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2009.03.23
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~講談社ノベルス、2004年~
(愛蔵版『四季』講談社、2004年)
 『四季』第3作です。今回は、内容紹介から感想から、すべて文字色反転させておきます。 ネタバレ満載の記事になりますので、シリーズ未読の方はご注意ください。





1998年~2001年(西之園萌絵、M1[23歳]~D1[25歳];犀川創平、36~38歳)

 1998年。
 儀同世津子のもとを、メール交換をしていた椙田泰男が訪れる。真賀田四季の情報を追っていた世津子に、椙田は、20年前に四季に会ったことを告げる。同時に椙田は、各務亜樹良を探していた。世津子が何か知っているならと、情報交換をもちかけたのである。
 西之園萌絵にとっても、犀川創平にとっても、真賀田四季は忘れることのできない存在だった。

 そして、2000年春。萌絵はN大学大学院の博士課程に進学し、国枝桃子は私立C大学の助教授となる。萌絵は、研究領域が近いことから、もっぱらC大学で国枝の補助をしつつ、週に1~2度N大学で研究する、という生活になっていった。
 その頃、久々に萌絵のマンションで開かれたパーティーの中、犀川は、1994年の妃真加島事件の際に、四季が何かメッセージを残していたはずだと思い至る。やがて手掛かりをえた二人は、イタリアへ向かう。年はかわり、2001年になっていた。
 モンドヴィの街では、犀川・萌絵の二人は、椙田泰男(保呂草潤平)・各務亜樹良の二人と出会う。4人は、四季が残したメッセージにたどり着く。
ーーー

 大きな流れはこんな感じです。今回は、『四季 夏』以上に、S&MシリーズとVシリーズのリンク、展開を楽しみながら読みました。椙田泰男さんは、Xシリーズでも登場しますね。なるほど、Xシリーズで椙田さんがやたら西之園さんを避けていたように思いますが、これで理由が分かりました。
 なお、『捩れ屋敷の利鈍』は、国枝先生がC大学に移ってからこの事件(?)の前までの話ですので、2000年中に起こったものと思われます。
 イタリアで、犀川先生が保呂草さんに会うのも、またなんともわくわくする展開でした。さすがにこの二人、劇的な再会とはならず、割と淡泊な会話ですね…。
 犀川先生のお母様のもとに、西之園さんが挨拶に行くのもわくわくしました。読みながら緊張しました…(笑)

 最後に、印象的な部分を引用しておきます。

人間は、どうして泣くんだろう。
どうして、どうして、どうして、それを言うのが人間?
けれど、
涙を見てくれる人がいる。
疑問を受け止めてくれる人がいる。
それだけで、充分ではないか。
彼女は目を瞑って息を吸った。
静かに。
自分が泣くことを許すように、
沢山のことを許さなくてはいけない、と彼女は思った。
(196-197頁)


(2009/03/20読了)





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Last updated  2009.03.23 06:33:43
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
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