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2021.01.30
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ジョナサン・カラー(荒木映子・
富山太佳夫 訳)『1冊でわかる文学理論』
~岩波書店、 2003 年~
Jonathan Culler, Literary Theory: A Very Short Introduction , Oxford University Press, 1997 )

 著者のジョナサン・カラーは 1944 年生まれで、 2003 年当時はコーネル大学教授。専門は英文学、比較文学で、訳者の富山先生によれば、もともとはフロベールの研究者だったとのこと。
 本書はそんな著者が、文学研究に影響を与えた理論をたどる入門書です。
 本書の構成は次のとおりです。

ーーー
まえがき
謝辞

1 理論とは何か?
2 文学とは何か? 文学は重要か?
3 文学とカルチュラル・スタディーズ
4 言語、意味、解釈
5 レトリック、詩学、詩
6 物語(ナラティブ)
7 行為遂行的な(パフォーマティヴな)言語
8 アイデンティティ、同一化、主体(サブジェクト)
補遺 諸理論の流派と運動

これから、どうする(富山太佳夫) 
読書案内
参考文献
―――

 ふだん読まないジャンルに挑戦してみましたが、理解できない部分がかなり多かったです。十分なメモは書けませんが、印象的だった部分のみメモしておきます。
 第1章は、一番興味深く読みました。 Theory という言葉の意味を考える事例も面白いのですが、ここでは theory を、「単なる仮説以上のものでなければならないが、自明のことであってはならない。多くの要素間の体系的かつ複雑な関係を伴うべきであって、確証するのも反証するのも容易であってはならない」 (4 頁 ) としています。
 また、理論の例として、ミシェル・フーコーとジャック・デリダの著作をやや詳しく紹介している部分も勉強になりました。
 第2章以下はついていくのがやっと(というかついていけてもいない)というところですが、第7章では途中で挫折している(明快な解説だけは目を通した)オースティンの『言語と行為』の意義とそれへの反論などが示されており、個人的に有益な章でした。
 補遺で、本論で言及される主な理論の流派と運動の概要が示されており、ここだけでも本書の価値は高いと思われます。
 イギリス人が簡潔な入門書を作るのが好き、という指摘などのある訳者あとがきも興味深く読みました。

( 2020.09.27 読了)

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Last updated  2021.11.10 22:29:16
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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