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2008.01.05
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~中公文庫、1984年~

 泉鏡花賞受賞作。
 いつものような内容紹介が書きにくいので、つらつらと。
 読点が少なく、改行も少なく、難しい言い回しも多く、読み進めるのがなかなか大変でした。
 風景描写から自分の動作、思考にいたるまで、普通の小説なら省略して書き進める部分を徹底的に描いています。このあたりは自分で読みながらもなんとかついていけたのですが、さらに解説を参考にすると、普通の小説では省略されていることをあえて省略せずに書けばどうなるか、という挑戦もあります。
 たとえば、「壁には山水画の掛け軸がかかっている」ですむ文章が、本作では、「山水画の掛け軸は汚れている。それがどんな山水画かよくわからないのは汚れているせいかもしれないがそもそも汚れていなくてさえよくわからない山水画だったのかもしれないし山水画という字が書かれているだけという可能性さえある」となります。一般的な小説では、その「山水画の掛け軸」がどんなものか分からないということを、逆に、どんなものでもありえるという風に書いておられるのだと思います。とまれ、本作は、こんな感じで進んでいきます。
 この省略しない、ということから、かなり斬新な部分もあって、興味深く読みました。
 なお、私は文学理論は詳しくないのですが、 『文学部唯野教授のサブ・テキスト』
 解説は、本書のことをとても愉快な本だと評しているのですが、愉快と思えるようなゆとりはなかったです…。
 読むのがしんどかったですが、とても興味深い作品でした。
(2008年1月3日読了)





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Last updated  2008.03.23 15:47:38
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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