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日本では1970年代から「医学部進学ブーム」が始まりました。この頃は今ほど医学部の数が多くなくて定員数が少なかったこともあって、特に国立大学の医学部は地方の最低レベルのところでも東京大学や京都大学の理系学部よりも偏差値が高いというような異常な状況でした。
日本中が好景気に沸いた1990年前後に一旦医学部の入学難易度はやや下がりましたが、その後の「失われた20年」の酷い不景気の中で再び医学部人気は高まり、入学定員が大幅に増えた現在も、国立最底レベルの難易度の医学部でも大阪大学や東北大学などの旧帝国大学の理系学部と同程度の総合偏差値が入学に必要とされます。
つまりこの40年間、日本でトップの学力を持った理系エリート層はその大多数が医学部に進学するという状況がありました。そして、今は医療制度の改革で眼科全体の保険点数が大幅に引き下げられた影響で人気が急降下し不人気になってしまいましたが、10年程前までの一時期の眼科は「白内障手術で水晶体御殿が建つ」と言われるほど経済的に潤う状況だったことがあり、それによって医学部の中でも特に優秀な層が眼科を志望選択するという時代が長く続いたのです。それが現在の日本の眼科医療が極めて優秀であることを担保してくれているのです。
更に日本の眼科医療は、極めて優秀な人材が揃っていることを背景として非常に厳格で洗練された専門医制度を持っています。これらによって「日本の眼科医療は世界トップレベル」であると言えるのです。(続く)
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