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小さな命にささげられた。
難病と闘った茨城県常総市の神達綾花(かんだつあやか)ちゃん(享年1)。両親は、
米国なら、小腸や大腸など5臓器の同時移植ができると聞き、渡米を決めた。しかし、
渡航費は約1億3000万円。それを救ったのが、サッカーだった。
父親の良司さん(35)がアントラーズの応援団員だった縁で選手やサポーターらが
募金に協力、2週間で目標額が集った。
そして渡航。昨年12月の移植手術は成功したが、5か月後に襲った感染症に綾花
ちゃんの体は耐えられなかった。望みはかなわなかったが、良司さんはこう振り返る。
「短い間だったが、親子3人で貴い時間を過ごせました」
日本移植支援協会によると、綾花ちゃんのように、海を渡った国内の小児患者は
1997年の臓器移植法施行以降も48人。大半は元気に暮らしている。だがなぜ海外か。
日本の臓器移植法は、脳死になった15歳未満の子供からの臓器提供を認めていない。
特に体の小さい乳幼児に大人の臓器が合う可能性は低い。
「脳死は人の死」という考え方が国民に浸透していないために、30年近くも議論した末、
15歳以上の本人が書面で意思表示している場合のみ提供できる、という世界で最も厳しい
法律が成立したのだ。
結果生じたのが、欧米の移植医療に頼り切る現状だ。15歳未満からの臓器提供に
道をひらく同法改正案が先の国会に提出されたが、審議入りは先送りとなった。皆さんは
どう考えるだろうか。(瀬畠義孝)
(2006年6月20日 読売新聞)
◎日本の幼児や子供の臓器移植問題は、かなり昔から言われているのに対して、全然進歩 して いない事に、驚いています。助かる命も、海外へ行かないと助からないのだったら、殆んどの子供達は助からない事になってしまう。早く大人と同様、子供の移植も認められて、尊い小さな命を救って欲しいと思いました。