私もそうなのだが糖尿病の患者は予備軍も含めて 2 千万人以上いると推測されており、糖尿病をほうっておくと引き起こされる合併症などがどんな問題が起こるのかすることが大切で、しかも長くつき合っていかなければならない病気だからこそ、正しい知識と新しい情報を知っておきたいものだとされている。高血糖状態になると体が血液中のブドウ糖を水分とともに尿として排泄しようとして尿の回数や量が増え、それにともなってのどが渇くようになり体重減少や倦怠感などが現れることもあります。しかし初期には目立った症状は見られないことも多く、痛くもかゆくもないからといって血液中にブドウ糖があふれた状態をそのままにしておくと、糖分の多い血液で血管が詰まったり破けたりして合併症を引き起こすというのだ。
糖尿病にまつわる「しめじ」や「えのき」という言葉があって、代表的な合併症には体の先端の細い末梢血管が傷ついて起こる「しめじ」と太い血管が障害される「えのき」があるというのだ。「しめじ」は「し=神経障害」・「め=眼の病気の糖尿病網膜症」・「じ=腎症」のことで、「えのき」は「え=壊疽」・「の=脳卒中」・「き=虚血性心疾患」だというのだ。こうした合併症は「一度発病すると完治できない」とか、「全身で進行しているのでいくつもの合併症が同時発病しやすい」だけでなく、「高血圧・脂質異常症・加齢などでさらに進行する」といった特徴があって発症してしまうと厄介だという。いずれの合併症も糖尿病が進行するほど合併症に発症リスクも高まり、とくに大血管障害の「えのき」は糖尿病予備軍の境界型でも発症するというのだ。
糖尿病は大きく2種類に分類され「 1 型糖尿病」では 膵臓の β 細胞が壊れてしまいまったくインスリンが分泌されなくなってしまうというのだ。インスリンを体外から補給しないと生命に関わるためインスリン注射が必要で、発症するのは子どもや若い人に多く最初は風邪に似た症状が出で、その後に「のどが渇く」・「尿が多くなる」・「急激にやせる」などの症状があらわれてくるというのだ。「 2 型糖尿病」は 遺伝的に糖尿病になりやすい人が肥満・運動不足・ストレスなどをきっかけに発病するもので、インスリンの効果が出にくくなったり分泌のタイミングが悪くなったりするものなのだが、自覚症状がないためいつ発症したのかわからないまま地域や職場の健康診断や生命保険の加入時に発見されることがよくあるというのだ。
糖尿病が歯周病や認知症・がん・骨粗鬆症などにかかりやすくなったり感染しやすくなったりと全身に悪影響を及ぼす原因になることが知られてきており、さまざまな合併症を引き起こすようになるため糖尿病患者の平均寿命は約 8 ~ 11 歳短くなると報告されているそうなのだ。 苦痛がないからと放っておくと合併症がすすんでくるので、 合併症を防ぐにはヘモグロビン A1c の検査値を指標に血糖値のコントロールを続けることが必要だとされている。合併症を予防するには 7 %未満でさらに健康な人と同じ状態にするには 6 %未満を目指すとよく、主な血糖コントロールの方法には「食事療法」・「運動療法」・「薬物療法」があり、食事療法と運動療法は基本中の基本でとくに私のような 「 2 型糖尿病」の 患者には欠かせないものだという。
境界型や軽症の糖尿病の場合は薬を使わずこの二つだけでコントロールすることも可能で、「足りない部分を薬物療法で補う」のが 「 2 型糖尿病」 の治療の考え方だとされている。薬物治療で使う薬には「インスリンの分泌を良くするものや効きを良くするもの」や、「食事でとった糖の分解や吸収を遅らせるもの」・「糖の排泄を促すもの」などがあるほか、インスリンそのものを注射で補う「インスリン療法」が行われるというのだ。また糖尿病は高血圧と密接な関係があって「 2 型糖尿病」の患者の半数以上が高血圧を合併しているという。どちらも血管に負担がかかる病気なので両者を合併していればさらに負担は大きくなり、大血管障害の「えのき」を起こしやすくなることから血糖値だけでなく血圧もしっかりコントロールするべきだというのだ。
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