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2009.07.27
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~カッパノベルス、2002年~

 黒田研二さんの長編作品です。黒田さんはあまりシリーズものを書かれませんが、本作は数少ないシリーズ作品のひとつですね。もうひとつ、「ハーフリース幼稚園」シリーズもありますが、この「ふたり探偵」シリーズも、どちらもまだ2作しか出ていないですね。
 ハーフリース幼稚園シリーズはなんだか重たい内容もありますが、このシリーズは軽いタッチで読みやすいので、今回再読してみました。
 それでは、内容紹介と感想を。

ーーー
 向河原友梨のもとに、ルポライターを目指してアシスタント入りしたオタク青年、笹川耕平が、とつぜん、オシャレを始めた。友梨が理由を聞いても、彼は答えをはぐらかすが、さらには失踪してしまう。失踪の前に、彼はシリアルキラーJの次の犯行を予告するような言葉を残していた…。
 1ヶ月ごとに殺人を犯し、被害者の首に<J>をかたどったペンダントを残すことから、犯人はシリアルキラーJと呼ばれていた。友梨の婚約者のキョウジは、まさにそのJをつかまえようとする刑事だった。危険な仕事にあたっている彼を心配しながら、友梨は取材旅行に向かう。
 耕平が楽しみにしていた寝台特急「カシオペア」で東京に戻るなか、友梨にかかってきた悲しい電話。それは、耕平の死とキョウジの重体を知らせるものだった。しかし、その後彼女に異変が起こる。頭の中から、キョウジの声が聞こえてきたのだ。間違いなく、それはキョウジの意識だった。

ーーー

 黒田さんの作品は、どこか非日常的な要素が入っているように思います。本書でいえば、恋人の意識が友梨さんに入ってくることですね。そしてその「非日常的な設定」が、ていねいに謎を構成し、また謎を解いていくための鍵になっているのです。特殊な設定がありつつも、それがしっかりとルールづけされているので、ミステリとしての謎解きはきわめて論理的に行われます。そして冒頭にも書きましたが、文体もとても読みやすく、好きな作品です。
 読了後に内容を思い返すと、いろんな伏線がうまいなぁとあらためて思います。
 良い読書体験でした。

(2009/07/25読了)





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Last updated  2009.07.27 06:34:24
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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