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2007.02.17
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~講談社ノベルス、2003年~

 3年ぶりの再読です。2004年12月31日の記事「今年読んだおすすめの10作」にも本書を挙げていますが、フリーページに簡単な感想を書いているだけなので、あらためて記事に感想を書きたいと思ったのです。
 というんで、いつものように内容紹介と感想を。

 27年前からの記憶が失われ、また新たな記憶も保持できない男、エゴン・マーカット。ハインリッヒは、彼をミタライに紹介する。その症例が興味深いのはもちろんであるが、さらに重要なのは、エゴンが著した一冊の童話『タンジール蜜柑共和国への帰還』の存在だった。
 物語には、奇妙な人々が登場する。車輪で移動する熊たち、空を飛ぶ妖精たち、鼻や耳をそがれた老人たち。また、人々の体は、ネジなどでつながれている、ザゼツキー構造というものだった。そんな人々が暮らす国へ、少年が訪れる。腕の骨を拾い、それを持ち主に返すために。
 持ち主はすぐに見つかる。ルネスという名の少女だった。共和国の人々を苦しめるサンキングの博物館に、残りの骨を探しに二人は冒険に出る。
 物語の最後には、ルネスの首がくるくるとまわり、ころりと落ちてしまう。首は、ネジで胴体とつながっていたのだった。
 奇妙な要素に満ちた物語は、エゴンの記憶を取り戻させるための手掛かりだった。ミタライは、童話の分析から、1976年に、首にネジがはめこまれた死体が現れた事件があったことをつきとめる。


 前半は御手洗さんの一人称、後半はハインリッヒの一人称です。その他、本文レイアウトもいろいろなバリエーションがあります。それに、なにかの理由があるのか、適当なのかは分かりません…。
 今回は流し読みしかしていませんが、巻末には「マンハッタン物語」というエッセイが収録されています。『摩天楼の怪人』につながるエッセイなんだなと思いました。
 いやはや、感動が大きいと内容紹介も感想も長くなる傾向がありますが、この作品についてはあまり書けないですね…。それでも、初読の際にかなりの衝撃を受けた作品という位置づけは、今後も続くと思います。





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Last updated  2007.02.17 15:37:14
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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