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2006.06.18
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上手なミステリの書き方教えます

~講談社ノベルス、2006年~

 松浦純菜さんと八木剛史さんシリーズ第三作です。ハウツーもののようなタイトルですが、上手なミステリの書き方は分からないような…。むしろ、ミステリへのアンチテーゼの一つの形として読みました。
 主人公の八木さんは、趣味(特技)といえばガンプラ作りくらいで、学校ではほとんどの生徒からいじめられている、という人。レストランで、妹と食事しているとき、外国人に発砲され、妹さんは入院、しかし八木さんは奇跡的に助かった、という過去があります。 第一作で、純菜さんと八木さんは出会います。純菜さんは、八木さんのその《力》を重視して、二人は仲良くなるのです。女性の友達がいなかった八木さんにとって、純菜さんは大きな存在になっていきます。そして、第一作、第二作の中で二人は事件に巻き込まれ、そして事件を解決するのです。
 本作は、既刊の二作を読んでいないと全く意味不明だと思います。二冊とも読んでいて文脈は分かっているつもりでも(だからこそ?)、「彼女と出会わなければ俺は脳内で幸せに生きていられたのに!」という帯の文句に失笑してしまいましたが…。

 いつものような感想の書き方はしづらいので、つらつらと書きます。
 メインは、八木さんの苦悩です。純菜さんが好きな八木さんですが、最近は二人で出会うことより、女友達の小田さんと、男友達の河野さんも一緒に四人で会うことが多いのです。自己卑下の気持ちがあまりに大きい八木さんは、純菜さんは河野さんと話している方が楽しいんだ、とか、もっと一般的に、自分以外の男といる方が純菜さんは楽しいに違いない、とか考えます。ガンダム関連の妄想とかいじめの描写とか…。濃いですね…。
 萌え文化を嫌悪するエロ萌え小説家の独白も、本書で大きな部分を占めています。私は何を読んでいるんだろう…という気分になりました…(苦笑)。
 ひたすらにオタク文化、萌え文化が批判されます。それらの文化は資本主義社会にあって、お金になる分野だからマスコミから非難されないが、実は日本を堕落させている、というんですね。

 なにやら奇妙な話でしたが、ラストの爽やかさが良かったです。勧善懲悪はいいですね。

 トラックバック用リンクです。でこぽんさんの記事は こちら です。

(追記)
 作家批判やいくつかのエピソードについて、『浦賀和宏殺人事件』を思い出しました。自分の感想を読み返してみると、あまり好きになれないと書いていますが、作品を読み返してみるとまた別の印象を抱くかもしれない、と思いました。





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Last updated  2006.06.18 17:21:56
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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