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2007.05.23
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島田荘司『消える「水晶特急」』


 吉敷竹史シリーズ番外編(?)の長編です。今回の主人公は、雑誌記者の島丘弓芙子さんと蓬田夜片子さんです。
 それでは、内容紹介と感想を。

 1985年4月1日。豪華展望車両のついた、<クリスタル・エクスプレス>の試乗会が行われる。代議士・加灘耕平が関係しているため、彼の出身地である酒田を目指して、上野を出発するのだった。ところが、耕平自身が脳梗塞で倒れてしまったため、彼の娘である晴美が乗ることになった。
 この列車に、雑誌L・Aの担当記者である蓬田と、カメラマンの国田も乗っていた。ところが、この電車で事件が起こる。トレイン・ジャックされてしまったのだった。
 犯人の男は、自分の父が加灘耕平に殺されたことを訴え、加灘自身を呼び出し、その犯罪を暴露することを目的としていた。その目的を果たすため、蓬田が標的となる。男は、女性以外を解放し、女性5人(中にはもちろん加灘晴美もいる)のみを人質とした。そして、酒田に向かう途中、行き違いなどで停車する駅で、加灘の犯罪のことを社に連絡し、記事にするよう、蓬田に要求したのだった。
 社では、蓬田の相棒の島丘が、彼女からの連絡を受けた。しかしやがて、島丘や、そこに集まっていた新聞記者たちに、驚くべき事態が起こる。酒田に向かう前に、最後に停車する駅を出てから、<クリスタル・エクスプレス>が消えてしまったというのである。単線で、電車が横道にそれることは不可能であるにもかかわらず…。
 しばらくして、<クリスタル・エクスプレス>に乗っていた、新人歌手の曲の中に、「クリスタル特急消えた」という歌詞があり、その曲が売り上げを伸ばし始めた。事件に関係があると考えた島丘は、同社の男の協力をえながら、事件の調査に乗り出した。

<ここまで>。
 本書の場合、途中から島丘さんの視点で物語が進むからこそ、興味深いミステリとなっています。たしかに、吉敷さんは物語の探偵役たりえなかったといえるでしょう。ただ、両者の立場ごとに謎もあるわけで、二人の出会いから事件が一気に解決に向かう様子も、読んでいて面白かったです。
 無茶な話といえば無茶な話ですが、そんなこと抜きに楽しめました。





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Last updated  2008.04.12 21:42:18
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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