The Three Orders. Feudal Society Imagined The University of Chicago Press, 1982 (Paperback edition) (Les trois ordres ou l'imaginaire du feodalisme, 1978, Gallimard)
私が個人的に興味深かったのは、24章で取り上げられるthe White Capeです。以前読んでいたアシル・リュシェール『フランス中世の社会』(まだ通読していないので、記事は書いていません)のなかで、「白頭巾講」というのが紹介されていました。手元にあるその他の概説書をざーっと見る限り、この運動はふれられていないので、ずっと気になっていたのですが、今回出てきたthe White Capeがまさにそのことなのかと、すっきりした気分になりました。しかし『フランス中世の社会』は訳語が独特なので、「白頭巾講」以外になにか訳語がないのか、気になるところです…。
もう一つ、Giles Constable,Three Studies in Mediecal Religious and Social Thought(ジル・コンスタブル『中世の宗教的・社会的思想に関する三つの研究』)の第三部「社会の諸身分」は、中世に見られる多様な身分の三区分法や身分観を、通史的に整理しています。デュビィの文章は(今回は英訳ですが、邦訳を読んでいても)私にはなんとなく読みにくくて苦手なのですが、コンスタブルの文章はすっきりしていて読みやすいように思います。こちらも、第一部「マリアとマルタの解釈」、第二部「キリストの模倣という理想」は未読なので、本の紹介は(できるとしても)相当先になると思います。