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2007.04.02
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私はそれを我慢できない

~新潮文庫、1998年~

 鷺沢さんのエッセイ集です。あとがきにもありますが、「怒り」をテーマにしたエッセイが集められています。いろいろ笑える話もあるのですが、共感できるのも多々。
 たとえば、「ああ、オババ」。鷺沢さんのことを誰かと勘違いして声をかけてきたおばさまが、鷺沢さんには一言も謝らずに、友達に「人違いだったわ」と、自分は悪くないかのように話していたというエピソードです。 …不快ですね。
 そして、「できること」にも考えさせられました。阪神・淡路大震災のときのことが題材なのですが、現場に向かうヘリコプターにキャスターやスタッフを乗せるくらいなら、なぜ救援物資を送ろうとしないのか、そういうことができる人々こそが、本当にすべきこと、「できること」をしていないのではないか、というのです。少し引用しておきます。「事態を良い方向に持っていけるだけの力がある人たちのほうが、何かをはき違えているような気がしてならないのは私だけだろうか。つまり、「できることがなくて辛い」人たちより、「できることがいっぱいあるはず」の人たちのほうが」(111頁)。
 いくつか、本を読む方と読まない方の対比も出てきました。それは、鷺沢さんがしていることではなくて、割と世間では対比されるよね、という形で提示されています。ある人の家に、テレビがないと聞くと「えーっ」と驚く人々が、本棚がないと聞いても、「まま、カタイこと言わずに」となる。鷺沢さんにとって、読書はテレビを観るのと同じくらい当たり前のことで、読書がカタイもの、マジメちゃんのものと考えるのはなんで?ということになります。私もまったく同感です。
 私は、テレビはなくても平気ですが、本がないとつらいですね…。
 …とまぁ、気になった話をいくつか挙げてみましたが、楽しい話も、一緒に理不尽さに怒りたくなる話も、いろいろ収録されていて、良い時間だったと思います。
 最近は通勤・帰宅時の電車の中の読書が楽しみで楽しみで仕方なく(特に帰り。仕事終わったあとの読書は至福の一時)、何を読もうかなぁと考える時間も楽しいです。このエッセイ集は、その時間+帰宅後の少しの時間で読了しました。明日は何を読もうかなぁ。





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Last updated  2007.12.13 17:32:09
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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