サラリーマンにとってお小遣い制は無駄遣いを抑える効果や、貯蓄する分のお金を確保しやすいメリットがあり、そのため特に支出が多く使えるお金が限られる世帯にとって合理的な方法と言えるそうなのだ。ただし一方でご主人の 不満が溜まりやすい というデメリットがあり、新生銀行が 4 月に行った『サラリーマンのお小遣い調査』によると、男性会社員の小遣いがまたダウンしたそうで、その水準は、 1979 年の調査開始以来なんとワースト 2 の低さだというのだ。『サラリーマンのお小遣い調査』によると男性会社員のお小遣いは 3 万 7428 円で、前年比では 445 円減少しているそうで、約40年の調査の中でも過去 2 番目に低い水準となったという。ちなみに女性会社員の平均は 3 万 3951 円で男性より少し低めだという。
「男性会社員」 には既婚も独身も含まれるのだが、既婚でも子どもの有無や妻の働き方によって家計の余裕度も違っており、家族構成別の平均額では未婚者や既婚で共働きのうえ子どもはいない世帯の男性会社員の小遣いは 4 万円を超えているという。独身や子どものいない DINKS 世帯は自由になるお金が多いようで、その一方では子どものいない専業主婦世帯や子どもあり世帯では 3 万円前後となっているという。やはり子どものいる世帯でのパパのお小遣い事情には厳しさがにじみでており、不満がたまると夫婦喧嘩に発展することもあることから、しっかり話し合いながら慎重にお小遣い制の中身を考えていくべきだという。もっとも一口に「お小遣い制が不満」と言っても不満の裏に潜む原因はさまざまだという。
「男性会社員」のお小遣いの使い道の 1 つであるランチ代にはいくらくらい使っているのかということでは、やはり切り詰めている人が多く平均ランチ代は 590 円と未婚男性の 589 円と大差ない額となっているそうなのだ。「ランチはワンコイン」はもはや当たり前の時代のようで、私の知り合いにお小遣いをたばこ代に使いたいがためにランチは食べないという方もいるが、 1 日の長い時間を会社で過ごす会社員の昼食では、奥さんがお弁当を作ってもたせてあげる代わりに 2 万円以下という方が多くいたという。奥さんもお弁当を毎日作るのは大変だが家計のために頑張っている家庭もけっこうたくさんあるというのだ。小遣いが 3 万円という金額が多くみられ飲食代も込みで設定している場合が多いということのようだ。
サラリーマンの飲み会はどうかということでは、全体平均では 1 回あたりの飲み代は平均で 5286 円使っており、頻度は月 2 ~ 3 回ということでつまり 10 日に 1 回行くかどうかだという。 20 代では 2.0 回に増え 30 代では 2.3 回となり 40 代でも 2.3 回で、 50 代では 2.5 回と年代が上がる程飲みに行く回数も上がっていくという。前年に比べると特に 20 代で、平均 2.6 回が 2.0 回と回数が大きくダウンしており、若年層ほどゆとりがないからだといわれている。中には飲みに行く時とかは別で費用を渡している家庭も多く、まずは給料日にお小遣いを渡して何かあるたびに追加していくというスタイルの家庭も多くあったという。必要な時に必要な分だけ渡すことができるので良い手段かもしれないということのようだ。
単に「妻に主導権を握られるのが嫌だ」と感じているケースもあるかもしれないが、金額の決め方や管理の仕方を検討し直すのも必要で、この場合お小遣い額を一定にするのではなく 「収入の ○ %」 と決めるのもありだという。月収が一定ならばボーナスで変動させるのもよくて、ご主人の不満がたまりやすいお小遣い制では夫婦間のトラブルの引き金になることもあるかもしれませんが、支出を抑えるために効果的なのは事実なのだから、導入する場合にはお互いに不満がたまらないようにしっかり方法や金額について話し合いたいものだという。子どもが 1 人生まれるとパパの小遣いが 5000 円とか 1 万円の単位で削られることが多く、子どもの養育・教育のためにぐっとこらえるパパの姿が目に浮かぶというのだ。
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