとしたことによって、現代の日本では、朝食・昼食・夕食の3回の食事をとる習慣が一般的になったそうで、1日に3回の食事をするようになったのは近世のことみたいだ。(このことも初めて知ったのだ…)





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最終更新日  2009年05月08日 03時26分09秒
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