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2010.01.04
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~講談社、2003年~

 舞城さんの長編作品です。数年ぶりに再読しました。
 それでは、内容紹介と感想を。

ーーー
 父にも祖父にも曾祖父にもその父にも……あった立派な鬣(たてがみ)が、僕―獅見朋成雄にも生えた。成雄はその俊足のために中学生でありながらオリンピック出場をすすめられており、コーチたちも話にきたが、モヒ寛に自分と相撲をとるだろうと言われ、オリンピック出場の話を蹴ってしまう。鬣を人々にさらすのも恥ずかしいと思ったのだった。
 そして成雄は、モヒ寛のもとで過ごし、彼に書を習うことになる。モヒ寛は、有名な書家である。
 家のそばにあるきれいな水を使って、硯で墨を磨る。自分の音を見つける。しかし、なかなかうまく書けない…。
 そんななかで、モヒ寛と少しふざけあった後、モヒ寛はふざけて山の中に逃げたまま、いなくなってしまう。そこに、成雄の目の前に突如として馬が現れる。馬はすぐにいなくなったが、馬のたてる音を手掛かりに走っていくと、そこには大けがをしたモヒ寛が倒れていた…。

ーーー

 徹底的に音を描いた作品です。墨を磨る音、風がたてる音、走る音……。その音が、獅見朋成雄を、しかるべき場所へ導いてくれます。モヒ寛を探すときであれ、あるいは自分の墨の色を出すときであれ。
 中盤から物語は急展開しますが、そこには不思議な世界が待っています。まさに通過儀礼的なものも経験するのですが、そういう解釈はともかく、不思議な雰囲気を味わいながら読みました。

(2009/12/31読了)





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Last updated  2010.01.04 06:44:59
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