ようやく秋の涼しさが感じられるようになりコンビニではあったかメニューの定番であるおでん商戦がいよいよ本格的に始まりだしたという。私はあまり利用などしないが街中のコンビニでは本格的な「おでん」シーズンが到来しているそうで、今年はとんでもない酷暑だった反動なのか消費者の「体感温度」は敏感になっている模様で、「 30 ℃ を下回ると涼しいと感じ、おでんを買う方が出てきた」とコンビニ関係者は語っている。それを思えば商機到来ということでコンビニ各店では入口に設置しているのぼり旗だけでなく、「おでんいかがですか」と掛け声が大きくなっているそうなのだ。コンビニ大手のセブン - イレブンに ファミリーマートやローソンでいうと、おでんにはそれぞれに独自のこだわりポイントがあるという。
「おやつ」から「おかず・おつまみ」需要にシフトしているトレンドだということなのだが、新作おでんの方向性を見てみると今年はイチオシが結構バラバラだという。これまでは 3 社とも「つゆ自慢」だったり「基本ダネのブラッシュアップ」だったり、共通したトレンドが明確に見えたいたというのだが、これらはもはや改良のマストポイントとなってしまい、今年は通常よりも各チェーンの個性が色濃く出ているという。ただし各チェーンのおでんのポイントは違うけれどおでんそのものよりも近年顕著になってきた「買う側」の変化は 3 社とも同じ意見で、「おでんを購入する女性やシニアのお客様が増えました」ということをキーに 今やコンビニおでんの開発には女性・シニアをターゲットにした視点が欠かせなくなっているのです。
ローソンでは近年「串おでん」を充実させ個性を発揮しているそうなのだが、今年もユニークな新作ダネに力を入れているみたいで「見た目にこだわった新商品や、串おでんを出します」 と語っている。コンビニおでんは「大根」・「玉子」・「白滝」の人気トップ 3 が強すぎるため、この 3 品が飽きられないよう大根に味をしみやすく隠し包丁を入れたり、白滝のサイズを変更したりと細かい工夫を凝らすのが常だったのだが、変わり種を強烈に推してくるのがローソンの特徴だという。卵黄風ソースを鶏肉のつくねで包んだ「つくね団子」や、透明なこんにゃく生地で枝豆とカニカマを包んだ「カニカマと枝豆のこんにゃく包み」など、手の込んだおでんダネが登場しており、串物が目立つのでちょっと居酒屋気分で注文できるというのだ。
ファミリーマートは大きな改良ポイントはつゆの「香り」で、地味に聞こえるかもしれないが食欲をそそる香りはおでんの風味を左右する大きなポイントだということで、ここを変えるのは勇気がいったというのだ。「焼津産のカツオと北海道真昆布を使用し、香り高い黄金つゆになっています」と広報が言うとおりだしの香りが以前とは違い、そこから「だし巻玉子」や「餅入り巾着」などによくしみているという。その証拠に「今のところ、売り上げは前年比 1 割増しで伸長している」というつゆをたっぷり含んだだし巻玉子や、今年新しく定番商品に加わったロールキャベツが好調だというのだ。ファミリーマートのおでん購入者は女性の比率が高まっているので、やさしい味のおでんダネに人気が集まっているというのだ。
最も独自路線を行ったなと思うのがセブン - イレブンで、昨年から始めた「セット売りメニュー」を強化しているという。。セットメニューをそろえた理由は「混雑時に、おでん鍋の前でひとつひとつ注文するのは気が引けるというお客様の心理にお応えし、一度で定番をご注文できると便利では、と考えたのです」という。だいたい一人で 5 個くらいのタネを買う客が多いそうで、確かにレジでひとつひとつ注文するとなると結構時間がかかるのだが、「たいていの人は大根を注文されるので」大根はマストとして、セットテーマに合ったメニューを考えたというのだ。もうひとつセブン - イレブンが今年のおでんで押し出すキーワードは「健康感」だそうで、低カロリーセットは 4 品で 83 キロカロリーの糖質 3.2 グラムに抑えているというのだ。
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