今年の野球殿堂入り表彰者が東京ドーム内の「野球体育博物館」で発表され、競技者表彰のプレーヤー部門は中日ドラゴンズの落合博満監督が選ばれ、エキスパート部門では南海ホークスの主力投手として黄金時代を支えた故皆川睦雄氏が選ばれたのだ。史上最多の3度の三冠王に輝いた落合監督なのだが、その言動が嫌われていたそうで、一昨年や昨年とも当選必要数に1票足りず殿堂入りを逃していたそうなのだ。6年くらい前に死去した皆川氏についてなのだが、私は現役時代を知っている最後の世代なのだが、全盛期には31勝を挙げ「最後の30勝投手」として知られる。今年は特別表彰が93年以来の該当者なしだったそうなのだ。野球殿堂入りの表彰式は7月のオールスターゲーム第1戦で行われるのだが、今年は中日ドラゴンズの本拠地であるナゴヤドームで行われる予定なのだ。
今年の野球殿堂入り表彰者はプロ野球を対象とした競技者表彰のプレーヤー部門で、ロッテオリオンズで史上最多の3度3冠王に輝いた現中日ドラゴンズ監督の落合博満と、同エキスパート部門は南海ホークスの黄金時代を支え、「最後の30勝投手」と呼ばれる故・皆川睦雄氏が選ばれたのだが、これで殿堂入りは計173人となったそうで、アマチュア野球関係者などが対象の特別表彰は18年ぶりに該当者なしだった。落合氏はプロ入りこそ遅かったのだが、通算20年間プレーし3冠王を獲得して、球界を代表する強打者として98年まで活躍したのだ。これまでも殿堂入りの候補に挙がりながら、一昨年と昨年は当選必要数に1票届かず2年連続で落選しているのだが、今回は当選ラインを30票も上回る277票を集めたそうなのだ。皆川投手はその風貌から「はだしの皆さん」と呼ばれていたそうで、晩年は中継ぎ投手としても活躍していたし、コーチとしてもなかなかの実績のある人なのだ。
今回の受賞について落合監督は「ユニホームを脱いで『いつかもらえればいいな』と思っていたので、うれしいような、早過ぎるような。遅かった? それは言えない。ただ3冠王3回だし、1票差で3年連続落ちるのも面白い」と受賞後のインタビューで強がったのは理由があるのだ。5年前に規定が再び改正されるまで現役監督は殿堂入りの候補者から外されていたからだのだが、野球殿堂入りは川上哲治氏と鶴岡一人氏以来、現役監督で3人目なのだ。「野球でいただける賞は全部いただいて、これが最後。楽しみは後に取っておきたかった」と漏らしたそうなのだが、最後は「女房・子供も大変喜んでいる。子供の嫁と4人でささやかなお祝いがしたい」と語り、現役20年間で3度の3冠王をはじめ、首位打者・本塁打・打点のタイトルを各5度ずつ獲得天才打者も、やはり賞をもらうのはうれしいみたいなのだ。
今回の落合監督の受賞に球団代表も「落合監督の野球殿堂入りを心からお祝いします。3度の三冠王など選手として抜群の成績と力量は、まさに殿堂入りの名誉にふさわしいものだと思います。ドラゴンズでは監督としても見事に能力を開花させ、7年間で3度のリーグ優勝に加え、チームを1953年ぶりの日本一にも導いてくれました。全人格をかけて野球と向き合う姿には畏敬の念を抱かずにはいられません。今後も野球競技と球界の発展のために大いに力を尽くしてほしいと思います。」と祝辞を述べているし、落合監督氏と同じく秋田県出身で、5年前に野球殿堂入りをしている山田久志も「プレーヤーとしても、監督としても、実績は申し分がない。東北人の粘り強さと言うべきか、独特の頑固さがある。ユニホーム組からの選出で、今後の励みにもなるだろう」と語っていたのだ。
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