仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2009年05月27日
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 私は松山市のボランティアガイドをしているのだが、松山市は司馬遼太郎の「坂之上の雲」を題材にした観光をしているのだが、その小説の中で5月27日といったらクライマックスの場面に日なのだ。それというのも今日は日本海海戦があった日で、ロシアのバルチック艦隊を目前にした日本連合艦隊旗艦「三笠」に、この小説の主人公の一人である連合艦隊参謀・秋山真之が草案した「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」ということで、「Z旗」を掲げた日なのだ。「Z旗」とは黄・青・赤・黒の四色で染められた信号旗で、信号旗とは船同士の意思疎通に使われるものなのだ。これらの旗のデザインは40枚あって、アルファベットや数字など万国共通のデザインとなっているのだ。

 それとこの信号旗の各旗1枚1枚にも意味があってこの「Z旗」には、「タグボート(曳船)がほしい」とか、または「投網中」(漁場で操業中の漁船が用いたとき)いう意味があり現在も使用されているのだ。しかし海戦においては、「Z」がアルファベットの最後の文字であることから、この戦いに敗れれば後がないという意味で、1800年代初めから用いられることになっているのだ。この慣習は日本海海戦の大勝利の後も続けられたみたいで、日本海軍では重要な海戦の際にZ旗を掲げることを慣例化していたのだ。太平洋戦争の真珠湾攻撃の際にも、奇襲部隊の空母・赤城もこのZ旗を掲げていたそうだ。この海戦以降は「Z旗」を揚げるようなことは無かったそうで、実際に勝てる戦いが無なったこも知れないと私は思っているのだ。

 私は戦争は大嫌いなのだがこのような面白い慣習は好きで、そんな考えをしている人間はけっこう多いらしいのだ。それと言うのもこの「Z旗」の慣例は今日でも、スポーツ競技・選挙・受験、そして企業の開発競争など、勝利を祈願する重要な試合などに用いられているそうだ。スポーツでは「東京箱根間往復大学駅伝競走」で、有望選手を獲得した平成19年からシード権を獲得し、ここ数年は素晴らしい成績を残している古豪早稲田大学のエンジの襷には、勝利を願う「Z旗の勝守」が縫い付けられていたそうだ。

 この「Z旗」は自動車の世界でも有名で、トヨタ自動車が日産自動車の「サニー」に対抗する新エンジンの開発を急いでいたときには、昼夜問わず設計変更を繰り返し試作しており、その時の関連書類にはすべて朱色の「Z」印が押されていたそうだ。これは日露戦争の日本海海戦で掲げられた「Z旗」に因んで、「すべての作業に優先せよ」という意味が込められており、こうして誕生した車が「カローラ」になったそうだ。反対に日産自動車もトヨタ自動車の「トヨタ2000GT」に対抗するために、スポーツカー開発に社運をかけていたのだが、その開発工場に「Z旗」を掲げていたそうだ。これに因み名づけられた車が、あの有名な「フェアレディZ」になったというのだ。





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最終更新日  2009年05月27日 05時16分09秒
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