のぽねこミステリ館

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2007.02.18
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~実業之日本社(ジョイ・ノベルス)、2004年~

 黒田さんの作品を読むのはものすごく久々です。さて、いつものように内容紹介と感想を。

 僕―杉村亮治は、その日の夜、とつぜんの顧客からの依頼で、営業に赴いていた。待ち合わせが迫っているため、車の速度は100kmをこえて、焦って運転をしていた。そこで、唐突に道を横切る女性に気付き、急いでハンドルを切る。頬に傷を負ったが、なんとか無事で、営業の仕事まですることができた。彼は、護身道具の営業マンである。
 会社に戻り、仕事をしていると、先輩から電話がかかってきた。モデルとして作られたシェルターまで、急いで食料品を届けて欲しいという。トラブルに巻き込まれているようだった。杉村が急いでシェルターに向かうと、どこか違和感を覚える。先輩の姿は見あたらない。しかし、何物かが明らかに僕を殺そうとしていた。犯人ともみ合いになるうちに、杉村は崖から落ちた……。
   *
 意識を取り戻した杉村は、視覚に障害を負ってしまっていた。動くものが見えないのである。先輩が殺されたという話を聞き、退院したのち、なんとか自分で真相を解明しようと動く。先輩の死体は、いわゆる密室状態の中に見つけられたのだった。ところが、杉村がシェルターを再び訪れたとき、また何物かに襲われてしまう。

 黒田さんの作品は、変則的でありながら、オーソドックスなミステリ、という印象を受けていますが、本作もそんな感じでした。動体視力を失ったという特殊な条件の下で真相を探る。起こるのは、殺人事件、傷害事件(殺人未遂)、誘拐など。とまれ、その変則的な条件も含めて、ミステリ部分はそれなりに面白かったです。
 なによりこの作品の中で面白かったのは、コンビニ店員の岸野くんです。派手な格好、やる気のない接客態度。しばしば杉村さんは彼を叱るのですが、岸野くんがお見舞いにきてくれるシーンや、その後のいくつかの杉村さんとの会話は、なかなか感動しました。





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Last updated  2007.02.18 14:31:45
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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