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2009.03.12
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森博嗣『捩れ屋敷の利鈍 The Riddle in Torsional Nest』
~講談社ノベルス、2002年~

 Vシリーズ第8作です。S&Mシリーズ番外編ともいえますね。本書は、講談社ノベルス20周年企画ということで、密室本のかたちで発売されました(本の中身全体が袋綴じ)。
 内容紹介の方はともかく、感想の方は全体を文字色反転にしておきます(シリーズ未読の方はご注意ください)。

ーーー
1999年以降(?)(西之園萌絵、大学院生/国枝桃子、私立大学助教授)

 保呂草潤平は、秋野秀和と名乗り、熊野御堂家の屋敷を訪れた。そこには、N大学大学院生の西之園萌絵と、その先生の国枝桃子も客として招かれていた。
 屋敷の当主、譲は、彼らをメビウスの輪の形をした建物、捩れ屋敷に案内する。内部は36の部屋に分かれ、それぞれが少しずつ捻れることで、メビウスの輪の形状をしたその建物は、特殊な鍵のシステムもあり、一方に一部屋ずつしか進むことができない。その中の一つに、秘宝、エンジェル・マヌーヴァが飾られていた。しかし、それは柱に鎖で取り付けられており、鎖自体も芸術的価値が高いことから、取り出すことはまず不可能だと保呂草は言う。
 翌朝、事件が発覚する。屋敷の執事が、譲が見あたらないということで、西之園たちと捻れ屋敷を見に行くと、屋敷は外側から鍵がかけられ、そして内部では、密室状態の中、遺体が横たわっていた。そして、完全な密室状態の小屋の中でも、譲が絞殺されているのが見つかる。

ーーー

(以下の感想、文字色反転)
保呂草さんが名乗る名前は、『黒猫の三角』のあの人の名前ですね。
 今回、紅子さんが「あの方」の○○にあたるということを知っている状態でS&Mシリーズから再読をしているわけですが(どの作品でその事実を知ったかも確認する意味で再読を進めていますが、本作以降のようですね)、その知識があると、うまい伏線だなぁと思うところがしばしばです(特に携帯電話)。本作のラストの方で、保呂草さんが、紅子さんから、西之園さんに決して関わらないように釘を刺されたことは、GシリーズかXシリーズあたりの伏線にもなっているかも知れません。
 本作自体で楽しい(嬉しい)のは、国枝先生がしっかり登場していることです。この事件の少し前に、私立大学の助教授になったということなので、このこともGシリーズかXシリーズで確認できるかと思います。そしてそうすれば、この事件の年代も特定できそうです(ネット上で、その作業をされているページがあるのも承知していますが、できるかぎり自分で整理してみたいので、 2009.03.09現在では事件年代を特定していません)。
 事件自体の謎の方は、んー、なんとも。捩れ屋敷の方は、仕組みがよく理解できないままでした…。
(反転ここまで)

(2009/03/08読了)





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Last updated  2009.03.12 06:32:53
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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