仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2010年01月27日
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 私の好きな都都逸に「人の値打ちと、タバコの味は、煙になって、わかるもの」というのだあるのだが、今日の日経オンラインに面白い本の紹介が載っていたのだ。その本というのは奇才・山田風太郎の「人間臨終図巻」というのだ。

 作者自体が「人間たちの死は、『人間臨終図巻』の頁を順次に閉じて、永遠に封印してゆくのに似ている」と言っているとおり、人間の死の本なのだが、けっこう読者がいるみたいなのだ。(文庫本でも3冊買うと高い本なのだが...)

  「人間臨終図巻」は、古今東西の有名人九百数十名の文字通り死に様を、山田風太郎流に醒めたタッチで叙述した大作なのだが、古今東西の著名人の死にざまをひたすら死亡年齢順に記して解説したものなのだ。

 その数は、15歳で火あぶりの刑に処された放火犯の「八百屋お七」に始まり、121歳の長寿を全うした泉重千代まで総勢923人だそうで、取り上げられている人物の職業は、政治家・軍人・宗教家・文学者等多種に渡っているそうだ。

 もちろん、芸能人やスポーツ選手・犯罪者とネタに事欠かない人物も多く乗せられており、実に様々なのだだ。これだけの数のバラエティに富む死に様だけを集めた本は、おそらく世界でも他にないのではないだろうか。

 その「人間臨終辞典」の中で紹介されていたのは、自分の死さえも仕事として完遂したのは、秀吉の軍師だった黒田如水このだったのだが、(これにはけっこう驚かされたのだが...)さすがに天下の軍師として名をなしただけはあると感心したのだ。


 その本書によると晩年の如水は、病が重くなってから突如性格が偏狭になり、家臣たちに当たり散らした。ところが、息子の長政がこれを見かねて注意すると、「心配すな、このままおれが死ねば家来どもはおれを懐かしがり、お前に心服せぬ。おれが死んでみながほっとするようになることがお前のためになるのだ。これはそ
のための狂言だ」と耳元で囁いたといったそうだ。

 若くして非業の死を遂げた人だけでなく、天寿を全うし老衰で亡くなった人の死に様も数多く取り上げているのだが、死ぬ時は孤独な病人であることが多く、自分の業績に充足して安楽な死を迎えることがいかに稀有な例であるかを思い知らされるのだ。




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最終更新日  2010年01月27日 18時59分34秒
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