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2008.02.03
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~新潮文庫、2007年~

 筒井さんのエッセイを読むのはこれが初めてです。 『文学部唯野教授のサブ・テキスト』 は割合エッセイ的な本でしたけれど、本格的なエッセイ集はこれが初めてですね。
 断筆以前にエッセイを連載していた『噂の真相』で、断筆後ふたたび連載をはじめてから、同誌が休刊になるまでの連載分と、その他のエッセイが収録されています。

 毒舌も楽しく読んだのですが、日本人について論じている部分では、自分のあり方が恥ずかしくなったり…。島田荘司さんが展開されておられる論でも自らを省みるようにしていますが、本書でも考えさせられました。
 その意味で面白かったのは、「映画『宣戦布告』を見て考えた」という回。なんらかの問題(緊急事態)が起こった際の政府の対応として、「法律などの規制により何もできなかった、規制のため仕方がなかった」とはなるものの、「憲法違反であることは知っていたが決断せざるをえなかった。そしてそれは仕方がなかった」とはならない、という指摘が、印象的でした。…そして私は、身近でなにか大きな事件があったときに、どういう行動をとるだろうかと、考えさせられました。
 そうそう、「奇策であることは承知していたがこうせざるをえなかった」ということがありましたが(本人たちは「奇策」とは言わないでしょうが)、あんなのはこの文脈とはそぐわないと考えます。

 戦争風刺はどきっとさせられながらも、かなり痛悔で笑えました。金○日のカタコトは電車を待ちながら読んでいたのですが、笑いをこらえるのが大変でした(「シラク「お前アホか。」ブッシュ「何でやねん。」」参照)。


 『噂の真相』連載以外の部では、特に第4部「古典から今への美意識」が面白かったです。舞城王太郎さんの『阿修羅ガール』についての文章もあり、興味深く読みました。

 『笑犬樓よりの眺望』よりも先に、続編のこちらを読んでしまいました。『…眺望』も読みたいです。
(2008/01/31読了)





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Last updated  2008.02.03 07:44:35
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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