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2009.06.02
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悪魔が来りて笛を吹く

~角川文庫、1996年改版初版~

 金田一耕助シリーズの長編です。
 作品冒頭で強調されているとおり、なんとも重たい陰鬱な物語です。…が、謎解きとしても、物語としても、ばつぐんに面白い作品でもあります。
 それでは、内容紹介と感想を。

ーーー
昭和22年(1947年)9月~10月。

 失踪し、自殺した(とされる)椿英輔の娘、美禰子が、金田一耕助のもとを訪れた。
 父は、本当に死んだのでしょうか?―彼女はそう疑問を口にする。物事に影響をうけやすい母が、英輔の死を信じていないことに加え、彼女も椿家の使用人たちも、英輔に似た人物を見たというのだった。

 美禰子が金田一耕助を訪れた翌日の晩、椿家で占いが行われるという。椿家に住む新宮家の3人や、玉虫伯爵たちが集まるということで、耕助もそこに参加する。砂占いにあらわれた紋様に恐れる一族、そして鳴り響くフルートの曲「悪魔が来りて笛を吹く」…。英輔が失踪直前にレコードに吹き込んでいたその陰鬱なフルートの音色に、一族の恐怖はさらに高まるのだった。
 そして、占いの行われた場で起こる密室殺人事件を皮切りに、陰惨な殺人が繰り返されることになる。
ーーー

 金田一シリーズでは、金田一さんの穏やかな人柄が大きな魅力の一つで、もちろん本作でもそれを感じました。また、事件の終盤で金田一さんが苦悩に襲われる姿が、本作ではさらに印象的でした。
 …上にも書いたように、とても面白く読んだのですが、しかしなんだかため息をつきたくなるような読後感です。ただ、すごい作品だと思います。
 数年ぶり(もう10年以上経っているかもしれません)の再読ですが、良い読書体験でした。

*表紙画像は、横溝正史エンサイクロペディアさまからいただきました。






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Last updated  2009.06.02 06:46:44
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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